ご参考資料 Vol. 121 (対象期間:2016年1月18日~2016年1月29日) 世界の株式市場は、原油価格が歴史的な安値圏で乱高下したことや日欧の追加金融緩和期待などから大きく振れる展開とな 世界の株式市場は 原油価格が歴史的な安値圏で乱高下したことや日欧の追加金融緩和期待などから大きく振れる展開とな りましたが、インドネシアの代表的株価指数であるジャカルタ総合指数は、底堅い動きを示して対象期間を通して見ると2.0%上 昇しました。債券市場では、追加金融緩和観測などからインドネシア10年国債利回りは低下(価格は上昇)しました。為替市場 では、インドネシアの経済成長加速期待などから、インドネシアルピア高が進みました。2015年10-12月期の海外からインドネシ アへの直接投資額は、飛躍的に拡大しました。詳しくは、2ページ目の基礎講座をご参照ください。 [株式市場]ジャカルタ総合指数の推移 [株式市場] 日付 (ポイント) 6,000 5,000 1月15日 1月22日 1月29日 世界の株式市場は、中国株の急落や原油安などを受けて波乱の年 明けとなりました。1月の騰落率を見ると、日経平均株価が-8.0%、 ダウ工業株30種平均(NYダウ)が-5.5%、上海総合指数が-22.6% ダウ工業株30種平均(NYダウ)が 5.5%、上海総合指数が 22.6% の大幅安となったのに対して、ジャカルタ総合指数は+0.5%と小幅に 上昇しました。 週間騰落率 (前週末比) 4,523.98 4,456.74 -1.5% 4,615.16 3.6% 終値 4,000 [債券市場] 3,000 2,000 1,000 年 月 2006年12月 2009年12月 年 月 2012年12月 年 月 2015年12月 年 月 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月28日からの推移を示しています。 日付 利回り 20% 1月15日 1月22日 1月29日 8.55% 8.40% 8.26% 15% [為替市場] インドネシアの経済成長加速期待などから、対象期間中に対円では 4.6%、対米ドルでは1.7%のインドネシアルピア高となりました。昨年 の政府による資本的支出の目標達成率は、9月末の60%から12月 末には90%まで上昇し、成長率加速の期待を高めました。1月は国 際金融市場が混乱する中、多くの通貨が対米ドルで下落しました が、インドネシアルピアの年初来騰落率は+0.8%と上昇しました。 [債券市場]インドネシア自国通貨建て10年国債利回りの推移 25% インドネシア10年国債利回りは、追加金融緩和観測などから、昨年7 月以来の水準まで低下(価格は上昇)しました。インドネシア中央銀 行(BI)のアグス総裁は1月27日、「原油安がインフレを抑制する中 で、政策金利や預金準備率の引き下げによる金融緩和余地がある」 と述べました。 変化幅 (前週末比) -0.15% -0.14% [ニュース] 経済対策第9弾 エコノミストの間で評価の声 経済対策第9弾、エコノミストの間で評価の声 10% 5% 0% 2006年12月 2009年12月 2012年12月 2015年12月 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベトメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 政治 [為替市場]インドネシアルピアの対円レートの推移 インドネシアルピア高円安 (円) 1.5 日付 為替レート 為替レ ト 1月15日 1月22日 1月29日 0.840 0.853 0.879 週間騰落率 (前週末比) 1.5% 3.0% 1.3 ダルミン経済担当調整相は1月27日、電力供給拡大など の経済対策第9弾を発表しました。国有電力会社に対する 増資や貸付などで発電所の開発を加速させて、電化率 (総人口のうち電気を利用可能な割合)を現在の87.5%か ら2019年には97.2%まで引き上げる計画です。このほか、 国内需要に対応した畜産物の輸入拡大と規制緩和による 物流コストの低減が盛り込まれました。今回の経済対策に ついて、エコノミストの間では「極めて具体的」、「(電力供 給拡大などによる)成長率の引き上げと物流改善によるイ ンフレ抑制を同時に狙った政策」など、評価の声が上がっ ています。インドネシア政府が昨年9月以降に発表した一 連の経済対策は市場から好感され、インドネシアの株、債 券、通貨を押し上げています。 ムーディーズ、インドネシアの格付けを据え置き 1.1 米大手格付け会社のムーディーズは1月28日、インドネシ アの発行体格付けを「Baa3」、格付け見通しを「安定的」に 0.9 インドネシア 据え置くと発表しました。政府の債務比率が比較的低水準 ルピア安 に留ま ていること 経常赤字削減などの通貨安定策や 円高 格付け に留まっていること、経常赤字削減などの通貨安定策や 昨年9月以降の一連の経済対策で外部環境に対する耐性 0.7 が強まっていることを理由として挙げています。将来的な 2006年12月 2009年12月 2012年12月 2015年12月 格上げについては、①政府歳入の拡大、②経常赤字とイ 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 (100インドネシアルピア対 ンフレの持続的改善、③インフラ整備と規制緩和、④国内 円レート) 金融市場の拡充などが判断材料になるとしています。 英国プルーデンシャル社はイーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社です。最終親会社およびそのグループ会社は主に米国で事業を展開 しているプルデンシャル・ファイナンシャル社とは関係がありません。 1/2 ご参考資料 Vol.121(対象期間:2016年1月18日~2016年1月29日) [インドネシア基礎講座] 直接投資: 過去5年間で2倍超、海外からの投資は10-12月期に飛躍的拡大 インドネシア投資調整庁(BKPM)が1月21日に発表した2015年の直接投資額は、前年比17.8%増の545.4兆ルピア(約4兆9,000億円)となり、 過去5年間で2倍以上とな ています(図表1) 2014年10月に発足したジ コ政権は構造改革を推進して 投資の拡大に努めています 2015 過去5年間で2倍以上となっています(図表1)。