シュローダー グローバル市場⾒通し マルチアセット運⽤チームによる各⾦融市場の⽉次⾒通し (2016 年 4 ⽉作成) 株 式 資産クラス 国 分類 債 ⾒通し 投資適格社債 戦 ハイイールド社債 略 幅広い市場で変動幅の⼤きい展開が予想されるため、株式市場全般に対してややマ 株式 全般 イナス寄りの中⽴⾒通しを維持しています。世界的な景気減速が市場の下押し要因 となっていますが、主要中央銀⾏が⾦融緩和策を継続しているため、過去の⾦融引 き締めに伴う景気減速と⽐較して緩やかであると考えます。 ⽶国株式市場に対してやや強気の⾒通しを維持しています。⾜元⽶国株式市場は割 ⽶国 ⾼感があるものの、他の市場の動きに対する感応度が低く、株式の質が⾼い特性を備 えているため、世界的な景気減速が懸念される中でも、他の国・地域に⽐べて底堅い 投資環境と考えます。 欧州株式市場の⾒通しを中⽴からやや弱気に引き下げました。⾜元バリュエーションの 欧州 観点では魅⼒的と判断するものの、マイナス⾦利政策やイールドカーブのフラット化など が市場のマイナス要因になると考えます。また、欧州中央銀⾏(ECB)の追加利下げ 観測を背景に、市場はさらに弱含むと⾒ています。 バリュエーションの観点で、⽇本株式市場は他の市場に⽐べて魅⼒的であると考えるも ⽇本 のの、円⾼進⾏は市場予想以上に企業業績を圧迫すると考えます。⼀⽅、⽇銀の追 加⾦融緩和策が⾒込まれることから、⽇本株式市場に対して中⽴の⾒通しを維持して います。 ドル安、原油価格上昇、中国関連のテールリスク(確率は低いが発⽣すると⼤きな損 新興国 失をもたらすリスク)の後退などを背景に、新興国株式市場は上昇傾向にあります。し かし、2010 年来の弱気相場で過去にも短期的な上昇がみられたため、市場の回復が 持続可能となるまで、新興国株式市場に対して中⽴の⾒通しを維持する⽅針です。 シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社 ⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第 90 号 加⼊協会: ⼀般社団法⼈⽇本投資顧問業協会、⼀般社団法⼈投資信託協会 巻末の「本資料に関するご留意事項」を必ずお読みください。 1 シュローダー グローバル市場⾒通し 資産クラス 分類 ⾒通し (2016 年 4 ⽉作成) 戦 略 インフレ期待の後退や世界的な景気先⾏き不透明感を受けて、⽶連邦準備制度理 国債 全般 事会(FRB)が追加利上げの時期について慎重な⾒⽅を⽰す中、国債市場全般 に対してやや強気の⾒通しを維持しています。 インフレ期待の後退および世界的な景気先⾏き不透明感を受けて、FRBが追加利上 ⽶国 げに慎重な⾒⽅を⽰す中、今後⼀層イールドカーブのフラット化の可能性が予想されま す。⽶国債市場に対して中⽴の⾒通しを維持しています。 欧州 (ドイツ国債) ECB による⾦融緩和策の効果に対する不透明感などを受けて、⻑期債の利回りが低 下(債券価格が上昇)する余地があるとみられるため、欧州の国債市場の⾒通しを 中⽴からやや強気に引き上げました。 ⽶ドル建て新興国国債に対して中⽴の⾒通しを維持しています。新興国国債市場の 新興国 信⽤スプレッドが急速に縮⼩したことから、今後回復が減速すると同時に、不安定な市 場局⾯も予想されます。 信⽤スプレッドは縮⼩傾向にありますが、バリュエーションの観点で⽶国の投資適格社債 投資適格社債 ⽶国 市場は依然として魅⼒的な⽔準にあり、⽶国の景気回復も市場を下⽀えしているとみ られることから、⽶国の投資適格社債市場に対してやや強気の⾒通しを維持していま す。 