梨病害虫発生状況調査速報 豊岡市コウノトリ共生部農業共済課 豊岡農業改良普及センター JAたじま豊岡営農生活センター 調査日:平成27年6月19日 1 調査項目等 調査項目 黒斑病 黒星病 赤星病 調査標本数 100葉 100葉 100葉 サビダニ類 ハダニ類 アブラムシ 新梢の 止まり具合 新梢 100本 20葉 100葉 新梢 50本 果実径 20果 2 調査結果 (1)黒斑病(調査結果:0~2%) 今回の調査では、一部園地で見られましたが、今のところ大発生の心配はありません。黒斑病は毎 年の防除の積み重ねが大切です。また、高温多湿の条件下では発生しやすくなるので、園地での大発 生が起こらないように病落葉の除去や施肥管理に十分注意しましょう。 (2)黒星病・赤星病(調査結果:0%) 今回の調査では、黒星病、赤星病の発生は見られませんでした。 (3)ニセナシサビダニ(調査結果:2~5%) 今回の調査では、若干の発生が見られました。サビダニの放置は、新梢の発育抑制による樹勢低下 につながりますので発生を見たら早期に防除を行いましょう。 (4)ハダニ類(調査結果:1~54頭/20葉) 今回の調査では、若干の発生が見られました。ハダニ類の特徴として高温乾燥条件で多発する傾向 があります。今後の気温上昇で発生量が増加することが予想されます。発生が多くなると早期落葉に より収量への悪影響が心配されます。丁寧な防除を行い大発生させないよう注意しましょう。 (5)アブラムシ類(調査結果:0~4%) 今回の調査では発生がほとんどありませんでした。 (6)新梢の止まり具合 新梢の止まり具合(%) 調査地区 H27.6 H26.6 豊岡 金剛寺 14.0 4.0 城崎 飯 谷 14.0 14.0 竹野 濱須井 6.0 6.0 11.3 8.0 平 均 新梢の停止は園地ごとに差はあります が昨年に比べ若干早くなっており、平年 並の生育と思われます。 (7)果実の生育について 平均果実径(mm) 調査地区 H27.6 H26.6 豊岡 金剛寺 37.9 34.5 城崎 飯 谷 34.7 30.9 竹野 濱須井 37.1 33.7 36.6 33.0 平 均 昨年の調査との比較では、いずれの園 地でも肥大は良く、平年より大玉傾向と 思われます。 なし ハダニ類 好天が続くと、果実の肥大が順調に進みます が、高温乾燥を好むハダニ類の大発生に注意しま しょう。ハダニ類は同じ系統の薬剤を連続使用す ると、薬剤抵抗清を獲得しやすいので、別系統の 薬剤によるローテーション防除を心がけましょ う。雨にはあまり強くなく雨天時は葉の裏面に見 られますが、晴天時には葉の表面にまで現われま す。 要防除密度 1.0 頭/葉 ☆薬剤、防除の詳しいお問合せ・ご相談は・・・ 豊岡農業改良普及センター(TEL26-3708)又は JAたじま豊岡営農生活センター(TEL24-3641)へ ☆共済事故(病害虫、気象上の被害等)の発生は・・・ 豊岡市農業共済課(TEL24-8113)へ
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