第28期 第2四半期株主通信 - ニューテック

第28期
第2四半期株主通信
2009 年 3月1日∼2009 年 8月 31日
はじめに
当第2四半期累計期間の概況
(1)当第2四半期累計期間の経営成績
(2)
品目別売上高
品目
製品 ストレージ本体
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、世界的な景気の
後退局面を受けた在庫・生産調整に加え、雇用情勢の悪化により
消費も低迷し、さらに政局不安により、定額給付金等の経済対策
売上高(千円)
周辺機器
小計
商品
こうした状況の中、国内 IT関連投資に関しては、各企業の設備投
サービス
資姿勢は厳しく、投資金額の減少が続いております。また、絞り
合計
レージ業界を取り巻く環境は厳しい状況が続いておりますが、7
製品自体の競争力強化もさることながら、RAID製品とソフトウエ
率性を向上させたストレージシステムを実現したものをストレー
194,014
14.6
119.0
アを組合せたソリューションの拡充を行い、顧客の高度な要求に
ジ・ソリューションと呼んでいます。今後も、顧客ニーズや
「グリー
106.4
も応えられるように準備を重ねてまいります。非IT系市場に対して
ン化」を求める業界の動向にあわせたストレージ・ソリューショ
114.9
は、現状のOEM製品のラインナップを一層充実し、ミラー、RAID
ンを開発・品揃えし、ストレージに対する多彩な需要に対して柔
にとどまらず、サーバーやその他の製品に対しても対応ができるよ
軟に対応することで売上高の拡大を図ります。
70.6
16.5
171,965
12.9
76.8
1,328,431
100.0
102.6
月後半からやっと需要の持ち直し傾向が見られるようになってき
ました。
(3)営業成績及び財産の状況の推移
製品の高付加価値化に寄与するソリューション販売
(サーバー、ス
トレージ及びソフトウエアを組合せ、システムとして納入する販売
形態)の販売強化及びサポート・ サービスの充実に継続して取り
売上高
(千円)
経常利益
(千円)
四半期
(当期)
純利益 (千円)
1株当たり四半期
(当期)純利益
総資産
組んでまいりました。また、OEM向けの新規事業として小型スト
レージサーバーの開発に取り組みました。
第 27期(中間)
第 27期
第28期(第2四半期)
2008年 2月期 2009年 2月期 2009年 2月期 2010年 2月期
このような環境の下、当社では引続きOEM及び標準採用製品の
事業拡大に注力するとともに、主力製品の機能強化、ストレージ
第 26期
純資産
2,845,367 1,295,125 2,683,901 1,328,431
う、開発及び評価のための技術力を強化してまいります。 一方で、
【協業先の開拓と販売強化】
コンピュータ資源やストレージ容量をネットワーク経由で使用する
当社製品の販路として、当社と密接に連携して販売に当たる協業
クラウド・コンピューティング化の流れに対応するための新たなソ
先の開拓と確保を行います。具体的には、大きなストレージ容量
リューションや提携先との協業にも注力してまいります。
またはストレージの技術を必要とする、顧客、ソフトウエアあるい
これらの戦略を通し、当社事業の安定した成長と利益率の改善を
は技術を持った協業先と密接に連携し、クラウド・コンピューティ
図ってまいります。
ングやデジタル映像処理などの成長分野への切り込みを図りま
①営業活動の強化
す。また、資本・業務提携先の株式会社エアネットとは先日発表し
た「遠隔バックアップサービス」を皮切りに、ネットワークサービス
70,735
△ 31,515
△ 49,137
△ 24,339
36,644
△ 28,116
△ 70,127
△ 14,274
製品の競争力強化のために、製品ラインナップの拡充と強化を
17円 63銭 △13円60銭 △34円13銭 △7円23銭
図ります。当社の特徴である容量単価の低いストレージの提供と
② 製品開発の強化
いうテーマは踏襲しつつ、より付加価値の高い製品も含めた製品
前期に出荷開始した Supremacyは当社の新たな主力製品とし
ラインナップの拡充を図ります。具体的には自社開発製品である
て、世代交代がなされました。今期は Supremacyにより一層の
Supremacyシリーズに追加機能である筐体間ミラーリング機能と
付加価値を与えるため、追加機能(筐体間ミラーリング、パス切
(千円)
2,365,274 2,366,526 3,072,995 2,801,007
(千円)