信⽤スプレッドが年初の⽔準まで縮⼩したことや、ECB による⾦融緩和策の⼀環として 欧州 導⼊された社債購⼊プログラム(CSPP)について、市場が予想するほど⼤幅な社内 の買い⼊れが期待できないと判断し、欧州の投資適格社債市場の⾒通しをやや強気 から中⽴に引き下げました。 今年 2 ⽉末と⽐べて信⽤スプレッドは⼤幅に縮⼩しましたが、⻑期的に魅⼒的な市場 ハイイールド社債 ⽶国 との⾒⽅に変わりなく、⽶国ハイイールド社債市場に対してやや強気の⾒通しを維持し ています。ファンダメンタルズの悪化に伴う下落リスクが懸念されるものの、魅⼒的な価格 ⽔準に加えて、投資信託からの資⾦流⼊も回復傾向にあります。 信⽤スプレッドが⻑期的な過去平均⽔準付近で推移していることや、市場が ECB の 欧州 社債購⼊プログラム(CSPP)を過剰評価しているとみられることから、欧州ハイイール ド社債市場は相対的に投資妙味が低いと判断し、中⽴の⾒通しを維持しています。 相対的に堅調な⽶国景気に対して、その他国・地域の景気減速懸念が⾼まっているこ とを受けて、FRB は追加利上げに慎重な⾒⽅を⽰しています。こうした状況が⽶ドルの 通貨 ⽶ドル 逆⾵になっているとみられるため、⽶ドルの⾒通しをやや強気から中⽴に引き下げまし た。世界の通貨戦争がより複雑な局⾯に⼊ってきていることから、先進 10 カ国の通貨 に対して⽶ドルは今後レンジ内で推移すると予想します。 ECB はデフレ脱却と景気回復に向けて、積極的な⾦融緩和策を継続していますが、 ユーロ 最近ではその政策効果が薄れてきているとみられることから、ユーロに対して中⽴の⾒通 しを維持しています。 マイナス⾦利政策の導⼊に対する市場の反応が限定的であったため、今後⽇銀による ⽇本円 量的⾦融緩和策の拡⼤、財政⽀出の拡⼤が予想されます。こうした政策の組み合わ せにより、為替への影響は限定的であると考え、対⽶ドルで円の⾒通しをやや弱気から 中⽴に引き上げました。 出所:シュローダー。社債に関する⾒通しは信⽤スプレッド(デュレーション・ヘッジを前提)の動きに基づくものです。ユーロと⽇本円は対⽶ドルの⾒通しとなります。 【本資料に関するご留意事項】 本資料は、情報提供を⽬的として、シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社が作成したものであり、いかなる有価証券の売買の申し込み、その他勧誘を⽬的 とするものではありません。本資料は法令に基づく開⽰書類ではありません。本資料は、作成時点において弊社が信頼できると判断した情報に基づいて作成されておりますが、内容の正確性あるいは完全 性については、これを保証するものではありません。本資料に⽰されている運⽤実績、データ等は過去のものであり、将来の投資成果を⽰唆、保証あるいは約束するものではありません。本資料中にシュロ ーダーのコメントが含まれる場合、かかるコメントはシュローダー独⾃のものであり、必ずしも⼀般的なものであるとは限りません。また、本資料中のシュローダーのコメントは、当該コメントを提供した本⼈もしく は当該運⽤チーム等のコメントであり、他のシュローダーの資料等に含まれるコメントと必ずしも⼀致しません。本資料に⾒通しや分析結果等が含まれる場合、当該⾒通しや分析結果等は、作成時点の 考えに基づくものであり、市場環境やその他の状況等によって将来予告なく変更する場合があり、またこれらは将来の投資成果を⽰唆、保証あるいは約束するものではありません。シュローダーとは、シュロ ーダー plc およびシュローダー・グループに属する同社の⼦会社および、関連会社等を意味します。 2
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