2016 年度 生 物 ■ 大学(日程):北海道大学(前期) ■ 出題構成(時間):理科2科目で 120 分/配点は学部によって異なる 大問 形 式 分野・内容 等 難易度 変化 1 用語,正誤判断, 顕微鏡の歴史,分解能,細胞小器官,原形質流動, 計算 ミクロメーターの使い方 やや易 ↓ 2 用語,正誤判断, 伝達,神経細胞間の相互作用,オタマジャクシの遊泳 図選択,図作成, 行動 計算 やや難 ↑ 3 用語,正誤判断, 植物の器官・発生,エンドウのしわ形質 論述 標準 → 4 用語,正誤判断, 適応度,包括的適応度 論述,計算 やや難 ↑ ※難易度変化…↑難化/→昨年並み/↓易化 ※難易度は北大受験生を母集団とする基準で判定しています。 ■ 出題傾向 ・分量:大問数は5題で,4と5は選択問題。選択問題がなく,大問数が4題となることもある。 全体の分量は標準的。 ・難易度:全体としては標準レベルだが,やや易,やや難レベルの大問が出題されることもある。 ・出題分野:とくに偏りはなく,各分野から出題される。 ・出題内容:知識問題と考察問題がバランスよく出題される。 ・形式:用語・論述が中心。論述問題では字数制限が課される場合がある。また,1つ程度,グラフ や図をかかせる問題が出題されることもある。 ■ 2016 年度入試の特記事項 ・2014 年度と同じく,選択問題が出題されなかった。 ・2015 年度と比較して,ページ数は増えたが,設問数や論述量が減少したため,全体の負担感は 2015 年度並みであった。一部の大問に難易度の高い考察問題が含まれ,やや難易度が高かった。 ・1は,問 2 で分解能に関する細かい知識を要求された以外は取り組みやすい出題であった。2は, 活動電位の発生パターンを正しく理解するのに時間がかかり,やや難易度が高い。3は,エンド ウを題材にした考察問題で,標準的な難易度の出題であった。4は,センター本試験生物の第 7 問と題材が重なったが,血縁度の概念について正しく理解していないと難しい内容であった。 ・解答できる問題から手をつけ,一部の難易度の高い考察問題にじっくり考察できる時間を割けるよ うにしたい。 ■ 求められる力とその養成 ・知識力…教科書と図説を参照する習慣を身につけよう。単純に暗記するだけでなく,関連する生命 現象と合わせて,自分の言葉で説明できるようにしておくこと。 ・考察力+記述力…考察力は実戦演習を重ねて,実験→結果→考察という一連の流れを自分なりに整 理することで身につく。記述力は自分の手で答案を書き上げることが大切。添削指導が有効である。 ・読解力…リード文をすばやく的確に読み解くためには,内容を箇条書きにして整理する訓練が有効。 また,解答時間を意識しながらの演習は,スピードアップに効果的である。
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