マルチ・アセット投資 - シュローダー・インベストメント・マネジメント

シュローダー
マルチ・アセット投資
各資産クラスの⽉次⾒通し(2014 年 12 ⽉発⾏)
株式
資産クラス
国債
分類
投資適格社債
⾒通し
ハイイールド債券
戦略
株式市場全般に対して引き続き、やや強気の⾒⽅を維持しています。依然として流動性
株式
全般
は⼗分あるとみられる⼀⽅、世界的に景気回復の⾒通しが緩慢なこと、⽶国や⽇本の株
式市場が上昇しバリュエーション⾯で割⾼感が出始めていることなどから、今後株価の⼤
幅な上値上昇は⾒込めないと考えます。
⽶国株式市場に対して、引き続き強気の⾒⽅を維持しています。⽶国は世界の経済成⻑
をけん引しています。⼀⽅、⽶国ではインフレ圧⼒が⾼まっていないことや、ユーロ圏をはじめ
⽶国
⽶国外の景気回復が緩慢なことなどから、⽶連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを
開始するまでには時間がかかると⾒ています。バリュエーションの観点ではやや割⾼感もみら
れますが、主要企業の 2014 年第 3 四半期の決算内容は総じて好調であり、実体経済
の改善が株式市場を下⽀えしていると考えます。
欧州の景気回復および企業業績は依然として緩慢です。欧州には資本財、資源、エネル
欧州
ギーなど輸出関連企業が多く、これらの企業はユーロ安の恩恵を受けると⾒込まれますが、
欧州景気全体にその効果が波及するには時間がかかると考えます。
アベノミクスの 3 本の⽮に対する期待はやや薄れていますが、⽇本企業は株主の利益を重
視し、資本を有効に活⽤する姿勢を強めており、こうした企業経営が⻑期的に市場の好材
⽇本
料になると⾒ています。また、前回の円安時とは異なり、⼀部の企業は海外での商品の値
下げや設備投資の拡⼤などを⼿控えています。こうした企業は収益を拡⼤させ、株主価値
を⾼めると考えます。
バリュエーションの観点では、コモディティなどのセクターに割安感があると⾒ていますが、ドル⾼
新興国・アジア
が新興国株式市場の重荷になっているため、引き続き中⽴の⾒⽅を維持しています。
太平洋(除く⽇本)
オーストラリア経済は、依然としてコモディティ需要の減少や不動産市場の減速などの影響を
受けやすいと考えます。
シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社
⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第 90 号
加⼊協会: ⼀般社団法⼈⽇本投資顧問業協会、⼀般社団法⼈投資信託協会
当資料の⾒解は作成時点の筆者の⾒解であり、市場環境や経済状況の変化によって随時変更される可能性があります。また、記載されている情報の正確性、完全性、適時性について保証するもの
ではなく、それを使⽤したことによる結果について何ら保証するものではありません。コメントは個別銘柄の保有や市場セクターの推奨を⽬的としたものではなく、広範なテーマの説明を⽬的としています。
過去の実績は将来の運⽤成果を保証するものではありません。
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シュローダー マルチ・アセット投資 – 各資産クラスの⽉次⾒通し
資産クラス
分類
⾒通し
戦略
世界的にインフレ圧⼒が引き続き抑制されていることや、緩和的な⾦融政策、市場モメン
タムの改善などから、国債市場全般に対して、やや強気の⾒⽅を継続しています。⾜元の
国債
全般
原油価格の⼤幅下落は、世界的にインフレ観測の後退につながると考えます。こうした
中、新興国市場の中央銀⾏は、⽇本、中国、欧州などと同様に緩和的な⾦融政策を取
るとみられ、債券市場にとって追い⾵になると⾒てます。
インフレ率が低⽔準で推移するとの⾒通しから、⻑期⾦利が上昇する可能性は低く、⽶国
⽶国
国債に対して引き続き中⽴の⾒⽅を維持しています。ただし、カナダや英国の国債利回りが
低下(価格が上昇)したことから、⽶国国債の相対的な魅⼒は若⼲⾼まりました。
欧州でデフレ懸念が⾼まっていることや、欧州の経済成⻑が緩慢なことなどを受けて、ドイツ
