2015.5.18 りんご生産情報 平成27 年度 5月号 弘前西地区営農係 ■りんごの概況 5月18 日現在、三世寺・高杉地区の観測地点では、ふじの落花日は5月 7 日、弥生地区では5月 11 日となり、平 年より 10 日程度早く経過しております。今年は春先の降雨が少なく、カラマツが心配されましたが各品種の実立ちも 確認され、結実量は概ね良好です。着果量は十分に見込まれるため、「早く強い」摘果に努めましょう。 ■薬剤散布 今年の生態は平年より 10 日早く経過しており、薬剤散布も早まっていることから、散布時期を参考に散布日の調整 を実施してください。なお、落花後 15 日体系の場合でも下記のとおり防除を実施してください。 落花後 15 日体系だと、どうしても そうだな…。でも、10 日体系の散布日を調整すれば1回増やすのと 1回増やさなきゃいけないんだね…。 同じだよ。もともと 15 日体系と同系統の殺菌剤を使っているし、ム どんな薬剤を使えばいいのかな? シの対策もしっかり出来るんじゃないかな!? 回数/散布量 散布時期 (散布日) 対象病害虫 基準薬剤及び調合順序 1,000L 当り薬量 備 考 斑点落葉病・黒星病 ふじの うどんこ病・黒点病 4 回目 落花10日後 すす斑・すす点病 420L/10a (5/26 頃) クワコナカイガラムシ ブローダ スプラサイド クレフノン 500 倍 1,500 倍 100 倍 2㎏ 667g 10 ㎏ ジマンダイセン サイアノックス クレフノン 600 倍 1,000 倍 100 倍 斑点落葉病・黒星病 すす斑・すす点病 モモシンクイガ アブラムシ類 ユニックス Z モスピラン カルマッチ 500 倍 4,000 倍 770 倍 2㎏ 250g 1,3kg 斑点落葉病・黒星病 すす斑・すす点病 キンモンホソガ シャクトリムシ類 オキシンドー サイハロン スターマイト カルマッチ 1,200 倍 2,000 倍 2,000 倍 770 倍 835g 500g 500ml 1,3kg ギンモンハモグリガ 斑点落葉病・黒星病 ふじの 落花20日後 うどんこ病 5回目 すす斑・すす点病 420L/10a (6/10 頃) ギンモンハモグリガ 6月中旬 6 回目 500L/10a (6/20 頃) 7 回目 7月初め 500L/10a (7/5 頃) 有袋栽培では殺菌 1,67 ㎏ 剤散布後、5日以内 1㎏ を目安に袋かけを 10 ㎏ 実施してください。 アブラムシの発生 が多い場合は、ウラ ラ4,000倍も散 布してください。 ※散布の目安は平場を中心としています。 ※ボルドー散布を実施している園地では、早期散布によるサビ果の発生が心配されるため、生態の進みに関わらず もうじょう 6 月 20 日以降(果実の毛 茸 「うぶ毛」が脱落してから)を目安に散布してください。 ■カイガラムシ対策 昨年発生の見られたところでは、必ず防除しましょう。 散布時期 落花 10~20 日後頃 散布薬剤・倍数 アプロードFR 1,000 倍 備 考 幼虫の移動時期が散布適期となります。バンド巻きを行 う場合は、6 月下旬に巻きつけ 7 月中旬に除去してくだ さい。 ■摘果作業 摘果作業はつがる等早生種から優先的に始め、早期に着果量の適正化を図りましょう。一つ成り摘果は、5 月中に終え 随時仕上げ摘果に移行しましょう。摘果作業の効率化として「ふじ」には積極的に摘果剤を利用しましょう。 ■ 摘果剤の利用 … 今年は結実量が多いことから摘果作業の遅れが心配されます。積極的に使用しましょう。 10a 当り 散布時期 使用薬剤・倍数 散布上の注意 散布量 ジョナゴールドは衰弱した樹や干ばつ、乾燥の条件下で落 ミクロデナポン 350ℓ 満開後2週間頃 ちすぎることがあります。使用にあたっては注意しましょ 1,200 倍 う。また、ふじの園地につがるやジョナゴールド等が混植 以 上 (ふじの横径 10 ミリ前後) (展着剤加用) してある場合は、予め一つ成りにしておきましょう。 ■ 仕 上 げ 摘 果 … りんごの大きさ・カタチ・ツルの太さ・凍霜害の有無を見極めながら作業を進めましょう。 [着果量の目安] [作業時期の目安] 紅 玉 つがる・ジョナゴールド ふじ・ひろさきふじ・王林・トキ きおう・シナノゴールド・金星 北斗 3頂芽に1果 3.5 頂芽に 1 果 陸奥・世界一 5 頂芽に 1 果 作 業 仕上げ摘果 4頂芽に 1 果 4.5 頂芽に 1 果 見直し摘果 新梢停止期以降 時 期 7 月上旬まで (7 月中旬~お盆)
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