一 220 一 492

一220− 492
1843−P−4A−10:36
1853−o−4A−10:48
バレーボール選手のジャンパー膝3症例に対する鍼治
運動誘発姓酸化ストレスに対する鍼通電刺激の影響
療効果の検討
圭)明治国際医療大学鍼灸学部健康・予防鍼灸学教室
明治国際法療大学 鍼灸学部 健康 予防鍼灸学教室
2)明治国際医療大学医学教育研究センター生理学教室
松田 啓佑、片山 憲史、木村 啓作、矢野 忠
藤本 英樹玉1、片山 憲虫’}、林 知也2)、
木村 啓作圭1、矢野 忠玉〕
繕的】ジャンパー膝(膝蓋腱炎)に対する鍼灸治療
は効果的とされているが、報告は少ない。そこでバレー
【目的】スポーツ選手のコンディショニングを把握す
ボール選手のジャンパー膝3症例に対して鍼治療を行
る1つの指標として酸化ストレスの状態がある。今回、
い、効果を検討した。さらに患者と健常者とを比較し、
スポーツ鍼灸におけるコンディショニングの基礎的研
内因性要素の関連性について検討した。
究として、運動によって誘発される酸化ストレスの上
昇に対する鍼通電刺激の影響について検討した。
【方法】高校バレーボール選手3症例を対象とした。
部位は患側の内・外側広筋・大腿直筋・膝蓋腱最大圧
痛部の計4ヵ所に鍼治療を行った。鍼治療は(40mm、
16号、セイリン)、得気を得たところで10分問置鍼し
た。評価は、痛みのVAS、スポーツ選手の健康調査票、
症状によるジャンパー膝分類(以下Roe圭sの分類〉、殿
踵間距離の測定を行った。治療は毎週1回、計4回行
い、毎回治療前と練習後に痛みのVAS・殿踵間鐙離を
測定し、練習後にスポーツ選手の健康調査票と練習量
を記入した。初回と最終時にFTA・レッグヒールアラ
イメントの測定を行った。また健常成人男性6名を対
象とし、殿踵間羅離、FTA、レッグヒールアライメン
【方法】対象は、運動習慣のない健常成人男盤10名
を対象とした。研究は同一被験者で、鍼通電刺激群
(以下、EA群)と無刺激対照群(以下、CONT琳)を
設け、両群間で最低10顕問以上の間隔を空け実験を
行った。EA舞では、鍼通電刺激を両側内側広筋に
2Hz、10分問、被験者の至適強度で行い、CONT群で
は、10分問の安静をとらせた。運動負荷は、自転車
エルゴメーターを用いたランプ負荷法で行い、同時に
呼吸代謝(RCポイント:呼吸性代償闘値等〉を記録した。
酸化ストレスの瀾定は、被験者の指先から微量採血し、
Free RadlcaまAnalytical System(FRAS4:ウイスマー社
トを測定し、ジャンパー膝患者3名との内因性要素と
製)により、酸化ストレス度(d−ROMs test)、抗酸化
の関連性について比較検討した。
力(BAP test)を測定した。実験プロトコールとして酸
【結果】痛みのVASにおいて患者Aは初翻50董nmが最
終は8mm、患者Bは55mmから王4mm、患者Cは78
化ストレスの測定を、安静時、鍼通電刺激直後、運動
負荷直後、20分、40分、60分後の計6回行った。
m田から70mmに改善した。RGelsの分類では、患者A
と患者Bにおいて初圏第2相から最終第ま相に改善し
な遅延(p<0.05)を認めた。酸化ストレス度は、
た。内國性要素の比較では、特に殿踵間踵離において
CONT欝で運動負荷20分後に有意な上昇(p<0.05)
【結果匪CONT群と比べ、EA群でRCポイントの有意
患者の患側、健側、健常者の順に大腿四頭筋のタイト
を認め、60分後まで上昇傾向を示したが、EA群では
ネスを認めた。
運動負荷直後に有意な上昇は認められなかった。一方、
【考察および結語】痛みのVASの改善は、鍼刺激に
抗酸化力はEA群において運動負荷置後に有意な上昇
より痩痛閾値を上昇させ、Roelsの症状による分類の
(p<0.01)を認め、CONT耕では有意な上昇は認めら
改善は、鎮痛や膝蓋腱部の撤流改善により、慢性炎症
れなかった。
の軽減や緯織修復の促進等が考えられた。以上のこと
【考察および結論】CONT群と比べEA群では、RCポ
から、ジャンパー膝に対する鍼治療は有効な治療手段
の1つであると考えられた。また、大腿四頭筋のタイ
イントの遅延が認められたことから、鍼通電刺激は呼
トネスは過剰な牽引ストレスとなりジャンパー膝の原
抑制し、抗酸化力を高めたと考えた。以上より、鍼通
因の1つになると考えられた。
電刺激は、スポーッ選手のコンディショニングに有効
吸代謝を充進させる事が示唆され、酸化ストレス度を
である可能性が考えられた。
キーワード:ジャンパー膝、鍼治療、大腿四頭筋、
殿踵間矩離、バレーボール
キーワード:酸化ストレス、呼吸代謝、コンディショ
ニング、スポーツ、鍼通電刺激