新⽣児光線療法適応 新⽣児⻩疸では⽇齢に応じて光線療法適応となるTB値基準値が⽰されている。光線療法適応を⾒逃し、核 ⻩疽発症を来すことは新⽣児医療において許されないことと認識されている。そのため毎⽇経⽪的に⻩疸値 を測定することにしているが(侵襲がないため)、その測定値と実際の⾎清ビリルビン値にはしばしば乖離 が認められる。当院では16以上の値を⽰した場合、速やかに⾎液検査で確認することにしているが、実施 できていないケースも散⾒しており、徹底する必要がある。 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 4⽉ 5⽉ 6⽉ 7⽉ 8⽉ 9⽉ 10⽉ 11⽉ 12⽉ 1⽉ 2⽉ 3⽉ H27年度(N=27) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 当院値の定義・算出方法 分⼦: 経⽪的⻩疸測定器で16以上の値を⽰した児(初⽇)の数 分⺟: 採⾎でTB測定した児の数 ×100 (%) ※グラフ中のN数は分⺟の値を⽰しています。 解説(コメント) 新⽣児⻩疸の光線療法適応は⾎清TB値でカットオフ値が設定されている。ベットサイドでは毎⽇経⽪的に TBを測定(ミノルタ)しているが、⾎清値との差がでることが難点である。特にミノルタの測定値16で あっても、実際に⾎清測定では光線適応である20以上であるケースもあり、⾒逃すと加療が遅れ、最悪の 場合核⻩疽を引き起こしかねない。したがって、⾒落としがないことは「当たり前」になる必要がある。担 当助産師、看護師がミノルタの値を把握し、必要と判断すれば速やかに医師に報告、⾎液検査を⾏うことが できているかどうかすなわちスタッフ間の連携度合も評価値に反映される。 改善策について 今回は⽬標達成している。本来午前中に採⾎すべきだったケースが1例あったが、同⽇午後、医師に報告が あったためミスに⾄らなかった。報告基準値を誤認識しているスタッフがいることが判明したため、すでに 改善策をおこなった。(測定器に基準値を記載したものを貼付)その後はニアミスを認めていない。 ⽂責:⼩児科主任部⻑ ⼋坂 知美
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