1,351,923 1,279,298 1,221,967 1,152,427
【製品ラインナップの拡充と強化】
としてのストレージ販売を拡大してまいります。
以上の結果、当第2四半期累計期間の売上高は1,328百万円とな
それを有効に活用するためのパス切替ソフトウエア TrailNaviを
りました。製品売上に関しては、大口案件の納入や OEM向けの製
り替えソフトウエア及び性能を2倍に引き上げる新コントローラ
追加して行きます。一方で、各種ストレージ管理ソフトウエアの動
「Npro5」
)の継続的開発を行います。また、OEM顧客からの要望
作プラットフォームとしても最適な Supremacy NAS製品に先進
に応えるために、小型 RAIDコントローラの開発を行い、製品化を
的なソフトウエアを導入し、付加価値を高めて販売します。
して行きます。短期間に完成度の高い製品を開発するために、開
品(ミラー製品や小型ストレージサーバー)及び標準採用製品の
出荷は堅調に推移したものの、流通を経由した従来型の製品販
売は不振でありました。このため、大幅な伸びにはならなかった
ものの、ストレージ本体及び周辺機器を含む製品の売上高は937
百万円と良好でありました。また、サービス売上については、1年
超の複数年保守契約の前受収益に計上する割合が多く、
売上高と
しては前期同期比△ 23.2%と大幅に減少しました。
一方、損益面につきましては、売上高が前年同期微増であったこと
と、売上損益率が大口案件の平均以下の粗利率(△ 2.2%)により
約29百万円、新事務所の賃料増加22百万円等が影響し、開発費、
広告費等の削減で吸収し切れず、営業損失18百万円
(前年同期は
営業損失 27百万円)、経常損失 24百万円(前年同期は経常損失
31百万円)、四半期純損失14百万円(前年同期は四半期純損失
28百万円)となりました。
(4)
中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題
世界金融危機に端を発した経済の後退局面によって、今後のIT
市場にも不透明感が広がっております。しかしながら、ストレージ
【OEM製品供給の推進】
発資産の有効利用と効率的な製品評価体制を充実させます。
市場におきましては、基調としてのデジタルデータの増加傾向及
引続き、OEM製品(相手先ブランドで販売される製品)の供給を
び企業の内部統制強化に伴うデータの増大などの背景は変わら
推進しビジネスを拡大してまいります。この分野では、すでに当社
③ 生産体制の強化
ず、底堅い需要が継続するものと予想されております。また、景気
ミラー製品及び小型 RAID製品を中心に実績を積んでおります。
【品質管理体制の強化】
の後退から各社のIT部門の予算も制限が加えられ、従来よりも
既存製品の供給を継続するとともに、より利益率の高い新製品へ
当社主力製品が上位機種に移行することで、お客様の重要なシス
低コストで同じ機能を実現できるソリューションに一層の注目が
の切り替えを順次図って行きます。また、今期は新たに、アプライ
テムに使用される点及び OEMビジネスにより大手メーカーへの
集まるものと認識されております。同時に、ITコストの削減のため、
アンス向けサーバーの事業を立ち上げました。これは、ストレー
供給が増加する傾向を受け、製品品質の向上に一層注力をするた
従来保守的であった企業 IT部門においても、新技術に対する採
ジメーカーとしての経験を活用した小型サーバー群で、すでに二
め、品質管理体制の強化を行ってまいります。
用に一層前向きに傾くものと考えられております。一方で、非 IT系
社の顧客に対し数百台レベルの出荷を行いました。今後は、同製
市場である組込み系市場は公共投資への強化なども相俟って、今
品の販路を拡大し、水平展開を図ります。
後も堅実な成長を遂げるものと考えられます。
以上のような流れを受け、当社としましては、低コストで高機能
1
品とサーバー及びソフトウエアを組合せて、可用性、操作性、効
103.6
219,156
区分
事業に一層の注力を行います。当社の主力製品であるRAID 製
発・生産・保守体制の強化に引続き努めてまいります。このために
56.0
込まれた IT関連投資案件の実施に際しても、ユーザーの選別投
資の強化及びコスト抑制圧力は以前に増して強くなるなど、スト
製品付加価値を高めて販売できるストレージ・ソリューションの
リューションの提供を行うため、製品ラインナップの拡充及び開
743,295
937,310
も経済を活性化するには至らず不況感が支配的でありました。
構成比(%) 前年同期比(%)
を求める市場の要求に応じて、高品質で低価格なストレージ ・ ソ
