平成27年4月3日発行 営農だより りんご 弘前地区営農係 りんごの生態は平年より10日前後早く推移しています。春からの本格的な作業に合わせ 準備をしっかり行いましょう!また、今年は特に『霜害対策』を万全に行い結実の確保を! 管内のふじの生態 4 月 3 日現在 調査地点 発芽日 芽だし当時 展葉日 薬師堂 3/30 - - 狼 森 4/2 - - 小 沢 4/3 - - りんご研究所(黒石) 3/30 - - 平 年 4/9 4/14 4/19 春作業 剪定作業が遅れている場合は、大枝抜きを優先し、鋏入れは後から行いましょう。 雪害で枝が欠損した樹は、樹勢が強くなりすぎないように、残っている枝量に応じて基肥を加減しましょう。 SSの整備点検や剪定枝の片付けを計画的に行い薬剤散布に備えましょう。 霜害防止対策 花芽の耐凍性は生育ステージが進むにつれて低下しやすくなり、低温に30~60分遭遇すると被害が出始めるとされており、一般に 降霜被害は晴天無風で、午後 7 時の気温が6℃以下の日の翌日早朝に発生する頻度が高いとされています。 そのため、天気予報に十分注意し防霜対策を万全に行いましょう。また、防霜ファンのある所では、始動温度を2℃に設定しましょう。 生育ステージ 展葉期 開花期 危険温度 -2℃以下 -1℃以下 ●燃焼資材による霜対策 品名 使用量 防霜ロック 10a 当り約20缶使用 霜よけ隊 10a 当り約40缶使用 燃料 灯油 A 重油 廃油 - 燃焼時間 約3時間 約3時間 約4時間 約3時間 人工授粉 マメコバチによる結実に頼りすぎると天候に左右される為、積極的な人工授粉により結実確保に努めましょう。 ●花の採集量1手カゴで約20~30a 分とれます。(王林 乾燥葯 およそ50cc) ●30℃以上になると発芽率が急激に低下するため、使用する分だけ石松子と混合し、日当たりの良いところに放置しない。 ●乾燥剤なしで室内放置した場合、5日以内なら発芽率は落ちないが、それ以上放置すると使用できなくなります。 薬剤散布 回数 1 散布量 300L /10a 2 320L /10a 3 350L /10a 散布時期 対象病害虫 モニリア病 ふじの展葉1週間後頃 ハマキムシ類 (4/20 頃~) リンゴハダニ キンモン・ギンモン 黒星病 ふじの開花直前 モニリア病 (次回お知らせ) ミダレカクモンハマキ 黒星病 ふじの落花直後 コカクモンハマキ (次回お知らせ) ミダレカクモンハマキ 1000L 当りの薬量 200倍 5L 3000倍 334g 4000倍) 250ml 1000倍 1L 防除上の注意 基準薬剤 1 2 (3 4 精製マシン油 ダーズバンDF ノーモルト乳剤 ベフラン 1 インダー 2 カスケード 5000倍 200cc 4000倍 250ml 1 スコアMZ 2 カスケード 500倍 2kg 4000倍 250ml モニリア病、黒星病防除の重 要時期ですので、10 日以上あ けないようにしましょう。 1回目の薬剤散布から、10日 以上あく場合は、ユニックス (顆粒)を特別散布しましょ う。 モニリア病の発生が懸念され る園地では、開花直前にトップ ジン M も使用しましょう。 ※今後の天候によっては散布適期が変わることがあります。りんごの生態にあわせて適期防除に努めましょう。 いよいよ薬剤散布が始まります!農作業中の事故には十分気をつけましょう!
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