欧州
国債に対して引き続き強気の⾒⽅を維持しています。また、英国国債についても、英国の
成⻑モメンタムが落ち込んでいることや、欧州の景気の下振れリスクを背景に、安全資産とし
て国債への需要が⾼まっているため、特に⻑期国債に対して強気の⾒⽅を維持しています。
⽶国の量的⾦融緩和策の縮⼩によってドル⾼・新興国通貨安が進んでおり、新興国のイン
フレ環境を悪化させる懸念が出てきました。またドル⾼は原油などの商品価格の下落の⼀
因となっており、新興国の中でも特に資源国の経済にとっては打撃が⼤きいといえます。その
新興国債券
ため、⽶ドル建て新興国国債に対してやや弱気の⾒⽅を維持しています。また、短期的に
新興国市場は振れ幅の⼤きい不安定な展開が予想されるため、慎重な⾒⽅も必要と考え
ます。⼀⽅、ファンダメンタルズが改善傾向にある国も多くみられ、他の債券セクターと⽐較し
てバリュエーションは魅⼒的な⽔準にあると⾒ています。
信⽤スプレッドが⽶国⾦利のボラティリティー(変動性)に左右されやすくなっている状況
投資適格社債
⽶国
は、⽶国の投資適格債券市場にとって懸念材料です。また、企業の合併・買収などの活動
が活発化しており、資⾦調達の急拡⼤や財源の悪化につながる可能性もあるため注視する
必要があります。⽶国の投資適格債券に対して、やや弱気の⾒⽅を維持しています。
欧州中央銀⾏(ECB)の緩和的な⾦融政策が、欧州の投資適格債券市場を下⽀えし
欧州
ています。ただし、ECB の政策が期待外れになる可能性もあるため、中⽴の⾒⽅を維持し
ています。
ハイイールド債券の発⾏企業の多くがエネルギー関連であるため、原油価格の下落の影響
を受けて、信⽤スプレッドが拡⼤しました。特にシェール・オイル⽣産企業についてはデフォルト
ハイイールド債券
⽶国
(債務不履⾏)懸念が浮上したため、これらの債券は⼤きく売られました。今後 FRB が利
上げを開始した場合には市場の流動性が減少する可能性もあり、これはハイイールド債券
にとっての懸念材料になると考えます。こうした投資環境下、⽶国ハイイールド債券に対し
て、中⽴からやや弱気に⾒⽅を引き下げました。
欧州の経済成⻑が依然として緩慢なことに加えて、ECB による追加⾦融緩和がすでに市
欧州
場に織り込まれていることや、欧州の成⻑⾒通しの下振れも予想されることなどを背景に、
欧州のハイイールド債券市場に対して中⽴な⾒⽅を維持しています。
⽶ドルは引き続き景気回復の恩恵を受けるとみられます。また、FRB は利上げを視野に⼊
通貨
⽶ドル
れている⼀⽅、他の G10 諸国の中央銀⾏は追加⾦融緩和の姿勢を⽰しているため、中
期的に⽶ドルは強含むと考えます。
ECB と他 G10 諸国の中央銀⾏の多くでは、⾦融政策の⽅向性が異なるため、短期的に
ユーロ
ユーロはドルなど他通貨に対し下振れの可能性があると⾒ています。なお、欧州では域内企
業への融資が拡⼤し始めるなど、「マネー」の循環⾯で改善の兆しも散⾒されます。
⾜元で⼤幅に円安が進⾏したことを受けて、円に対する弱気な⾒⽅を若⼲緩和させまし
⽇本円
た。⻑期的には円安傾向が続くと予想するものの、政府はインフレをもたらすような急激な円
安は容認しないと考えます。
出所:シュローダー、2014 年 12 ⽉現在。社債およびハイイールド債券に関する⾒通しは信⽤スプレッドの動きに基づくものです。(デュレーション・ヘッジを前提)
本資料中シュローダー/Schroders とは、シュローダー plc および同社が直接的または間接的に株式または持分の 50%以上を保有する会社等の法⼈を意味します。当資料の⾒解は作成時点の筆者の⾒解で
あり、市場環境や経済状況の変化によって随時変更される可能性があります。また、記載されている情報の正確性、完全性、適時性について保証するものではなく、それを使⽤したことによる結果につ
いて何ら保証するものではありません。コメントは個別銘柄の保有や市場セクターの推奨を⽬的としたものではなく、広範なテーマの説明を⽬的としています。過去の実績は将来の運⽤成果を保証する
ものではありません。
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