【ストレージ・ソリューション販売の拡充と推進】
RAID製品の販売単価と利益率の下落を補うための方策として、
【生産の効率化とコストダウン】
当社の特徴であるファブレス生産体制を強化し、生産委託先との
緊密な連携を行うことで、自社開発製品の生産の効率化とコスト
及び在庫の削減を図り、一層の価格競争力強化を目指します。
2
TOPIC
TOPIC
特集
株式会社エアネットとの
戦略的業務・資本提携
株式会社エアネットURL
http://www.airnet.jp/
既報の通り、当社はネットワーク・ サービス事業者である
同社との最初の共同事業として、
「遠隔バックアップサー
株式会社エアネットと業務ならびに資本提携を行いまし
ビス」の販売をすでに開始し、その価格と差別化された
た。同社は1996年に業務を開始し、以来データセンター
サービスレベルによって、業界からは大きな注目を集め
におけるネットワーク・サービスとWebアプリケーションの
ています。
つねにお客様の視点に立つこと、
それが私たちの基本です
ニューテックの顧客企業の多くは、IT関連の専門企業。そうしたプロフェッショナルのビジネスニーズを的確に汲み上げ、
最良のソリューションをご提供していくことが、私たちに課せられた仕事です。
今回の特集では、そうしたプロのお客様から高く評価されているニューテックの最先端ソリューションをご紹介します。
開発サービスを事業の両輪として、着実に成長を続けてお
ります。
ホスティング向け仮想化
ストレージ・ソリューション
現在 IT市場では、個々の企業 ・ アプリケーションごとに
ハードウエアを導入し運用する従来型のモデルから、ネッ
ニューテックのお客様のひとつである通信関係企業では、ホ
スティング・ビジネスを手がけています(コラム1参照)。そこでい
ま問題となっているのが、データストレージにかかるコスト。
データ量が爆発的に伸びる中でストレージのコストも急拡大
し、それをいかに抑えるかがビジネス自体の成否を決めるま
でになっているのです。
トワーク経由で仮想化されたコンピュータ・リソースを利
用する、クラウド・コンピューティングと呼ばれるビジネス
モデルへの転換が始まっています。当提携によって、当社
はストレージをネットワーク・サービスとして販売するビジ
ネスモデルを共同開発・販売し、さらにそのノウハウを水平
のストレージシステムの拡販を行い、成長市場の取り込み
▲データセンタ内部
を図ることを狙いとしております。
ホスティングとは
社長挨拶
株主の皆様におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
現在の経済環境は依然として厳しいものの、その最悪期を脱しつつあることを私たち
設備が
『専用』
は体感しております。今こそがニューテックにとって本当のチャンスの時です。不況の
一戸建て
≒非ホスティング
(機器所有型)
時だからこそ、価格と製品力のバランスに優れたニューテック製品が選択肢にのぼり、
設備の
『共用』
集合住宅
≒ホスティング
(レンタルサーバー)
大手企業や最先端分野でご採用いただくケースが着実に増えてまいりました。その一
株式会社ニューテック
代表取締役社長
例を特集頁でご紹介させていただいておりますので、どうぞご覧下さい。
今後とも株主の皆様のご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
仮想化というソリューション
そこでニューテックからご提案したのが「仮想化」という技術
(コラム 2参照)。従来はユーザーごとにデータ保存スペースを割
3
複数のサーバーやストレージを1台の物理機器上に仮想
集約して運用する技術のこと。これにより別々に運用すると無駄
になっていた空きスペースを効率よく利用できる。
非仮想環境
仮想環境
VPS(仮想ホスティング)
CPU使用率
11% 8% 17% 4%
11%
8% 17% 4%
5%
11% 8% 17% 4%
5%
45%
ストレージ
サーバーレイヤー
レンタルサーバー内に複数のユーザーのメール機能や
ウェブ機能をまとめて運用するサービス。多くのユーザーが設備
を共用できるので個別に設備を借りるよりサーバー利用が安価
になるなどメリットが大きい。
「仮想化」
とは
アプリケーション
サーバーレイヤー
展開することで、今後成長が見込まれるクラウド事業者へ
り当てていたものを 仮想化 することでデータ保存の全体ス
ペースを削減するというソリューションです。その結果、懸案
となっていたストレージコストを大幅に引き下げることに成功
しました。
仮想ストレージ
