2008 年度 地 理 ■ 大学・学部(日程):北海道大学文学部(前期) ■ 出題構成(時間/配点):90 分/150 点 大問 No. 1 2 3 4 形式 論述・単答(選択式含む)・正誤 論述・空欄補充・単答(選択式含む)・ 正誤 論述・単答(選択式含む)・正誤 論述・空欄補充・単答(選択式)・正誤 分野・内容 等 地形図の読図 経済発展する地域と経済 のグローバル化 余暇行動と観光 エネルギー 難易度 やや難 やや易 標準 やや易 ※難易度変化…↓昨年度よりやや易化 ■ 出題傾向: <形式> ・大問4問から成る。設問形式は多彩であるが、例年、単答問題(選択式問題を含む)が比較的多 い。1問当たりの字数が 100 字未満の短めの論述問題が、例年設問数の1∼2割程度を占める。 ・試験時間に対して、設問数はやや多めといえる。 <内容> ・例年、第1問が「地形図の読図」であることが多い。 ・基礎的な事項から、自然環境や産業など出題地域の地域性を問う難易度の高い内容まで、多岐に 渡る設問が出題される。なお、地誌が大問で1∼2題出題されることが多い。 ・図表(地形図、統計表・グラフなど)を利用した問題が多く、その読解力が要求される。 ・北海道絡みの問題が出題されることがある。 ■ 近年の出題傾向の変化の有無・方向: ・ 2000 年度から論述問題において、「∼字以内で述べよ」というような指定字数の明記がされなく なった。解答用紙では、枠と罫線が示されているが、指定行数ではまとめづらい問題も見られる。 ・ 国公立大では珍しく、正誤文(語句)選択問題が出題されている。 ■ 2008 年度入試の特記事項: ・ 論述問題の出題数は、近年、2004 年度の5問→2005 年度の8問→2006 年度の 10 問→2007 年度 の 11 問と増加傾向にあったが、今年度は9問と、少し減少した。また、論述の総行数も、前年 比で大幅に増加した 2007 年度より6行分減少した。(今年度:4行×1、3行×5、2行×3 ←2007 年度:4行×1、3行×7、2行×3←2006 年度・2005 年度:3行×2、2行×8。) ・ 昨年度出題がなかった、頻出の地形図の読図もしくは地図に関する問題が、今年度は例年通り第 1問で出題されたが、一方で、同じく頻出の地誌問題が今年度は出題されなかった。 ■ 求められる力とその養成: ・地形図の読図問題が頻出なので、地形図に慣れておこう。地図記号を正確に理解し、地形環境や 土地利用の状況などを把握できるよう、練習を重ねておきたい。 ・統計資料を利用した問題が多く、分析力が要求される。『世界国勢図会』((財)矢野恒太記念会) などの統計資料集に日頃から目を通し、とくに産業・貿易・人口の主要な統計に精通しておきた い。 ・教科書レベルの基礎的な内容は確実に理解しておくこと。学習の際には、地図帳や用語集で、地 名・位置や用語を正確に把握するように心掛けたい。時事的な用語にも注意を払いたい。 ・因果関係や要点を簡潔にまとめる文章力を養うため、1問につき 50∼80 字程度の論述問題に繰り 2008 年度 地 理 返し取り組むとよい。文章の表現力・説得力を養うには、第三者に論評・添削してもらうとよい。
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