ご参考資料 Vol. 127 (対象期間:2016年4月11日~2016年4月22日) インドネシアの代表的株価指数であるジャカルタ総合指数は、海外からの資金流入等を背景に対象期間中に1.4%上昇し、年 インドネシアの代表的株価指数であるジャカルタ総合指数は 海外からの資金流入等を背景に対象期間中に1 4%上昇し 年 初来高値を更新しました。年初からの上昇率は7.0%になります。インドネシア10年国債利回りは小幅に上昇(価格は下落)す る一方、2年国債利回りは大幅に低下(価格は上昇)しました。為替市場では円安が進む中で、対象期間中に対円でインドネシ アルピア高となる一方、対米ドルでは小幅のルピア安となりました。 [株式市場]ジャカルタ総合指数の推移 (ポイント) 日付 終値 6,000 4月8日 4月15日 4月22日 4,846.70 4,823.57 4,914.74 5,000 [株式市場] 週間騰落率 (前週末比) -0.5% 1.9% 海外投資家によるインドネシア株式の売買状況を見ると、10-12月 期の実質国内総生産(GDP)成長率が4四半期ぶりに5%台を回復 したと発表された2月以降は 買越し基調が続いており 4月も22日 したと発表された2月以降は、買越し基調が続いており、4月も22日 までで2.2兆ルピア(約190億円)の買越しとなっています。 [債券市場] 4,000 インドネシア10年国債利回りは、インドネシア中央銀行(BI)の新た な政策金利採用の報道を受けて低下(価格は上昇)しました。その 後、上昇に転じ、対象期間を通して見ると小幅上昇となりました。一 方、金融政策の動向を敏感に反映する2年国債利回りは、4月8日 の7.51%から22日には6.97%まで大きく低下しました。 3,000 2,000 1,000 2006年12月 2015年12月 [為替市場] 為替市場では、リスク回避等で進んだ円高の巻き戻しにより、1米ド ル=107円台から111円台まで円安が進み、対象期間中に1.3%の ルピア高円安となりました。対米ドルでは、0.4%のルピア安となりま [債券市場]インドネシア自国通貨建て10年国債利回りの推移 した。 変化幅 日付 利回り 25% (前週末比) 2009年12月 2012年12月 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月28日からの推移を示しています。 4月8日 4月15日 4月22日 20% 15% 7.57% 7.41% 7.61% [ニュース] -0.16% 0.20% 政策金利を変更、市場への影響を強める狙い 10% 5% 金融 0% 2006年12月 2009年12月 2012年12月 2015年12月 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベトメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 [為替市場]インドネシアルピアの対円レートの推移 インドネシアルピア高円安 (円) 日付 4月8日 4月15日 4月22日 1.5 1.3 為替レ ト 為替レート 0.827 0.828 0.838 週間騰落率 (前週末比) 0.1% 1.2% 政府と国会 租税特赦法案の早期成立に合意 政府と国会、租税特赦法案の早期成立に合意 1.1 政治 0.9 インドネシア ルピア安 円高 0.7 2006年12月 2009年12月 2012年12月 BIは4月15日、政策金利を現行のレファレンス金利から8 月19日付で7日物リバースレポ金利に変更すると発表しま 月19日付で7日物リバ スレポ金利に変更すると発表しま した。現行のレファレンス金利が短期金融市場との直接 的な連動がないのに対して、リバースレポ金利への変更 は、BIと市中銀行の間で毎日活発に取引されている貸出 金利に金融政策を反映させ、金融市場への影響を強める ことができます。BIは昨年11月に預金準備率の引下げを 決めて政策の軸足を緩和方向に移し、政策金利を1月か ら3月までに7.50%から6.75%に引き下げた後、4月20~ 21日の金融政策決定会合では据え置きました。 2015年12月 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 (100インドネシアルピア対 円レート) インドネシアのジョコ大統領とアデ・コマルディン国会議長 は4月15日、政府が導入を目指すタックス・アムネスティ (租税特赦)法案について、国会会期末の29日までの成 立を目標に審議を加速させることで合意しました。タック ス・アムネスティとは、まだ課税されていない資産を自主 的に申告すれば低い税率が適用されるものです。同法案 では、海外に保有する資産をインドネシアに戻すことに合 意すれば、資産の増加額に対して1~3%の税金の支払 いだけで済むという規定が盛り込まれています 財務省で いだけで済むという規定が盛り込まれています。財務省で は、インドネシア国民が海外に保有する資産は同国の GDPに匹敵する1京1,400兆ルピア(約100兆円)を超える 可能性があり、この法案が成立すれば、290兆ルピアと予 想される今年の財政赤字を大幅に縮小する100兆~200 兆ルピアの税収が見込めると試算しています。 英国プルーデンシャル社はイーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社です。最終親会社およびそのグループ会社は主に米国で事業を展開 しているプルデンシャル・ファイナンシャル社とは関係がありません。 1/2 ご参考資料 Vol.127(対象期間:2016年4月11日~2016年4月22日) [インドネシア基礎講座] ジョコ大統領、欧州訪問:貿易や投資の促進で合意 インドネシアのジョコ大統領は欧州各国を歴訪し、ドイツのメルケル首相やイギリスのキャメロン首相などと貿易や投資の促進で合意しまし た(図表1) 旧宗主国であるオランダも訪問しましたが インドネシアの首脳によるオランダ訪問は16年ぶりのことになります インドネシアの た(図表1)。旧宗主国であるオランダも訪問しましたが、インドネシアの首脳によるオランダ訪問は16年ぶりのことになります。