現代社会と福祉Ⅰ

科目名・科目番号
(021121)
現代社会と福祉Ⅰ
社会福祉・必修 履修年次
学科等
教員名
松浦 信二 曜日・時限等 月曜3時限・前期 単位数
オフィスアワー
2
2
火曜日・4時限 B326研究室
授業概要
とねらい
社会福祉士にとって基礎的に必要な現代社会における福祉制度の意義や理念、福祉政策との関
連について理解する。社会福祉における歴史的発展過程の流れや社会保障制度の体系について
学習し、福祉政策におけるニーズと資源について理解する。福祉政策の課題について理解す
る。ソーシャルワーカーの現状と課題について理解する。
到達目標
①現代社会における福祉制度と福祉政策の関係について理解する。
②福祉制度の発達過程を前近代社会から現代社会に至る流れの中で理解する。
③福祉政策におけるニーズと資源について、ニーズの概念、資源の概念を理解する。
準備学習
「現代社会と福祉Ⅰ」で学習した内容について、事前にもう一度復習し、社会福祉の歴史的発展の流れや社会保障
制度の体系について整理してくる。また、社会福祉全般における基本的事項について学習してくる。
授業内容
回
現代の社会問題
現代社会において何が社会問題化しているのかを学び、福祉領域の役割に
ついて理解する。福祉領域のさまざまなニーズについて理解する。
ソーシャルワーカーの役割とニーズ充足
貧困・低所得者ニーズ、高齢者・児童・障害者福祉のニーズ、社会生活ニー
ズについて学び、ソーシャルワーカーの役割と課題について理解する。
3
現代社会における福祉制度の
概念と理念
福祉制度の歴史的展開について学び、福祉制度の理念を理解する。社会福
祉六法をはじめとする社会福祉法制度について理解する。
4
現代社会における福祉政策の
概念と理念
福祉政策の歴史的展開について学び、福祉政策の理念を理解する。イギリス
の福祉政策の展開及びアメリカの福祉政策の展開について理解する。
5 福祉制度と福祉政策の現状と課題
福祉政策と政治
福祉政策と政治の関係をイギリスとアメリカについて学び、福祉制度と福祉政
策の現状と課題を理解する。福祉政策の主体と対象について理解する。
6 福祉の原理・福祉の理論
福祉の原理をめぐる理論を学び、理解する。福祉の選別主義と普遍主義につ
いて理解する。ナショナル・ミニマムと社会保障について理解する。
7 福祉の哲学・福祉のこころ
福祉の原理をめぐる哲学と倫理を学び、福祉のこころについて理解する。朝日訴訟と生
存権保障について学び、人権尊重、自己決定と自立支援について理解する。
1 社会問題に対する福祉領域の役割
2 ソーシャルワーカーの現状と課題
授業計画
行動目標
イギリスにおける福祉制度の発達過程について歴史から学び、イギリスにおける前近代
8 福祉制度の発達条件・発達過程 社会と福祉制度について理解する。中世封建社会までの救済制度を理解する。
9
前近代社会と福祉制度
近代社会と福祉制度
救貧法、慈善事業、博愛事業、相互援助の前近代社会の福祉制度と第二次
世界大戦後の窮乏社会と福祉について学び、理解する。
10
現代社会と福祉制度
近未来社会と福祉制度
現代社会の福祉(新自由主義、グローバル化、リスク社会、福祉多元主義)を
学び、近未来社会の福祉制度について理解する。
11 福祉制度の現状と課題
福祉制度の現状を把握し、課題を学び、理解する。社会福祉基礎構造改革
の流れについて学び、措置制度から利用制度への転換を理解する。
12
福祉政策における需要とニーズの 需要とニーズの概念(需要の定義、ニーズの定義など)を学び、関係性について理解す
る。福祉ニーズの変遷について学び、福祉ニーズの分類について理解する。
概念、関係性
13
福祉政策における時代の潮流と
地域問題
資源の概念(資源の定義)を学び、政策における時代の潮流と地域問題を理
解する。地域福祉と資源について学び、資源の必要性について理解する。
14 少子高齢社会の現状と課題
福祉政策におけるニーズと資源を中心として、少子高齢社会の現状を学び、
課題を理解する。
15 福祉政策の課題と国際比較
欧米諸国の福祉の動向を特にイギリスとアメリカを中心に学び、アジア諸国の
動向も踏まえて福祉の課題を理解する。
成績評価の
方法・基準
学期末試験(60%)、授業中の課題レポート(20%)、授業態度(20%)により総合的に評価する。
書名
教科書
参考図書
教員からの
メッセージ
著者
発行所
現代社会と福祉
塩野敬祐 福田幸夫編
弘文堂
書名
著者
発行所
改訂版現代社会福祉のすすめ
馬場茂樹・和田光一編
学文社
授業の進度、その他必要に応じてこの授業内容を変更することがあります。成績評価の結果に対する質
問、相談のある学生は、B326まで来て下さい。追・再試験を実施します。