≪PDCA サイクル≫ 若い時から生活習慣の改善に取り組む必要性が

データヘルス計画の概要
データヘルス計画は、健康寿命を延ばすことを目的に、健保組合が保有する健康・医療情報を活用しPD
CAサイクルで効果的・効率的な保健事業を実施するための計画です。(第 1 期:平成 27~29 年の3ヵ年)
≪PDCA サイクル≫
【Plan(計画)】
【Do(実施)】
【Check(評価)】
【Act(改善)】
分 析 に 基 づ く
事 業 の 立 案
保 健 事 業 の実 施
分 析 に 基 づ く
効 果測定・ 評価
次 サ イ ク ル に
向 け て 修 正
医療費コスト分析から見えた課題
・当組合の医療費のうち、高血圧症・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病にかかる医療費が約16%(全
国平均約12%)を占めていて、全国より高いことがわかりました。
・年代別に見ると、40歳代から生活習慣病にかかる医療費が増加傾向にありました。
▶若い時から生活習慣の改善に取り組む必要性が明らかになりました。
≪年代別医療費≫
千円
120
100
80
60
40
循環器系疾患
内分泌・栄養・代謝疾患
新 生 物
筋骨格系・結合組織疾患
消化器系疾患
20
0
※H25 被保険者一人あたり
ポイント①!
高血圧症等の循環器系疾患にか
かる医療費が 40 代から急激に増
えています。
【解説】
●循環器系疾患
高血圧症や心不全等
●内分泌・栄養・代謝疾患
糖尿病や脂質異常症等
●新生物
悪性新生物等
●筋骨格系・結合組織疾患
骨粗鬆症等
●消化器系疾患
胃潰瘍や虫歯等
健康リスク分析から見えた課題
・肥満の人ほど健康診査において生活習慣病の所見が多い傾向にありました。
・体格別の生活習慣病の罹患状況では、肥満となってしまった人や肥満のままであった人ほど 10 年後生
活習慣病の発症率が高い傾向にありました。(※生活習慣病:高血圧症疾患、糖尿病、内分泌・栄養・代謝疾患)
▶適正体重の維持・肥満の改善に取り組む必要性が明らかになりました。
≪体格別の 10 年後の発症率≫
60.0%
10 50.0%
年
後
の
発
症
率
40.0%
10年後やせ型
10年後適正体重
10年後肥満
ポイント②!
肥満となってしまった人の生活習
慣病の発症率が高くなっていま
す。
30.0%
20.0%
10.0%
0.0%
やせ型
適正体重
肥満
10年前の体格
※やせ型:BMI18.5 未満
適正体重:BMI18.5~25 未満
【解説】
体格(BMI)とは、身長
からみた体重の割合
を示す指数
BMI=体重(㎏)÷身長(m)²
肥満:BMI25 以上
重点的に取り組む事業
当組合は、現行の保健事業を踏襲しつつ、より効果の期待できる「高血圧症・糖尿病・脂質異常症」の三
大生活習慣病に特化した予防・改善対策とこれらの疾病の大きな要因となっている肥満対策に着目した事業
を新たに始めます。
また、保健事業を円滑に実施するため、事業所に対する情報提供や健康管理活動への支援の充実を図るこ
とで連携・協働をさらに進めていきます。
1.ウォーキングチャレンジ月間を開催します!
日常生活の中で歩数を記録し意識することで運動量増加と運動習慣の定着を図るため、「ウォーキン
グチャレンジ月間」を開催します。(※ステップアップ・ウォーキングは廃止となります。)
●達成目標:記録表提出者が参加者の 70%以上、目標達成者 35%以上
2.
「3・3ダイエット」を始めます!
肥満予防と改善を目的とした新生活習慣改善プログラム「3・3ダイエット」を始めます。(生活習慣
改善プログラムの「ウエイトナビ・らくちんバランス・行動宣言」を統合します。)
●達成目標:プログラム終了者が参加者の 70%以上、目標達成者 20%以上
3.生活習慣病重症化予防を行います!
生活習慣病の重症化を防ぐため、健診結果が悪い方に対して保健指導を実施します。
●達成目標:面接実施者が対象者の 70%以上、健診数値改善者 10%以上
≪健保組合からのお願い≫
◎健康を維持する生活習慣を心がけましょう!
◎保健事業を有効活用し健康意識を高めましょう!
◎年に 1 度、健康診査と保健指導等を必ず受けましょう!