インドネシアの 輸出相手先を見ると、日本や中国をはじめとするアジア諸国や米国が主体で、欧州は筆頭のオランダでも全体の2.3%を占めるに過ぎませ ん(図表2)。インドネシアは、日本と2008年に経済連携協定(EPA)を締結し、中国とは東南アジア諸国連合(ASEAN)を通じて自由貿易協定 (FTA)を発効させるなど、アジア諸国との貿易拡大に努めています。今回の大統領訪問は、欧州についても将来的なFTAの締結などで貿 易促進を図ることが目的のひとつと考えられます。投資の分野では、イギリス訪問で12件190億ドルの案件がまとまったとインドネシア投資 調整庁が発表しました。 (図表1)ジョコ大統領の欧州訪問主要日程 4月18日 4月19日 ドイツの首都ベルリンでメルケル首相と会 談し、インドネシアと欧州連合(EU)間の自 由貿易協定(FTA)交渉に向けた準備を進 めることなどで合意。 イギリスの首都ロンドンでキャメロン首相と 会談し、貿易や投資の促進で合意。国会で 演説。インドネシア大使館で、インドネシア 市民と会合。 4月20日 英国 インドネシア ビジネス フォ ラム 英国-インドネシア・ビジネス・フォーラム で、企業経営者に講演。 4月21日 ベルギーの首都ブリュッセルで、トゥスクEU 大統領やユンケル欧州委員長などと会談。 フィリップ国王と会談し、3月22日のテロ事 件に対する弔意を表わす。オランダのデ ン・ハーグでインドネシア市民と会合。 4月22日 (図表2)インドネシアの国別輸出金額比率(2015年) 日本 12.0% ドイツ 1.8% その他 22.9% 米国 10.8% ベトナム 1.8% 中国 10.0% オランダ 2.3% 豪州 2.4% インド 7.8% フィリピン 2.6% 台湾 3.4% オランダのルッテ首相と会談し、貿易や投 資などの促進について意見交換。 タイ 3.7% マレーシア 5.1% 韓国 5.1% シンガ ポール 8.4% 四捨五入の関係上、合計値が100%にならないことがあります。 出所:各種報道に基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 出所:インドネシア統計局のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 イーストスプリング・インベストメンツ株式会社について 165年以上の歴史を有する英国の金融サービスグループの一員です。 ●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社は、1999年の設立以来、日本の投資家のみなさまに資産 運用サービスを提供しています。 ●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社は、英国、米国、アジアをはじめとした世界 各国で業務を展開しています。 ●最終親会社グル プはいち早くアジアの成長性に着目し アジアでは14の国や地域で生命保険および ●最終親会社グループはいち早くアジアの成長性に着目し、アジアでは14の国や地域で生命保険および 資産運用を中心に金融サービスを提供しています。最終親会社グループの運用資産総額は、2015年 6月末現在、約5,050億ポンド(約97兆円、1ポンド=192.72円)に上ります。 アジア株式・債券の運用拠点であるイーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)リミテッドについて ■アジア地域を幅広くカバーする資産運用会社で、インドネシアを含むアジア株式・債券に関する専門知識と豊富な経験を最大限活用した運用を行い ます。 ■株式運用においてはボトムアップ・アプローチによる銘柄選択で厳選したポートフォリオの構築とリスク管理を重視、債券運用においては金利、クレ ジ ト 為替に対して ジット、為替に対してファンダメンタルズ、バリュエーション、テクニカル等複数の視点で分析、ポートフォリオを構築し、トータル・リターンの最大化を目 ダメ タ ズ バリ シ テク カ 等複数の視点で分析 ポ ト リオを構築し ト タ リタ の最大化を目 指した運用を行います。 [当資料に関しご留意いただきたい事項] 当資料は、インドネシアの証券市場と政治、経済、文化等にかかる情報提供のみを目的として、イーストスプリング・インベストメンツ株式会社(「当社」)が 株式会社DZHフィナンシャルリサーチに情報提供を依頼し作成したもので、特定の金融商品等の勧誘・販売を目的とするものではありません。また、金融 商品取引法に基づく開示資料でもありません。当資料には、現在の見解および予想に基づく将来の見通しが含まれることがありますが、事前の通知なく これらを変更したり修正したりすることがあります。また、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。当資料で使用しているグラフ、パ フォーマンス等は参考データをご提供する目的で作成したものです。数値等の内容は過去の実績や将来の予測を示したものであり、将来を保証するもの ではありません。当資料は信頼できると判断された材料を使い、十分な注意を払って作成していますが、当社および株式会社DZHフィナンシャルリサーチ はありません 当資料は信頼 きると判断された材料を使 十分な注意を払 作成し ますが 当社および株式会社 ナ シ リサ チ は、必ずしもその正確性、完全性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させてい ただいたものであり、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。 イーストスプリング・インベストメンツ株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第379号 加入協会 一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会 160426(04) 2/2
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