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9
4
新潟 医学 会雑 誌
第
1
2
5巻 第 5号
よ り画像検査 な ど経過観察 されていたが,徐 々に
肝機能 低 ドして臨床 的 に肝 硬変 と診断. 2006年
11月の腹部エ コ-で肝 S8に HCC認 め (
Chi
l
dB,
平成
2
3年 (
2
01
1
)5才
ヨ
8 一過性 心房細動 と左前下行枝病変 を有 した左
例
室流 出路狭 窄の 1
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龍.
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St
a
ge日 ,1
2月に 且回 目に TACE+ RFA治 療施
秤.S8焼灼 部辺縁 に局所再発 を認め, 2007年 7
尾崎
月に 鋤 き
=ヨの TACE+ RFA を施 行 (
Chi
l
dA),
三井円
和幸 ・l
二
用 圭-・高橋
賀 ・小 用
新潟 市民病 院 循環 器内科
その後,再 発 を認めなか ったが,2009年 2月の
CT で肝 S7,S7/8に HCC再発 を認 め,3回 目の
TACE及び門脈圧先進症 コン トロ-ル 目的で 1回
和義
弘隆
症 例 は 70歳代, 女 性 . 既 往 歴 は肥 大型心筋症,
心不 全,発作性心房細動.胸痛があ り救急搬送 さ
梗塞率約 5
0%)施行 し, RFA施行 し
目の PSE (
れ た.2RSB ・心尖部領域 に Le
vi
ne2/6の収縮期
た (
St
a
酢 Ⅲ)
.肝硬変進展 して肝機能低下 (
Chi
l
d
雑音 を聴取 し,心臓超音波検査で S字状 中隔,左
a) したため,HCC治療 と並行 して生体 部分肝移
室流出路狭窄,心尖部壁運動低下,大動脈弁狭窄
植 の検 討 も開始.4月の CT にて両病変 とも残存
を認めた.肺 うっ血はな く,洞調律 であった.内
してお り,5月に 4回 目の TACE及び血小板数回
服 中の ジギ タリス, ラシ ックス等 が左室流出路狭
復 目的 に 2回 目の PSE (
梗塞 率約 80%)施 行.
窄 を悪化 していると考 え入院 目に中止 し,第 1病
/
ulと増 加 して
これ に よ り血小 板 数 は 5-7万/
RFA 可能 となったが,病変はエ コ-描 囲桂で焼
灼範囲外であった. 6紺 ニソナゾイ ドエ コ- Fで
ーテル検 査施行 し,左前下 行枝 に閉塞 を認めた.
側 副血行路 が発達 して お り,寝 た きりで ある こ
再度 RFA施 行.S7/8病変 は焼灼範囲 ないであっ
ど,薬剤変 更によ り左寛流出路狭窄が減少 し胸部
出
目には胸部症状 が消失 した.第 3病 目に心臓 カテ
たが,S7 病変は残存
.8月の CTで S7病変増 大と
症状 も消失 したことか ら PCIは行わなかった.ベ
SMV に血栓 を認め,り-プ アリン内服 を開始.1
0
ラパ ミル, シベ ンゾ リン, アテ ノロール を順次 追
月に 30mm 太 とな った S7病変 に対 して RFA 施
加 した結 果,第 8病 日には収縮 期雑 音が消失 し
2月の C
Tで
行 し,病変 は焼灼範囲内 となった.1
AM は消失
た.心臓聴音波検査 で は前回認めた S
焼灼 部 に再発認 めず, SMV の血栓 も消失. PSE
し,左室流出路庄較差 は 1
39mmHgか ら 1
6
mmHg
を含 め た Ⅰ
VR治療 に よ り,再 発病 変 を局所制御
へ と改善 していた.胸痛の原因に左室流出路狭窄
し, ミラノ基準内に保つ ことで生体部分肝移植 を
の関与が推定 された
施 行 し得 た B型肝硬 変細胞癌 の 1例 を経験 した
動低 下 によ るJ
b基部 の代 償性収縮 が病態 を悪化
ので報告す る.
薬剤の関与と,心尖部壁運
しているもの と考 えられた.左室流 出路狭窄 があ
る場合,心房細動や心不全の薬物治療 を行 う際 に
は薬物の選択 に注意 を要す ると思われ る.