海外旅行を楽しむために 虫除け対策はしっかりと 感染症発生動向速報 平成 28 年 7 月 20 日 富山県感染症情報センター (直 0766-56-5431) (直 0766-56-8142) 病原体の運び屋! ( 平 成 2 8 年 第 2 8 週 分 ・ 7 月 11 日 ~ 7 月 1 7 日 ) 《 インフォメーション 》 ●海外で注意すべき感染症 この夏、長期休暇を利用して海外に行かれる方も多いと思われます。楽しい思い出にする ためにも、海外で感染症にかからないよう気をつけることも重要です。必要なワクチン接種 はあらかじめ受けておくなど、出発前に感染予防の方法を今一度ご確認ください。 注意すべき感染症は渡航先によって異なります。最も感染の可能性が高いのは消化器系の 感染症(A 型肝炎、E 型肝炎、コレラ、赤痢、腸チフスなど)であり、発展途上国など公衆 衛生の整備が不十分な地域へ行く際は注意が必要です。 十分に加熱処理がされていない物 (水、 氷、サラダ、生鮮魚介類等)の飲食は避けましょう。また、海外では麻疹(はしか)や風疹 が流行している地域があります。ご自身のワクチン接種の必要性についてご確認ください。 東南アジア、南米、アフリ カなどの熱帯・亜熱帯地域で ※ は、蚊が媒介する感染症(デ ング熱、マラリア、チクング ニア熱、ジカ熱、黄熱など) が流行しています。これらの ※第 27 週(7/4~7/10)現在 感染症は、現在日本国内では流行しておらず、海外で感染して帰国後に発症する症例が報告 されています(表参照) 。流行地へ旅行する際は、長袖・長ズボンを着用し、虫除けスプレー を利用するなどして蚊に刺されないように注意しましょう。 また、人に重篤な症状を起こす動物由来感染症(中東呼吸器症候群(MERS)、狂犬病、鳥 インフルエンザなど)もあります。むやみに動物に触れるのは止めましょう。 帰国後に症状が出た方は、病院受診の際に渡航歴を必ず話してください。受診方法で分か らないときには検疫所または厚生センター(保健所)にご相談ください。 渡航先の感染症情報 FORTH 検索 《 全数報告の感染症 》 二類感染症 結核 2件(①20 歳代、男性 ②70 歳代、女性) 四類感染症 E型肝炎 1件(第 22 週診断分:60 歳代、男性) レジオネラ症 3件(①60 歳代 ②70 歳代 ③70 歳代 ①~③全て男性、肺炎型) 五類感染症 侵襲性肺炎球菌感染症 1件(70 歳代、男性) 梅毒 1件(30 歳代、男性、無症候) 《 定点報告の感染症 》 今週の県内上位6疾患 定点あたりの数 順位 1位 2位 3位 4位 5位 疾病名 今週 先週 増減 感染性胃腸炎 4.17 4.21 ↓ 流行性耳下腺炎 2.24 2.24 → ヘルパンギーナ 1.97 1.07 ↑ マイコプラズマ肺炎 1.20 1.00 ↑ A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.76 1.76 ↓ 咽頭結膜熱 0.52 0.59 ↓ 6位 突発性発しん 0.52 0.62 ↓ この内容は以下のホームページでさらに詳しくご覧いただけます アドレス http://www.pref.toyama.jp/branches/1279/kansen/ ○感染症発生動向調査報告状況(平成28年第28週 分類 疾患 二類感染症 結核 三類感染症 細菌性赤痢 平成28年7月11日~7月17日) 新川 中部 今週報告分(第28週) 高岡 砺波 富山市 1 1 計 新川 2 中部 6 6 1 腸管出血性大腸菌感染症 累積報告数 高岡 砺波 34 富山市 9 4 腸チフス 四類感染症 2 E型肝炎 3 A型肝炎 2 レジオネラ症 五類感染症 1 3 3 1 7 アメーバ赤痢 1 ウイルス性肝炎 1 カルバぺネム耐性腸内細菌科細菌感染症 急性脳炎 1 クロイツフェルト・ヤコブ病 1 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 2 2 ジアルジア症 1 侵襲性インフルエンザ菌感染症 2 侵襲性肺炎球菌感染症 1 1 梅毒 1 1 5 4 0.14 15 0.52 22 0.76 121 4.17 8 0.28 3 0.10 10 0.34 15 0.52 29 7.25 56 14.00 2 0.25 8 1.00 18 2.25 2 0.25 2 0.50 3 0.75 1 0.25 1 0.25 2 0.50 1 0.33 2 0.67 1 0.33 3 0.38 8 1.00 2 0.50 4 0.40 9 0.90 10 1.00 60 6.00 5 0.50 2 0.20 4 0.40 2 0.20 4 1.00 5 1.25 12 4.00 4 1.33 23 2.88 17 2.13 1 0.25 35 8.75 17 1.70 4 0.40 57 1.97 65 2.24 1 0.50 1 0.14 RSウイルス感染症 感染性胃腸炎 (下段は定点当た りの患者数を示 水痘 す) 3 0.75 1 0.25 18 4.50 1 0.33 1 0.33 22 7.33 手足口病 伝染性紅斑 突発性発しん 百 日 咳 ヘルパンギーナ 流行性耳下腺炎 6 2 5 6 19 1 2 5 1 1 3 1 2 4 2 3 1 2 1 3 4 11 5 6 1 1,833 366.60 1 0.33 48 16.00 149 49.67 736 245.33 7 2.33 3 1.00 54 18.00 23 7.67 3 1.00 18 6.00 75 25.00 2,719 209.15 25 3.13 139 17.38 925 115.63 498 62.25 75 9.38 6 0.75 26 3.25 155 19.38 2 2.00 12 6.00 62 7.75 194 24.25 2,438 348.29 20 5.00 17 4.25 293 73.25 404 101.00 24 6.00 4 1.00 5 1.25 49 12.25 2 0.50 2 0.50 327 81.75 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎 6 1.20 1 1.00 6 6.00 1 3 3.00 47 無菌性髄膜炎 マイコプラズマ肺炎 1 4 1 1 1,877 268.14 12 3.00 61 15.25 148 37.00 890 222.50 54 13.50 3 0.75 34 8.50 58 14.50 インフルエンザ A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 6 1 1 薬剤耐性アシネトバクター感染症 定点疾病 5 1 1 破傷風 咽頭結膜熱 95 5 4 1 後天性免疫不全症候群 計 40 1 1.00 1 1.00 2 2.00 2 2.00 11 11.00 53 53.00 21 3 3.00 39 クラミジア肺炎 感染性胃腸炎(ロタウイルス) インフルエンザによる入院患者(*) 本週報のデータは速報値であり、今後、調査などの結果に応じて若干の変更が生じることがあります。 1 1 1.00 15 15.00 1 1.00 1 1.00 47 1 5,234 327.13 41 4.10 198 19.80 1,196 119.60 2,287 228.70 183 18.30 58 5.80 451 45.10 89 8.90 1 0.10 41 4.10 260 26.00 1 0.50 7 3.50 28 28.00 17 17.00 73 1 14,101 293.77 99 3.41 463 15.97 2,711 93.48 4,815 166.03 343 11.83 74 2.55 570 19.66 374 12.90 6 0.21 152 5.24 912 31.45 1 0.14 21 3.00 2 0.40 113 22.60 1 0.20 24 4.80 227 *インフルエンザによる入院患者累計報告数は、平成27年第36週(8月31日~)の集計です。
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