イラストで見る世界経済 2016年6月 世界各地で政治的リスクが高まる 新興国のGDP成長率予想 シュローダー・グループの2016年世界経済の成長率予想は2.5% 新興国市場に関する見通しは悲観的なもの ばかりではありません。明るい面にも注目すべ きでしょう。 米国 (前月2.1%) 1.8 % 6.4 % 中国 (前月6.3%) 日本 (前月0.8%) 0.5 % 1.7 % ユーロ圏 (前月1.4%) インド GDP成長率予想: 2.5% 米国と日本の下方修正は ユーロ圏と中国の上方修正で相殺 改革は緩やかに継続 モンスーンが恵みの雨となり、農作物は豊作が 見込まれる こうしたことが、製造業の弱さを補完するとともに 成長を促しインフレを抑制する可能性も ただし、新たに2つのリスク要因が台頭: トランプ米大統領が誕生した場合、 米国の輸入関税が大幅に引き上げられる 可能性も 7.5 % 英国がEUから離脱した場合、 欧州全体で反EUの動きが加速する 可能性も 離脱 先行き不透明感が高まる 報復措置により世界貿易 が打撃を被る 結果、企業が大規模な 投資を延期し経済成長 が減速 結果、インフレ率が上昇 中国 GDP成長率予想: 6.4 % 第1四半期のGDP成長率は予想を上回る 全般には概ね堅調 企業部門に懸念材料 当局が通貨安を好むため、人民元安の 可能性が高い 英国が減速する一方で、ユーロ圏は成長 ロシア GDP成長率予想: 第1四半期が予想以上に好調だったことから、2016年の成長率予想を 前年比1.7%に上方修正 ユーロ圏のインフレ率 予想インフレ率は 0.7%から0.5%へ引き下げ 0.7% 0.5% 食料品とエネルギー価格 下落の影響が縮小すること により、年末に向けてインフ レ率は上昇が見込まれる 英国経済は第1四半期に急 減速。これは、EU離脱懸念に よるところが大きいと思われる EU離脱を問う国民投票:6月23日 消費者物価指数のピークは 低くなる可能性、2017年に 1.5% EU離脱 EU残留 離脱が景況感の 悪化を招き、成長 減速、ポンド安、イン フレ率上昇につなが る可能性も 第2四半期には 減速がさらに加速 するものの、第3四 半期には急回復し、 その後は安定する と予想 ユーロ圏の通貨政策に大幅な 変更はない見込み 欧州中央銀行(ECB)は9月にマ イナス金利幅をさらに拡大する可 能性あり。量的金融緩和政策は 2017年3月以降も継続される 見通し 経済は原油価格の下落の影響を乗り切り、 インフレ率は予想を下回る EU離脱の影響 英国の Q1成長 が減速 ECB EU離脱はありえるのか? EU離脱 -0.1 % ブックメーカーの予想では EU残留 マイナス成長が見込まれる ただし、近い将来にはプラス成長を回復する 見込み オイルショックもしくは高成長がインフレ予想に 影響する可能性 ブラジル GDP成長率予想: -3.5 % ルセフ大統領の弾劾により、政権に変化が もたらされる 汚職疑惑により、新政府が弱体化する 可能性 第1四半期が振るわず、GDP成長率予想は 下方修正 インフレ率予想は低下傾向にあり、2017年の 見通しは楽観的 出所:各種資料よりシュローダー作成。2016年6月時点。 本資料は、情報提供を目的として、シュローダー・インベストメント・マネージメント・リミテッドが作成した資料をシュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社が抄訳・編集したものであり、いかなる有価証券 の売買の申し込み、その他勧誘を目的とするものではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料は、作成時点において弊社が信頼できると判断した情報に基づいて作成されております が、内容の正確性あるいは完全性については、これを保証するものではありません。本資料に示されている運用実績、データ等は過去のものであり、将来の投資成果を示唆、保証あるいは約束するものではありま せん。本資料中にシュローダーのコメントが含まれる場合、かかるコメントはシュローダー独自のものであり、必ずしも一般的なものであるとは限りません。また、本資料中のシュローダーのコメントは、当該コメントを提 供した本人もしくは当該運用チーム等のコメントであり、他のシュローダーの資料等に含まれるコメントと必ずしも一致しません。本資料に見通しや分析結果等が含まれる場合、当該見通しや分析結果等は、作 成時点の考えに基づくものであり、市場環境やその他の状況等によって将来予告なく変更する場合があり、またこれらは将来の投資成果を示唆、保証あるいは約束するものではありません。シュローダーとは、シュ ローダー plcおよびシュローダー・グループに属する同社の子会社および関連会社等を意味します。 シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第90号 加入協会: 一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人投資信託協会 0616/JP
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