2016年1月 - Schroders

シュローダー
グローバル市場⾒通し
マルチアセット運⽤チームによる各⾦融市場の⽉次⾒通し
(2016 年 1 ⽉作成)
株
式
資産クラス
国
分類
債
⾒通し
投資適格社債
戦
ハイイールド債券
略
中国経済の減速を背景とした企業活動やコモディティ需要の落ち込み、主要中央銀
⾏による追加⾦融緩和観測の後退、原油安による個⼈消費押し上げ効果の不発
株式
全般
などから、世界経済の減速懸念が⾼まっています。株式市場はこれらを織り込む中、
変動幅の⼤きい展開が続いています。株価バリュエーションは妥当からやや割⾼の⽔
準にあり、企業業績は今後下⽅修正される可能性があると考えます。こうした環境
下、株式市場全般に対する⾒通しをやや強気から中⽴に引き下げました。
⽶国企業の利益成⻑率は 4%程度にとどまるものの、下⽅修正される可能性は低いと
予想しています。しかしながら、他の国・地域の市場と⽐較して、株価バリュエーションの
⽶国
観点でやや割⾼な⽔準にあると考えることから、⽶国株式市場に対しては中⽴の⾒⽅
を維持しています。ただし、⽶国の経済成⻑には減速の兆候がみられることから、短期
的な景気の先⾏きに注視する必要があると考えます。
欧州株式市場に対しては株価が割⾼な⽔準になく、景気回復はまだ初期段階にある
欧州
と考えていることから、やや強気の⾒⽅を維持しています。また、労働市場も逼迫した状
況にないこと、企業の設備投資も過剰な状態にないことから、賃⾦や物価の上昇の兆
候もみられないため、インフレは抑制された状況が続くものと考えます。
⽇本の企業業績の改善は継続するものの、市場予想は⾜元の円⾼の影響を⼗分織
⽇本
り込んでおらず、やや楽観的であると考えられることから、⽇本株式市場に対する⾒通し
をやや強気から中⽴に引き下げました。
中国を始め新興国の景気減速などを受けて、新興国株式市場に対してやや弱気の⾒
新興国
⽅を維持しています。バリュエーションの観点で魅⼒的な⽔準にあるとみられますが、依
然としてマクロ経済は課題を抱えていることから、慎重な⾒⽅が必要と考えます。
シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社
⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第 90 号
加⼊協会: ⼀般社団法⼈⽇本投資顧問業協会、⼀般社団法⼈投資信託協会
巻末の「本資料に関するご留意事項」を必ずお読みください。
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シュローダー グローバル市場⾒通し
資産クラス
分類
⾒通し
(2016 年 1 ⽉作成)
戦
略
世界的なリスクオフの動きや、中期的に先進国市場における追加⾦融緩和の観測が
国債
全般
後退したことなどを受けて、国債市場全般に対する⾒通しをやや弱気からやや強気に
引き上げました。地域別には、特に英国やオーストラリアの国債を選好しています。
中国⼈⺠元安の流れや、⽶国の期待インフレ率の先⾏き不透明感、⽶連邦準備制
⽶国
度理事会(FRB)による⾦融引き締め、⽶ドル⾼の進⾏などを受けて、リスク回避姿
勢が強まっていることから、⽶国債に対する⾒通しをやや弱気から中⽴に引き上げまし
た。
欧州
(ドイツ国債)
欧州の国債市場に対して中⽴の⾒⽅を維持しています。欧州域内の期待インフレ率の
上昇がみられず、ドイツ国債のイールドカーブが今後スティープ化する可能性は以前に⽐
べて薄れたと考えます。
⽶ドル建て新興国国債ではバリュエーションの観点で回復の兆しがみられ始めているもの
新興国
の、⽶ドル⾼の進⾏が新興国通貨やコモディティ価格の下押し圧⼒になると考えます。
また、現地通貨建て新興国国債は中国経済の減速懸念が重荷となっていることから、
新興国国債市場全般に対してやや弱気の⾒⽅を維持しています。
バリュエーションの観点で⽶国の投資適格社債市場は魅⼒的な⽔準にあることに加え
て、資⾦調達も堅調であることや、⾦利上昇リスクが抑制されていること、⽶国景気の
投資適格社債
⽶国
先⾏き不安などから、需要が⾼いと⾒ており、⽶国投資適格社債市場に対する⾒通し
を中⽴からやや強気に引き上げました。ただし、企業の利益成⻑が鈍化しており、慎重
な⾒⽅も必要と考えます。
欧州中央銀⾏(ECB)による⾦融緩和策は市場のプラス材料であるものの、バリュエ
欧州
ーションの観点で過去に⽐べて投資妙味が薄れていることや、欧州の貿易関連企業の
新興国リスクが⾼まっていることから、欧州の投資適格社債市場に対する⾒通しを強気
からやや強気に引き下げました。
エネルギー関連や鉱業関連セクターの企業業績の悪化が市場の主なマイナス要因とな
ハイイールド債券
⽶国
っている⼀⽅、その他のセクターに属する企業の財務状況は概ね健全と考えます。2015
年のように、今後市場が反発する可能性もあると⾒ています。こうした投資環境下、⽶
国ハイイールド債券市場に対して、やや強気の⾒⽅を維持しています。
欧州ハイイールド債券市場に対して中⽴の⾒⽅を維持しています。ファンダメンタルズの
欧州
観点で欧州経済は、⽶国をしのぐ成⻑⼒が⾒込まれます。⼀⽅、ハイイールド債券市
場のリスク調整後リターンの観点では、相対的に⽶国市場が魅⼒的な⽔準にあると考
えます。
通貨
⽶ドル
2016 年も⽶ドル⾼の進⾏が予想されるため、⽶ドルに対してやや強気の⾒⽅を維持し
ています。
2015 年を通じて、対ドルでユーロ安が進⾏、概ね調整されたと考えられるうえ、ユーロ
ユーロ
圏の景気回復を受けて、今後のユーロに対するさらなる弱気な⾒通しが改善、中⽴の
⾒⽅を維持しています。
⽇本円
円については対⽶ドルで引き続きやや弱気に⾒ています。⽇銀による追加⾦融緩和が
期待されることから、円安基調は継続すると⾒ています。
出所:シュローダー。社債およびハイイールド債券に関する⾒通しは信⽤スプレッド(デュレーション・ヘッジを前提)の動きに基づくものです。ユーロと⽇本円は対⽶ドルの⾒通しとなります。
【本資料に関するご留意事項】 本資料は、情報提供を⽬的として、シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社が作成したものであり、いかなる有価証券の売買の申し込み、その他勧誘を⽬的
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ーダーのコメントが含まれる場合、かかるコメントはシュローダー独⾃のものであり、必ずしも⼀般的なものであるとは限りません。また、本資料中のシュローダーのコメントは、当該コメントを提供した本⼈もしく
は当該運⽤チーム等のコメントであり、他のシュローダーの資料等に含まれるコメントと必ずしも⼀致しません。本資料に⾒通しや分析結果等が含まれる場合、当該⾒通しや分析結果等は、作成時点の
考えに基づくものであり、市場環境やその他の状況等によって将来予告なく変更する場合があり、またこれらは将来の投資成果を⽰唆、保証あるいは約束するものではありません。シュローダーとは、シュロ
ーダー plc およびシュローダー・グループに属する同社の⼦会社および、関連会社等を意味します。
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