5%
仮想サーバー
ノードを
月額レンタル
45%
集約ストレージ
バックアップ
冗長性確保のため
ボリューム間
同期/非同期ミラー
仮想ホスティング
(VPS)=割り算の投資計算学
またこれによってホスティングサービス容量の拡大(価格はそ
のままで容量は100倍など)を実現できたため、同サービスを
利用するお客様にとっても大きなメリットを生み出すことにな
りました。
こうしてホスティング企業、そのユーザー、ニューテックの三者
ともにメリットを得るというWin-Win-Winの関係が確立した
のです。
4
つねにお客様の視点に立つこと、
それが私たちの基本です
つねにお客様の視点に立つ
なぜニューテックではこうしたWin-Win-Win型ソリューション
をご提案できたのでしょうか。担当者の伊藤孝行(営業本部ソ
リューション営業部課長)
は次のように述べています。
「ご提案に際しては、とにかくお客様にとって何が一番大切な
のか、何がコストダウンにつながるのかということを、お客様
の事業要求視点でいつも念頭に置いていました。ホスティン
グビジネスにおいてストレージコストが占める割合は大きな
ものがあります。ストレージを効率化できれば大幅コストダウ
ンにつながり、投資効率が上昇し、ひいてはお客様の市場競
争力にもつながると考えました。」
お客様のところへ粘り強く通っているうちにお客様のビジネ
スにとって何がいま必要とされているのかが少しずつ見えて
きたのだともいいます。
豊かな経験と実績の裏打ち
このプロジェクトは、いまこの3期で通算 6億円以上を売り上
げる大きなビジネスに育っています。今後も定期的な追加更
新なども見込まれており、売上高はさらに大きくなりそうです。
しかしこの案件もゼロから急に成功したのではありません。実
はお客様にはニューテックのストレージ製品をバックアップ用
として以前からお使いいただいていました。その約 3年間の
過程でニューテックの製品やサービスの品質を高く評価して
いただいていたのです。
「その後、仮想ホスティングの波がやってきたときに、ニュー
テックの製品やソリューションは安いけれども技術がしっか
りしていると評価されて、実際に運用を行うメインシステムと
しても採用されました。もしバックアップシステムでの信頼獲
得がなければ、メインシステムでの成功もなかったことは明
白です。」
ニューテックは決して逃げない
ホスティングサービスのメインストレージシステムとして採用
された後も、順風満帆だったわけではありません。ソリュー
ションの導入後、大きなトラブルが発生したのです。ソリュー
ションそのものの基本ミスではありませんでしたが、トラブル
はトラブル。お客様からは厳しいお叱りを受けました。
5
ニューテックではこの事態を重く受け止め、一刻も早いトラブ
ル解決に向けて全力を投じました。そしてストレージメーカー
としての長年の経験と高度な技術を生かし、全社一丸となっ
てこのトラブルを乗り切ったのです。
「これまでの技術や経験の蓄積がなかったならば、また全社
一体となった取り組みがなかったならば、とてもトラブルは乗
り切れなかったでしょう。このトラブルを契機に、社内のチー
ムワーク体制もさらに強固なものになりました。またお客様か
らは、最後まで決して逃げないというニューテックの姿勢を
評価していただき、さらなる信頼関係の基盤ともなりました。」
ストレージ技術に精通した営業スタッフ
このプロジェクトの担当者は、ストレージ分野の技術営業職
としてこれまでに豊かな経験を積んできています。技術営業
とは技術と営業の両方の知識と技能を有さなければならな
い職務。数十年にわたってストレージ専業メーカーとして実
績を積み重ねてきたニューテックだからこそ、こうしたニーズ
を満たす人材がそろっているのです。
「頻繁に接待をするといった 営業らしい営業 は実は苦手で
す。それよりも、お客様の立場につねに立ち、ビジネスの発展
に本当に役立つソリューションをご提案できる営業職になり
たいと思っています。もともと技術が大好きですので、技術の
プロフェッショナルであるお客様とともに最先端の技術を開
発すること自体を楽しんでいるところもあります。メカ好きの
男の子同士の共同作業といったところです。
」
地デジ対応画像編集
ストレージ・ソリューション
2011年7月24日、テレビ放送はアナログからデジタルへ移行
します。それに伴ってテレビ報道の制作現場では、いま大きな
変化が起きています。デジタル化することで処理すべきデー
タ量が飛躍的に増え、新たなかたちの画像編集配信のワーク
フローが必要となってきたのです。
SSDを使ったデジタルワークフロー用ストレージシステム
