ご参考資料 マーケットフォーカス(欧州市場) 2016年4月号 市場概況・今後の見通し 【 3月の市場概況】 <株式> ドイツDAX指数は、ECB(欧州中央銀行)の積極的な追加金融緩和の内容が評価され、 一時約2ヵ月半ぶりに10,000ポイントを回復しました。 英FTSE100指数は2ヵ月連続で上昇しました。銀行株の下落が重石となった一方、米ド ル安を受けて原油ほか商品市場が上昇したことで鉱業株が底堅く推移しました。 2016年4月6日 主要株式市場・為替市場の推移(2011年3月末~2016年3月末) 14,000 DAX(ドイツ) FTSE100(英) 12,000 10,000 8,000 6,000 <為替> ユーロ/円は、ECBが追加金融緩和を実施した一方、ECB総裁が追加利下げの可能性 は低いとの考えを示したことでユーロを買い戻す動きが強まり、上昇しました。 英ポンド/円は、ベルギ ーでの同時爆発テロで英国のEU(欧州連合)離脱のリスクが意 識されたものの、米国の利上げペースが緩やかとの見方を受けて上昇しました。 4,000 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 (円) 200 16/3 (年/月) (米ドル) 2.0 ユーロ/円(左軸) 180 英ポンド/円(左軸) 1.8 ユーロ/米ドル(右軸) 160 1.6 【 今後の見通し】 140 1.4 ユーロ圏では、原油安などを背景に企業や消費者のマインドは概ね堅調であること、難 民流入による政府支出の拡大やECBによる金融緩和の効果が下支えとなることから、緩 やかな景気回復が続く見込みです。 英国では、企業景況感はやや鈍化しつつあるものの、実質所得の改善などを背景に内 需主導による緩やかな景気回復が続く見込みです。 120 1.2 100 1.0 80 11/3 12/3 【 3 月のマーケッ トデータ】 <株式> 欧州市場は、ECBの追加金融緩和期待などが下支えとなる一方、テロなどの地政学リ スクや英国のEU離脱のリスクが意識され、上値の重い展開を見込みます。 <為替> ユーロ/円は、ECBの金融緩和効果の浸透などユーロ安要因がある一方、米利上げ ペースが緩やかとの見方から対米ドルでユーロ買いが強まる場面も想定され、方向観が 出づらい展開を見込みます。 英ポンド/円は、6月のEU離脱の是非を問う国民投票を控えて、上値の重い展開が続く 見通しです。 13/3 14/3 15/3 騰落率 最低 0.8 16/3 (年/月) 3月末 2月末 最高 DAX( ドイツ) 9,965.51 9,495.40 4.95% 9,498.15 10,046.61 FT SE1 0 0 ( 英) 6,174.90 6,097.09 1.28% 6,036.70 6,203.17 ユーロ/ 円 127.70 124.11 2.89% 122.33 127.70 英ポンド/ 円 161.92 157.52 2.79% 156.64 163.69 株式 為替 ※為替のデータは本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 1/6 ご参考資料 欧州経済① ○実質GDP(国内総生産)成長率は、ユーロ圏(2015年10-12月期、改定値)が前年同期比+1.6%(前期比+0.3%)。英国(2015年10-12月期、確報値)は同+2.1%(同+0.6%)。 ○ユーロ圏消費者信頼感指数(3月)は前月比▲0.9ポイントの▲9.7、3ヵ月連続で低下。景況感指数(3月)は同▲0.9ポイントの103.0、13ヵ月ぶりの低水準。 実質GDP成長率(前年同期比) (%) 8 欧州委員会マインド指標(ユーロ圏) (2010年10-12月期~2015年10-12月期、四半期) 6 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2011年3月~2016年3月、月次) 0 130 消費者信頼感指数(左軸) 景況感指数(右軸) -5 120 4 -10 110 2 -15 100 0 -20 90 -2 -25 80 -4 10/4Q 11/4Q 12/4Q 13/4Q 14/4Q 15/4Q (年/期) ※4Qは10-12月期を意味し、例えば10/4Qは2010年10月から12月の3ヵ月間を示す。 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 -30 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 70 16/3 (年/月) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 2/6 ご参考資料 欧州経済② ○鉱工業生産指数は、ユーロ圏(1月)が前月比+2.1%、3ヵ月ぶりに上昇。英国(1月)も前月比+0.3%、3ヵ月ぶりに上昇。 ○小売売上高指数は、ユーロ圏(2月)が前月比+0.2%、4ヵ月連続で上昇。英国(2月)は前月比▲0.8%、2ヵ月ぶりに低下。 鉱工業生産指数 小売売上高指数 (2011年1月~2016年1月、月次) 120 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2011年2月~2016年2月、月次) 120 110 110 100 100 90 90 80 80 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 (年/月) ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 70 11/2 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 12/2 13/2 14/2 15/2 16/2 (年/月) ※イタリアは2016年1月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 3/6 ご参考資料 欧州経済③ ○消費者物価指数は、ユーロ圏(3月、速報値)は前年同月比▲0.1%と2ヵ月連続で下落。英国(2月)は同+0.3%、4ヵ月連続で上昇。 ○失業率は、ユーロ圏(2月)は前月から▲0.1%の10.3%。英国(2015年11月-2016年1月)は前月発表値(2015年10月-12月)と変わらずの5.1%。 消費者物価指数(前年同月比) 失業率 (2011年3月~2016年3月、月次) (%) 6 5 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2011年2月~2016年2月、月次) (%) 30 25 4 20 3 2 15 1 10 0 5 -1 -2 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 16/3 (年/月) ※ドイツ、フランス、イタリア、ス ペイン、英国は2016年2月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 0 11/2 12/2 13/2 14/2 15/2 16/2 (年/月) ※英国は2016年1月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース(国際労働機関基準) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 4/6 ご参考資料 欧州金利・株式 ○欧州の10年国債利回りは、まちまち。企業向けの長期低利融資など、ECBによる金融緩和効果が期待される南欧諸国の国債利回りは低下した。 ○欧州株式は、スイスを除いて総じて上昇。原油価格の反発に加えて、ECBの追加金融緩和の内容が徐々に評価され、市場心理が改善。 欧州各国の株価推移 欧州各国の10年国債利回り (%) 40 (2011年3月末~2016年3月末、日次) 35 30 (2011年3月末~2016年3月末、日次) 200 ドイツ ドイツ フランス フランス イタリア イタリア スペイン スペイン 英国 25 英国 150 ポルトガル スイス ギリシャ 20 15 100 10 5 0 11/3 50 12/3 13/3 14/3 15/3 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 16/3 (年/月) 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 16/3 (年/月) ※ドイツ:DAX、フランス:CAC40、イタリア:FTSE MIB、スペイン:IBEX35、 英国:FTSE100、スイス:SMI ※グラフ開始日を100として指数化 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 5/6 ご参考資料 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるもの ではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保 護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 6/6
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