6月号 - JAつがる弘前

平成 27 年 6 月 18 日発行
弘前中央地区営農係
りんご生産情報
今年は開花期から好天が続いていることから、結実が良く肥大も順調に進んでいます。結実量については平年より多いことから、摘果
作業が遅れている園地も見受けられますので、7月上旬を目標に仕上げ摘果が終えられるよう作業を進めましょう。
1.りんごの肥大
調査地点/品種
(6/11 調査
つがる
ジョナ
王林
ふじ
ひろさきふじ
トキ
備
藤
崎
3.6
3.6
3.7
2.8
3.4
3.2
生育観測地点
和
徳
3.6
3.6
3.5
3.0
―
―
和徳管内:津賀野地区
JA管内平年
3.5
3.5
3.4
3.0
3.2
3.1
りんご研究所
3.8
-
-
3.4
-
-
りんご硏平年
2.7
2.8
2.6
2.4
-
-
単位㎝)
考
藤崎管内:五林地区
○重要!!!
乾燥が続く場合は、潅水を行ないましょう!
特に苗木は乾燥に弱いことから、積極的に行
ってください!
2.薬剤散布・・・散布量・散布間隔を守りましょう!
回数/散布量
対象病害虫
散布時期
基準薬剤及び調合順序
斑点落葉病・黒星病,すす斑すす点病・炭そ病,
6
褐斑病
7 月初め
7/1~3
500L/10a
ハダニ類・モモシンクイガ
キンモンホソガ,ギンモンハモグリガ
シャクトリムシ類
ジマンダイセン
バイスロイドEW
スターマイト
カルマッチ
600 倍
2,000 倍
2,000 倍
770 倍
1,000ℓ当り
備
の薬量
1.67 ㎏
500cc
500cc
1.3kg
○カイガラムシが多い園地では、6月下
旬(産卵前)にバンド巻きを実施しま
しょう。
○マメコバチの活動終了後の巣箱は7月
斑点落葉病・褐斑病黒星病・すす斑すす点病
7
7 月半ば
7/16~18
500L/10a
上旬に回収し、家屋や小屋の軒先など
オキシラン
フェニックス
カルマッチ
炭そ病・腐らん病
ハダニ類・モモシンクイガ
リンゴコカクモンハマキ
考
500 倍
4,000 倍
770 倍
2kg
250 ㏄
1.3 ㎏
にまとめて保管しましょう。
○アブラムシの発生が多い場合は、コル
ギンモンハモグリガ
ト顆粒水和剤 6000 倍またはウララ
斑点落葉病・褐斑病・黒星病・
DF4000 倍を使用しましょう。
すす斑すす点病炭そ病・腐らん病
8
7 月末
500L/10a
7/31~8/2
ナリアWDG
ダントツ
キンモンホソガ・ハダニ類
モモシンクイガ
2,000 倍
4,000 倍
500g
250g
○例年、褐斑病が多い園地では、7 月半
ば~7 月末にトップジンM水和剤 1500
クワコナカイガラムシ
倍またはベンレート水和剤 3000 倍を
ギンモンハモグリガ
使用しましょう。
3.仕上げ摘果のポイント・・・
充実した果そうを残そう!
○来年の花芽が作られ始めるのが、新梢が停止する 7 月上旬ころからです。7 月上旬までを目標に仕上げ摘果を終え、花芽形成に使われる
養分を増やしましょう。
○りんごの大小や形などだけでなく、充実した果そうを見極めながら作業を進めると、最終的なりんごの品質が揃ってきます。またこれら
の果そうを残していくと、最終的に適正着果に近くなります。
○有袋栽培では、袋かけをすると最終的な着果量が決まってしまいます。袋かけ前にはもう一度見直しをしましょう。
○成らせる場所は去年伸びた枝の先端の芽(頂芽)です。去年伸びた枝の腋の芽(腋芽)では品質が劣ることや来年の花芽に影響します。
◆充実した果そうのりんご◆
◆充実していない果そうのりんご◆
果台が太く
つまっている
果台が長い
充実した果そうとは・・・
1.果そうの葉の枚数が多いもの
2.副梢のあるもの
3.果台が太く詰まっているもの
ツル元の葉が
ツル元の葉は
小さく少ない
大きく枚数も多い
皮がうすく、色や味・貯蔵性の良いりんごになります!
果台も細い
皮が厚く、着色が悪い、味も良くないりんごになりやすい・・・
4.袋かけ作業・・・袋をかけるとつる割れが少なくなります!
○袋かけは7月10日まで終えるようにしましょう。袋かけが遅れると地色が抜けにくくなり、きれいな赤色にならない可能性があります。
○薬剤を散布してから5日以上間隔が開く場合は実洗いを行ってから袋かけを行いましょう。
☆平成27年産りんご予約申込受付中☆
申込期日は7月23日(木)まで