ニューテックではこうした新たなニーズに対応し、ある大手放
送局のお客様に向けて、最新技術であるソリッドステートドラ
イブ(SSD、コラム 3参照)を組み込んだストレージ・ソリューション
をご提供しています。同システムには、数十テラバイトのSSD
が組み込まれており、国内 SSDストレージシステムをリードす
るものとなっています。
ソリッドステートドライブ
(SSD)とは
従来のハードディスクの代わりに半導体メモリを使って
データを記録するストレージ装置。従来のものと比べると耐衝
撃性、反応性、データ転送速度などに優れている。ニューテック
では 8月から主力製品の Supremacyシリーズに SSDを搭載した
モデルを追加し、出荷を開始した。
自社開発 RAID
コントローラ搭載
発に成功しました。
「どの部署が欠けても、これほどの短期間での開発はできな
かったでしょう。ニューテックの持つ経験と実績も大いに役
立ちました。ようするに今回のプロジェクトは、長年の経験と
実績を持つストレージ専業メーカーのニューテックだからこ
そ、成功したのだといえます。」
■今回のプロジェクト成功のポイント
品証 G
生産 G
営業価格交渉
過去のしぶとい
営業サポート
仕入交渉
プロジェクト
開発対応力
ドキュメント力
技術営業
クイックレスポンス
Supremacy
シリーズ
卓越したコストパフォーマンス
ニューテックのストレージソリューションの大きな強みのひ
とつは、他に追随を許さない卓越したコストパフォーマンス
にあります。SSDストレージシステムそのものは大手の総合
ITメーカーでも手がけていますが、その価格はニューテック
に比べてはるかに高額。コストパフォーマンスの面からみれ
ば、ニューテックの SSDシステムは他社のシステムを圧倒し
ています。地デジ対応システムのようなケースでは、ニュー
テックの低価格で十分なパフォーマンスを持つシステムが
最適であるとのご評価を受けています。
総合力で短期間での開発に成功
もうひとつのニューテックの強みが、ストレージ専業メーカー
としての総合力です。今回のケースは、開発期間がわずか一年
というきわめて短いものでした。そこでニューテックでは、営
業部門だけでなく開発部門や生産部門などをも巻き込んだ
全社プロジェクト体制を組んで開発に着手し、短期間での開
新たな領域へ挑戦
いまIT分野では、クラウド・コンピューティング(コラム4参照)と
いった新たな波がやってきています。省エネやリサイクルなど
のさらなる環境対応も大きな課題です。ニューテックでは、こ
うした新たなトレンドに素早く対応しつつ、これまでの実績や
経験を生かしながら、既存分野のみならず新規分野への進出
を目指します。
いずれにしてもニューテックが目指すのは、お客様の視点に
立って、ビジネスの発展につながるストレージ・ソリューション
をご提案していくこと。これからも私たちは、お客様のビジネ
スにとって何が最良であるかをつねに注視し、それを実現す
るソリューションをご提案してまいります。
クラウド・コンピューティング
インターネット上にある複 数のコンピュータを使って
ユーザーに情報やアプリケーションを提供するコンセプトのこ
と。複数のコンピュータを一体化することでネットワークに接続
されたコンピュータ群を巨大な1つのコンピュータのようにして
扱うことができる。
6
四半期財務諸表
四半期貸借対照表(2009年 8月31日現在)
四半期損益計算書
資産の部
科 目
金 額 (単位:千円)
流動資産
2,521,204
現金及び預金
受取手形及び売掛金
科 目
❶
1,562,503
523,740
科 目
金 額 (単位:千円)
1年内返済予定の長期借入金
598,742
売上総利益
395,021
36,705
22,503
54,403
前受収益
92,919
繰延税金資産
39,480
その他
20,020
その他
25,267
固定負債
有形固定資産
長期借入金
66,963
❷
負債合計
714,943
工具、器具及び備品
40,243
資本金
496,310
無形固定資産
24,112
資本剰余金
608,360
24,112
利益剰余金
130,535
123,619
差入保証金
その他
資産合計
55,270
9,838
2,801,007
❹
❷
❺
❸
営業外収益
受取利息及び配当金
支払利息
1,156,992
投資有価証券
18,698
営業外費用
純資産の部
自己株式
営業損失
1,648,580
株主資本
188,728
413,720
その他
26,719
投資その他の資産
販売費及び一般管理費
714,943
建物
その他
