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専門基礎科目
学生が選ぶグッドティーチング賞報告書(平成 27 年度)
氏名
大塚
尚
所属
総合教育センター
職位
助教
〈略歴・主な研究内容〉
慶應義塾大学・立教大学大学院を卒業後、臨床心理士として精神科医療機関、大学の学
生相談機関、中学校等で心理臨床活動に従事して参りました。
これまでは、心理援助活動と身体性の関連、現代の思春期・青年期クライエントへの心
理援助アプローチについて研究と臨床実践を行なって参りました。現在は現代青年の「生
きづらさ」の問題や自殺対策を中心的な研究テーマとしております。
〈担当科目およびシラバス(授業概要)〉
・臨床心理学概論
授業では、心の発達、子どもから大人までの心理的問題、家族関係や人間関係など身近
な心の問題を扱います。また、心理的問題に対する様々なアセスメント、カウンセリング
や心理療法の代表的理論を学んでいきます。これらを通して、
「心」
「自分」
「他者との関わ
り」について理解を深めていくことを目標としています。
〈授業で特に工夫している点〉
授業では心や人間という、身近ながら不可思議で奥深いテーマを扱うため、学生一人ひ
とりが感性を動かし、主体的に考え、時に悩むような問題を取り上げるようにしています。
具体的には、
「入口は分かりやすく、さりげなく難しい所へ」を心がけ、日常生活の身近な
素材や視聴覚資料などで興味や関心を引き出すような工夫をしています。また、理論を観
念的に学ぶだけでなく、適宜体験できるような工夫も取り入れています。
〈この賞を受賞した理由として思い当たる点〉
学生からの意見として、
「色々考えているのは自分だけじゃないと分かって良かった」
「心
理は意外と色々な身近な問題と関連してるのが分かった」「(普段考えない部分に触れ)ち
ょっと恐かった」などが散見されます。そういった意見から考えると、学生がある程度自
分自身に近いところで授業の内容を捉え、理解してくれたのではないか、と考えています。
〈受賞者コメント〉
大変素敵な賞を頂き、ありがとうございます。とても嬉しく、光栄に思います。
日頃支えて下さっている総合教育センターの皆様、多くの先生方、事務局の皆様、そして
学生の皆さんに感謝申し上げます。実際の授業では「これで良いのだろうか」
「果たして届
いているだろうか」と自問自答が尽きませんが、この賞を励みにこれからも頑張っていき
ます!