幼小連携の教育方法を支える思想 開設講習名 講 師 松村納央子 -フレーベルに学ぶ- 講習会場 山口学芸大学 開 設 日 平成 27 年 8 月 25 日 受講者募集期間 平成 27 年 5 月 26 日~平成 27 年 6 月 3 日 履修認定対象職種 教諭 受講料等総額 6,000 円 会場所在地 時間数 山口県山口市 6 時間 履修認定時期 主な受講対象者 受講予定人数 60 名 平成 27 年 9 月 15 日まで 幼稚園教諭・小学校教諭 (うち受講料以外の経費) 【到達目標】 幼小連携が課題となっている今日、環境をテーマとして学習主体を育てる教育原理・教育方法を考察する。フレーベルの論じた園庭 や遊具、初等教育に関する論考等を手がかりに、子どもたちの感性と知的活動を促す諸原理を理解する。 【講習の概要】 1. 「幼小連携」・「幼小接続」の要請と可能性について 現代的な課題とされる就学前教育(保育)と初等教育との接続に関する議論を概観し、その根底には「子どもの発達や学びの連続 性」を目指す課題意識があることを踏まえる。 2. 「幼小接続」の先駆者としてのフレーベルの学校制度論 そもそもフレーベルは教育活動を初等教育や中等教育から着手した人物である。彼の構想した学園の教育課程に着目し、その最 初期に位置づけられた幼稚園ならびに初等教育学校について概観する。 3. 子どもと環境を仲介する保育者・教育者についてのフレーベルの言及 フレーベルは自らの実践を週刊誌に残している。フレーベルの実践記事から、子どもと物的環境を結びつける保育者・教育者とし ての心構えや創意工夫について読み解く。 4. 「環境」としての教育遊具の活用 日本では長らく「恩物」という訳語で紹介されてきた教育遊具について、そのコンセプトや活用方法に注目する。この教育遊具は 単に「遊び」を豊かにするだけではなく、初等教育段階における教具としても活用できることに注目し、理論だけでなくワークも実施 して考察する。 5. 子どもたちの感性と知的活動を促す教育をデザインするには 【評価の方法・評価基準】 評価の方法: 筆記試験による。 評価基準:合 格: 現在議論の対象となっている就学前教育と初等教育との円滑な接続に関する理念を踏まえつつ、フレーベルの諸 論を受講者の言葉に置き換えて説明できる。また、フレーベルの諸論から現代的な課題へのヒントを汲み取ることが できる。 不合格: 「子どもの発達や学びの連続性」について説明することができない。 【テキスト・参考資料】 テキスト:事前に配布。 参考資料: M.ロックシュタイン(小笠原道雄監訳)『遊びが子どもを育てる-フレーベルの〈幼稚園〉と〈教育遊具〉-』福村出版、2014 年 【受講者への伝達事項】 幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園保育・教育要領ならびに小学校学習指導要領を一読した上で参加されるとよいでしょう。
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