学番55 教科(科目) 使用教科書 副教材 古典B 単位数(時数) 県立国際情報高等学校 3単位(111) 学年(科) 2学年 ・第一学習社『高等学校古典B 古文編・漢文編』 ・ベネッセ『ベネッセ全訳古語辞典 改訂版』 ・三省堂『全訳漢辞海 第二版』 ・第一学習社『完全マスター古典文法』 ・尚文出版『必携新明説漢文』 1.学習目標 1年次に培った古文・漢文の読解力をさらに磨くとともに、ものの見方、感じ方、考え方を広くし、古典に 親しむことによって人生を豊かにする態度を育てる。 2.指導の重点 ① 古文においては、単語及び1年次で履修した古典文法を適宜復習させ、読解の手段となる水準まで高めさせると ともに、新出の文法事項についても同様に確実に身に着けさせる。 ② 漢文においては、特有の漢語及び句法を読解の手段となる水準まで確実に身に付けさせる。 ③ 現代文の指導事項に重ねて、古典の読解力・記述力を身に付けさせる。 3.評価基準と評価方法 ・授業への取り組み(授業者の話をメモするなど、意欲的に取り組んでいるか) ・課題の内容および提出状況 ・定期考査ならびに課題考査の成績 ・小テストの成績 以上の内容を総合的に判断し、評価を行う。 4.学習アドバイス ① 予習に真剣に取り組み、問題意識を持って授業に臨んでほしい。予習の段階で生じた疑問を授業で解消し、 週末課題や小テストを通してその定着度を確認する。 ② 作品の背景や文学史等、古典の総合的な教養を高めていくことで、より高いレベルでの読解力を身に付ける ことが可能になる。 月 単元・考査等 時数 4 説話(一) 8 5 故事・寓話 12 6 随筆(一) ※中間考査 7 主要学習領域 学習活動(指導内容) 『古今著聞集』 ・古典文法を駆使し、説話の主旨を把握する。 「小式部内侍が大江山の歌の事」 ・話の構成や展開を把握し、登場人物の行動や 『宇治拾遺物語』 心情を読み味わう。 「袴垂、保昌に合ふ事」 「推敲」 「呉越同舟」 「嬰逆鱗」 「知音」 ・身近な故事成語を通して、漢文に親しみを持 つ。 8 『徒然草』 「いでや、この世に生まれては」 『方丈記』 「ゆく川の流れ」 ・随筆を読んで、人間、社会、自然などに対す る作者の思想や感情を読み取る。 ・文章の内容を構成や展開に即して的確に捉え る。 志怪と伝奇 7 「新死鬼」 「枕中記」 ・中国の志怪と伝奇を読み、そのおもしろさを 理解する。 8 漢詩の鑑賞 6 「独坐敬亭山」など ・1年生で学習した内容を踏まえ、漢詩を鑑賞 すると共に実作してみる。 9 史伝 ※期末考査 16 「鴻門之会」 「四面楚歌」 ・長い漢文を読み、 『史記』の特色や登場人物の 心情を理解する。 10 物語(一) 8 『伊勢物語』 「初冠」 「通ひ路の関守」 「小野の雪」 ・文法事項を確認させ、物語の全体構成や人物 関係と特色を理解する。 ・修辞に注意して、和歌を読み取る。 11 和歌 4 『万葉集』 『古今和歌集』 『新古今和歌集』 『源氏物語』 「光る君誕生」 「若紫」 ・和歌の特徴をつかみ、その内容に反映された 各時代の特徴も押さえて、充分に理解する。 ・長編物語の全体構成や人物関係と特色を理解 する 『枕草子』 「木の花は」 「すさまじきもの」 「雪のいと高う降りたるを」 ・各章段における作者のものの考え方を理解す る。 物語(二) 8 12 随筆(二) 8 ※中間考査 1 物語(二) 10 『大鏡』 「花山天皇の出家」 「道長と伊周-弓争い-」 ・物語の読解を通し、歴史上の人物の描かれ方 を学ぶとともに、筆者の立場によって評価が変 わってくることを理解する。 2 日記 10 『更級日記』 「門出」 「源氏の五十余巻」 ・日記を読んで、人間、社会、自然などに対す る作者の思想や感情を読み取る。 3 儒家の思想 『論語』 『孟子』 ・一字一句の意味をじっくりと吟味し、儒家の 思想を学ぶとともに、重要句法を理解する。 6 作成者 太田 正博
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