2014年10月に発足したジョコ政権は構造改革を推進して、投資の拡大に努めています。2015 年1月には、インフラ投資など成長分野の予算を増やすためにガソリンに対する補助金を廃止するとともに、投資認可手続きをBKPMに一本 化する「ワンストップサービス」を開始しました。9月以降は、工業団地認可の迅速化などの経済対策を相次いで打ち出しています。このよう な政策の効果が表われて、2015年10-12月期の海外からの直接投資額は、前年同期比26.0%増と飛躍的に拡大し、四半期としては2013年 1-3月期以来の高い伸びとなりました。中国経済の減速など世界経済の先行きに対する懸念が強まる中での大幅増加は、インドネシア経 済に対する海外投資家の信頼に大きな変化がないことを示すものと考えられます。2015年の海外からの直接投資を国・地域別に見ると、隣 国のシンガポールとマレーシアに続いて、日本が第3位に入っています(図表2)。 (図表1)直接投資額の推移(2011年~2015年) (図表2)海外からの直接投資の国・地域別割合(2015年) (兆 ピ ) (兆ルピア) 600 545.4 500 463.1 398.6 400 313.2 300 251.3 200 海外 175.3 100 海外 221.0 国内 76.0 国内 92.2 2011年 2012年 0 海外 270.4 海外 307 0 票 307.0 その他 40.0% 海外 366.0 シンガ ポール 20.2% マレーシア 10.5% 日本 9.8% 中国 2.2% 国内 128.2 国内 156.1 国内 179.4 2013年 2014年 2015年 英領バー ジン諸島 2.5% 米国 3.1% 香港 韓国 3.2% 4.1% オランダ 4.5% 四捨五入の関係上 合計値が100%にならないことがあります 四捨五入の関係上、合計値が100%にならないことがあります。 出所:BKPMのデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 イーストスプリング・インベストメンツ株式会社について 165年以上の歴史を有する英国の金融サービスグループの一員です。 ●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社は、1999年の設立以来、日本の投資家のみなさまに資産 運用サービスを提供しています。 ●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社は、英国、米国、アジアをはじめとした世界 各国で業務を展開しています。 ●最終親会社グル プはいち早くアジアの成長性に着目し アジアでは14の国や地域で生命保険および ●最終親会社グループはいち早くアジアの成長性に着目し、アジアでは14の国や地域で生命保険および 資産運用を中心に金融サービスを提供しています。最終親会社グループの運用資産総額は、2015年 6月末現在、約5,050億ポンド(約97兆円、1ポンド=192.72円)に上ります。 アジア株式・債券の運用拠点であるイーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)リミテッドについて ■アジア地域を幅広くカバーする資産運用会社で、インドネシアを含むアジア株式・債券に関する専門知識と豊富な経験を最大限活用した運用を行い ます。 ■株式運用においてはボトムアップ・アプローチによる銘柄選択で厳選したポートフォリオの構築とリスク管理を重視、債券運用においては金利、クレ ジ ト 為替に対して ジット、為替に対してファンダメンタルズ、バリュエーション、テクニカル等複数の視点で分析、ポートフォリオを構築し、トータル・リターンの最大化を目 ダメ タ ズ バリ シ テク カ 等複数の視点で分析 ポ ト リオを構築し ト タ リタ の最大化を目 指した運用を行います。 [当資料に関しご留意いただきたい事項] 当資料は、インドネシアの証券市場と政治、経済、文化等にかかる情報提供のみを目的として、イーストスプリング・インベストメンツ株式会社(「当社」)が 株式会社DZHフィナンシャルリサーチに情報提供を依頼し作成したもので、特定の金融商品等の勧誘・販売を目的とするものではありません。また、金融 商品取引法に基づく開示資料でもありません。当資料には、現在の見解および予想に基づく将来の見通しが含まれることがありますが、事前の通知なく これらを変更したり修正したりすることがあります。また、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。当資料で使用しているグラフ、パ フォーマンス等は参考データをご提供する目的で作成したものです。数値等の内容は過去の実績や将来の予測を示したものであり、将来を保証するもの ではありません。当資料は信頼できると判断された材料を使い、十分な注意を払って作成していますが、当社および株式会社DZHフィナンシャルリサーチ はありません 当資料は信頼 きると判断された材料を使 十分な注意を払 作成し ますが 当社および株式会社 ナ シ リサ チ は、必ずしもその正確性、完全性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させてい ただいたものであり、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。 イーストスプリング・インベストメンツ株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第379号 加入協会 一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会 160203(02) 2/2
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