ステロイド性骨粗鬆症の予防をしている割合 4月(N=53) 88.0% 5月(N=53) 88.0% 6月(N=54) 87.0% 7月(N=55) 89.0% 8月(N=56) 93.0% 9月(N=57) 97.0% 10月(N=56) 95.0% 11月(N=56) 96.0% 12月(N=60) 95.0% 1月(N=56) 96.0% 2月(N=58) 97.0% 3月(N=54) 96.0% 93.2% 平成27年度(N=668) 80.0% 90.0% 100.0% 当院値の定義・算出方法 分子: 骨粗鬆症の一次予防をしている患者数 分母:経口ステロイド剤を三ヶ月以上使用中か使用予定で、骨折危険因子のスコア>=3の患者数(=N) (ただし18歳未満、妊娠を希望する女性を除く) ※グラフ中のN数は分母の値を示しています。 解説(コメント) ステロイド性骨粗鬆症はステロイド治療における重要な副作用のひとつである。 しかし、過去のガイドラインの遵守率は20%程度と低かった。 2014(平成26)年に10年ぶりにステロイド性骨粗鬆症ガイドラインが改訂されスコアリングシステムが導 入された。その結果、速やかな管理ができることを期待されている。 当院では2015(平成27)年7月までは予防をしている割合は9割に満たなかったが、8月以降は9割以上の患 者さんに予防をしていることがわかった。 改善策について スコアリングの際に必要な腰椎骨密度の測定が当院では行えないため、スコアリングの正確さに欠けている 点が問題です。 また、一次予防が出来ていない症例のほとんどが骨粗鬆症のリスクの低い男性でした。今回の改訂されたガ イドラインでは性別に関わらず骨粗鬆症の予防が推奨されているため、男性であっても積極的に投薬を検討 していきます。 文責:膠原病内科主任部長 井上 久子
© Copyright 2024 ExpyDoc