❸
流動資産
前 事 業 年 度 末 比 373 百 万 円 減 少 の
2,521百 万円となりました。これは主
に、現 金 及び 預 金の減少139百 万円、
売上債権等の減少174百万円によるも
のであります。
固定資産
前事業年度末比101百万円増加の279
百万円となりました。これは主に、投資
有価証券の増加107百万円によるもの
であります。
3,944
製品保証引当金
279,803
1,328,431
933,409
未払法人税等
固定資産
売上高
売上原価
40,394
△ 141
❶
158,802
製品
仕掛品
金 額 (単位:千円)
買掛金
未払金
255,133
解説
933,637
20,423
原材料
2009年 3月 1日から
2009年 8月 31日まで
流動負債
商品
貸倒引当金
7
負債の部
( )
その他
1,197
6,644
7,842
❹
11,258
2,224
経常損失
13,482
24,339
税引前四半期純損失
24,339
❺
流動負債
前事業年度末比111百万円減少の 933
百万円となりました。これは主に、仕
入債務の減少204百万円と1年内返済
予定の長期借入金の調達 57百万円に
よるものであります。
売上高
売 上 高 は 1,328 百 万 円(前 年 同 期 比
2.6%増)と微増でありました。これは
主に、ストレージ本体の売上が前年同
期比 3.6%増であったこと及びサービ
ス売上が前年同期比 △ 23.2%であっ
たことによるものであります。
販売費及び一般管理費
前年同期比 27 百万円減少の 413百万
円(同 6.2%減)となりました。これは、
新事務所賃料が 23百万円増加したの
に対し、開発費が 20百万円、広告宣伝
費が17百万円減少したことによるもの
であります。
△ 78,213
評価・換算差額等
△ 4,564
その他有価証券評価差額金
△ 4,564
純資産合計
1,152,427
負債・純資産合計
2,801,007
法人税、住民税及び事業税
法人税等還付税額
法人税等調整額
四半期純損失
1,620
△1,283
△10,401
△10,064
14,274
8
四半期財務諸表
四半期キャッシュ・フロー計算書
科 目
関連データ
( )
2009年 3月 1日から
2009年 8月 31日まで
解説
金 額 (単位:千円)
営業活動によるキャッシュ・フロー
73,308
投資活動によるキャッシュ・フロー
△ 19,438
❻
❻
❼
営業活動によるキャッシュ・フロー
当第 2四半期累計期間において営業活動の結果得られた
資金は73百万円(前年同期は 9百万円の収入)となりまし
た。これは主に、税引前四半期純損失 24百万円、仕入債
務の減少204百万円とたな卸資産の減少 45百万円、その
他資産の減少 48百万円を売上債権の減少174百万円によ
り賄ったこと等によるものであります。
株式の状況(2009年 8月31日現在)
発行可能株式総数
株主構成
6,000,000 株
■
外国人
3名(0.22%)
発行済株式の総数
2,081,000 株
■
その他国内法人
■
26名(1.93%)
株主数
1,344 名
■
金融機関
■
1名(0.07%)
財務活動によるキャッシュ・フロー
△ 93,245
現金及び現金同等物の増減額
(△減少)
△ 39,375
現金及び現金同等物の期首残高
❽
❼
1,501,879
現金及び現金同等物の四半期末残高
1,462,503
❽
投資活動によるキャッシュ・フロー
当第 2四半期累計期間において投資活動の結果支出した
資金は19百万円(前年同期は 269百万円の支出)となりま
した。これは主に、定期預金の払戻による収入100百万円、
検査用測定器等の有形固定資産の取得18百万円の支出
及び投資有価証券の取得100百万円等によるものであり
ます。
財務活動によるキャッシュ・フロー
当第 2四半期累計期間において財務活動の結果支出した
資金は 93百万円(前年同期は131百万円の収入)となりま
した。これは、長期借入金の返済による純支出額 33百万
円及び自己株式の取得による支出 59百万円があったこと
によるものであります。
会社概要(2009年 8月31日現在)
9
株主数
氏名又は名称
所有株式数(株) 持株比率(%)
笠原 康人
926,400
44.51
(株)カナモト
165,000
7.92
笠原 啓子
55,000
2.64
金本 太中
50,000
2.40
金本 寛中
50,000
2.40
カナモトキャピタル
(株)
50,000
2.40
英訳名
Newtech Co.,Ltd.
