福岡保健医療学部 専門教育科目 学生が選ぶグッドティーチング賞報告書(平成 26 年度) 氏名 多賀 誠 所属 作業療法学科 職位 准教授 〈略歴・主な研究内容〉 平成 4 年に労働福祉事業団九州リハビリテーション大学校作業療法学科を卒業。精神科病 院に勤務し、精神障害者の社会復帰、地域生活支援、就労支援に関わる。 平成 9 年より当大学関連養成校、柳川リハビリテーション学院、福岡国際医療福祉学院で 教員として勤務。 平成 14 年当大学院修士課程修了(保健医療学)。平成 21 年より当大学に勤務し現在に至る。 〈担当科目およびシラバス(授業概要) 〉 1.担当科目:老年期障害作業治療学Ⅱ(応用論) 2.授業概要:高齢化とともに認知症高齢者の数も年々増加している。認知症は作業療法に おいて関わる機会の多い疾患となっている。作業療法を展開するには、認知症を正しく理 解することが重要となる。さらに、各種評価法、アプローチを具体的に理解することで、 認知症を呈する対象者への作業療法の考え方とその支援について理解する。 〈授業で特に工夫している点〉 1.確認テスト:当科目は老年学や精神医学の専門基礎科目の上に成り立つ科目であるため、 授業初回は臨床実習で担当する可能性の高い疾患や、国家試験での出題傾向の高い疾患に 関しての確認テストを実施。 2.サブノート形式資料の活用:講義毎に資料を配布。重要個所は板書することで暗記すべ き項目を明確化する。 3.事例を活用した演習:4 年生が実際の臨床実習でまとめた症例レポートを活用して、対 象者の問題点把握、目標設定、プログラムの立案と作業療法の思考過程について学習する。 〈この賞を受賞した理由として思い当たる点〉 授業の中で学習すべき点を明確化し、実際の症例レポートを活用し作業療法の思考過程を 模擬的に経験することで臨床実習への意識付けにもつながったからではないかと推察す る。 〈受賞者コメント〉 このような賞をいただき大変光栄に思っております。 「専門科目」として、臨床実習や国家 試験を意識して授業の構成を考えていますが、今後は学生がさらに作業療法の魅力を感じ、 学習へのモチベーションを向上ることができるような授業を展開していきたいと考えてお ります。
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