2016 年度 生 物

2016 年度
生 物
■ 大学(日程):千葉大学(前期)
■ 出題構成(時間/配点):学部により異なる
■ 分量/難易度の変化(昨年度比):変化なし / 変化なし
大問
形 式
1
用語,論述,計算
2
分野・内容 等
難易度
変化
花の色の不完全優性と遺伝子頻度
標準
→
用語,論述
ジベレリン合成酵素の発現と変異
標準
→
3
用語,文選択,
論述
血糖調節,ペプチドホルモンの受容と細胞内区画
標準
→
4
用語,文選択,
論述
ウニ・植物の精細胞形成,
カエル・ショウジョウバエの母性効果
標準
→
5
用語,論述
ヒトの感覚器と刺激の受容
標準
↓
6
用語,論述,
グラフ作成
河川生態系と森林生態系の物質生産と
両者をまたぐ食物網
やや難
↑
※難易度変化…↑難化/→昨年並み/↓易化
※難易度は千葉大受験生を母集団とする基準で判定しています。
■ 出題傾向
・分量:大問数は8~9題から学部指定の4題(理学部生物学科は5~6題)を解くもので,年度に
よって異なる。分量は時間に比してやや多い。
・難易度:標準~やや難。大問レベルで1,2題,やや難レベルの問題がみられる。
・出題分野:とくに偏りはなく,各分野から出題される。
・出題内容:知識問題と考察問題が同程度の比率で出題される。
・形式:用語・論述が中心。なお,論述問題には通常字数制限が課されている。
■ 2016 年度入試の特記事項
・2015 年度と比較して,総設問数・ページ数は減ったが,論述量が増えた学部,考察問題が増えた
学部が多く,負担感は例年通りである。難易度はほぼ 2015 年度並みであった。
・総大問数が減り,理学部生物学科は6題全問必答となった。
・2015 年度はどの医学部以外は知識問題の方が多かったが,2016 年度は軒並み考察問題が多めとな
った。
・理学部生物学科,医学部,工学部は,論述量が大幅増となった。
・6問3でグラフ作成問題が出された。
■ 求められる力とその養成
・知識力…教科書と図説を参照する習慣を身につけよう。単純に暗記するだけでなく,関連する生命
現象と合わせて,自分の言葉で説明できるようにしておくこと。
・考察力+記述力…考察力は実戦演習を重ねて,実験→結果→考察という一連の流れを自分なりに整
理することで身につく。
記述力は自分の手で答案を書き上げることが大切。添削指導が有効である。
・読解力…リード文をすばやく的確に読み解くためには,内容を箇条書きにして整理する訓練が有効。
また,解答時間を意識しながらの演習は,スピードアップに効果的である。