大森 みどり
42,000
2.01
本社所在地
〒105-0013 東京都港区浜松町二丁目7番19号 KDX浜松町ビル
石井 泰和
33,800
1.62
ティーツー・キャピタル
(株)
31,100
1.49
小林 吉宗
25,700
1.23
1,429,000
68.66
資本金
4億 9,631万円
役員
代表取締役社長
笠原 康人
取締役
岩田 郁雄 北方 敬一
常勤監査役
水谷 まり
監査役
田辺 英達 藤本 利明
従業員数
79名
(臨時雇用者含)
主要な事業内容
サーバー等に接続するストレージ
(外部記憶装置)本体及び周辺機器の開発、製造及び販売
総数:1,344名
100.00%
□
株式会社ニューテック
1982年
(昭和57年)3月
自己名義株式
1名(0.07%)
大株主の状況(2009年 8月31日現在)
商号
設立
証券会社
7名(0.52%)
■
(注)上記のほか、自己株式が164,020株あります。
外国人
■
1,100株
(0.05%)
■
証券会社
4,322株(0.21%)
その他国内法人
■
251,800株(12.10%)
■
計
個人・その他
1,306名
(97.17%)
自己名義株式
164,020株(7.88%)
金融機関
900株(0.04%)
株式数
総数:2,081,000株
100.00%
個人
人・
その
その他
個人
・
その他
□
□
1,766,079株
(84.87%)
1,658,858株
(79.71%)
10
株主メモ
決算日
2月末日
定時株主総会開催日
5月中
同総会議決権行使株主確定日
2月末日
配当金受領株主確定日
2月末日
(中間配当を実施するときは 8月31日)
その他の基準日
上記のほか必要ある場合は、取締役会の決議により
あらかじめ公告して設定
単元株式数
100株
株主名簿管理人
特別口座の口座管理機関
三菱 UFJ信託銀行株式会社
同連絡先
三菱 UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
〒137-8081 東京都江東区東砂七丁目10番11号
TEL:0120-232-711
(通話料無料)
上場証券取引所
ジャスダック証券取引所
公告の方法
電子公告により行う
公告掲載URL http://www.newtech.co.jp/ir/
(ただし、電子公告によることができない事故、その他のやむを得ない事由が生じたときは、
日本経済新聞に公告いたします。)
ご注意
1.株券電子化に伴い、株主様の住所変更、買取請求その他各種お手続きにつきましては、口座を開設されている証
券会社等にお問合せ下さい。株主名簿管理人
(三菱 UFJ信託銀行)ではお取り扱いできませんのでご注意下さい。
2.特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきましては、三菱 UFJ信託銀行が口座管理機関となってお
りますので、上記特別口座の口座管理機関(三菱 UFJ信託銀行)にお問合せ下さい。なお、三菱 UFJ信託銀行全国
各支店にてもお取次ぎいたします。
3.未受領の配当金につきましては、三菱 UFJ信託銀行本支店でお支払いたします。
〒105-0013 東京都港区浜松町 2-7-19 KDX浜松町ビル
TEL: 03-5777-0888
(代) FAX: 03-5777-0881
ホームページアドレス : http://www.newtech.co.jp/
証券コード: 6734