りんご生産情報 4 月外勤号 平成 27 年度 2015.04.20 弘前西地区営農係 4月 17 日現在、管内ふじの開花日は5月 2 日、満開日は5月6日頃と予想されています。 今年産りんごの生態は、平年より 6 日程度早く推移しており、4 月 9 日および 10 日に強い降霜があったため 霜による被害が懸念されます。今後も気象予報には注意が必要です。 薬剤散布が始まるため、山手では SS の通路確保などを急ぎましょう。また、散布終了後は忘れずに 栽培履歴の記帳を行いましょう! ■ ふじの生態状況と予想 地 点 / 生 態 発 芽 日 展 葉 日 開 花 日 中 崎(平 場) 4/2 4/13 5/2(予想) 高 杉(中 間) 4/4 4/15 5/4(予想) 弥 生(山 手) 4/5 4/17(予想) 5/6(予想) 4/9 4/19 5/8 平年(りんご研究所) ■ 薬剤散布 回数散布量 1 250L/10a 2 320L/10a 3 350L/10a 4 420 L/10a 散布時期 対象病害虫 基準薬剤及び調合順序 モニリア病 腐らん病 リンゴハダニ ハマキムシ類 キンモン・ギンモン 展葉1週間後 (4/20頃) 精製マシン油(97) ダーズバンDF ノーモルト(乳) ベフラン(液) 200 倍 3,000 倍 4,000 倍 1,000 倍 1,000ℓあたり 5L 167g×2袋 250ml×1本 500ml×2本 備 考 昨年発生が見られた園地で は、モニリア病の発生が懸 念されます。防除を徹底し ましょう。 黒星病重点防除時期となりま ふじの 開花直前 (5/1 頃) モニリア病 黒星病 ミダレカクモンハマキ ふじの 落花直後 (5/11) 黒星病・黒点病 ミダレカクモンハマキ リンゴコカクモンハマキ スコア MZ 水和剤 カスケード乳剤 ふじの 落花 10 日後 (5/26) 黒星病・黒点病 斑点落葉病 ミダレカクモンハマキ リンゴコカクモンハマキ ブローダ水和剤 スプラサイド水和剤 クレフノン水和剤 インダーフロアブル カスケード乳剤 5,000 倍 4,000 倍 100ml×2本 250ml×1本 す。散布間隔は 10 日以内と し、開きすぎに注意しましょ う。 黒星病の重点防除時期となり 500 倍 4,000 倍 1kg×2 袋 250ml×1本 ます。散布予定日に降雨が予想 される場合は、前倒して散布し てください。 500 倍 1,500 倍 100 倍 1kg×2 袋 667g×1袋 10kg×1 袋 クワコナカイガラムシの発生が多い場合 は落花 10~20 日後頃、アプ ロード 1,000 倍で胴木洗いを 行ってください。 ■ 霜害防止対策 今年産りんごの生態は平年より 6 日ほど早く推移しており、4 月 9 日および 10 日に降霜がありました。今後も開 花期までは霜による被害が懸念されるため、引き続き気象予報には十分注意しましょう。 当地区では 4 月末から 5 月上旬にかけて開花期を迎えることから、-1℃から-2℃前後で霜害の危険性が高まっ てきます。可能なかぎり対策を講じるようにしましょう。 ○生態別危険温度 生育時期 展葉期 開花期 危険温度 -2℃前後 -1~-2℃ ■ マメコバチの管理 農協のマメコバチの出庫は4月23日(高杉・藤代・三世寺)、24日(独狐・船沢)を予定しています。 ●マメコバチの巣箱設置は展葉1週間後頃の薬剤散布から2日以上経過してから設置しましょう。 ●巣箱の前に穴を掘り、土取り場を設置してください。土取り場の土が乾燥している場合は散水して湿らせましょう。 ●鳥害対策として巣箱を防鳥網で囲いましょう。その際、土取り場が防鳥網の内側になるよう設置してください。 ■ 人工授粉の実施 作業名 資材名 10a当たり作業時間 10a当たり花粉使用量 ラブタッチ ラブタッチで効率的に交配を!! 8 時間程度 2 時間程度 ラブタッチを使用すると梵天授粉に比 べ、作業時間を 1/4 まで短縮できる のでオススメです。 花粉 12g + 石松子 50g 花粉 20g + 石松子 80g 梵 天 ●貯蔵花粉がない場合は、各地区開葯所にて王林を開葯するかもしくは販売花粉をご利用ください。 ●花の採取量は1手篭で約 20~30a分採取出来ます。 (王林の場合、乾燥葯 おおよそ 50cc になります) 開葯所についてのお知らせ:4 月 28 日頃から開始予定です。詳細は有線放送でお知らせします。
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