ご参考資料 マーケットフォーカス(欧州市場) 2015年3月号 市場概況・今後の見通し 【 2月の市場概況】 <株式> ドイツDAX指数は、ドイツの景気指標の改善やギリシャ債務問題への懸念が後退したこ とを受けて堅調に推移し、連日で史上最高値を更新しました。 英FTSE100指数は、原油先物や金属価格の反発を背景に石油株・鉱山株が上げを主 導し、一時1999年12月30日以来となる史上最高値を更新しました。 <為替> ユーロ/円は、EU(欧州連合)によるギリシャ金融支援の延長合意が好感された一方、3 月からECB(欧州中央銀行)の追加金融緩和が開始されることが意識され、月間では概 ね横ばいとなりました。 英ポンド/円は、英中央銀行の四半期インフレ報告や金融政策委員会の議事録の内容 から、英国の早期利上げ観測が再燃し上昇しました。 2015年3月5日 主要株式市場・為替市場の推移(2010年2月末~2015年2月末) 14,000 12,000 DAX(ドイツ) FTSE100(英) 10,000 8,000 6,000 4,000 (円) 200 180 160 (米ドル) 2.0 ユーロ/円(左軸) 英ポンド/円(左軸) 1.8 ユーロ/米ドル(右軸) 1.6 140 1.4 【 今後の見通し】 120 1.2 ユーロ圏では原油安やユーロ安、量的金融緩和拡大が景気を下支えするものの、構造 改革が遅延する国では景気が低迷しており、各国の景気回復はまちまちとなりそうです。 英国では原油安によるインフレ沈静化や賃金上昇率の加速から実質所得の改善が進 んでおり、景気は底堅い推移が続く見込みです。 100 1.0 <株式> 欧州株式市場は、原油安・ユーロ安による景気の持ち直しやECBによる量的金融緩和 拡大が下支えとなり、底堅い推移を見込みます。 80 10/2 11/2 【 2 月のマーケッ トデータ】 DAX( ドイツ) 12/2 2月末 13/2 1月末 11,401.66 10,694.32 14/2 騰落率 最低 0.8 15/2 (年/月) 最高 6.61% 10,663.51 11,401.66 株式 <為替> ユーロ/円は、ユーロ圏の高水準の経常黒字が下支えとなるものの、ECBによる追加金 融緩和の開始が意識されることから、もみ合い推移を見込みます。 英ポンド/円は、英国の早期利上げ観測の再燃や英長期金利の上昇を背景に底堅い 推移を見込みます。 6,946.66 6,749.40 2.92% 6,782.55 6,949.73 ユーロ/ 円 133.65 133.88 ▲0.17% 132.84 135.97 英ポンド/ 円 183.95 178.29 3.17% 176.50 184.87 FT SE1 0 0 ( 英) 為替 ※為替のデータは本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 1/6 ご参考資料 欧州経済① ○実質GDP(国内総生産)成長率は、ユーロ圏(2014年10-12月期)が前年同期比+0.9%(前期比+0.3%)、英国(2014年10-12月期)では同+2.7%となった。 ○ユーロ圏消費者信頼感指数(2月)は前月比+1.8ポイントの▲6.7と3ヵ月連続の上昇。景況感指数(2月)は同+0.7ポイントの102.1に上昇した。 実質GDP成長率(前年同期比) (%) 8 欧州委員会マインド指標(ユーロ圏) (2009年10-12月期~2014年10-12月期、四半期) 6 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2010年2月~2015年2月、月次) 0 140 -5 120 -10 100 -15 80 -20 60 -25 40 4 2 0 -2 20 -30 消費者信頼感指数(左軸) 景況感指数(右軸) -4 09/4Q 10/4Q 11/4Q 12/4Q 13/4Q 14/4Q (年/期) ※4Qは10-12月期を意味し、例えば09/4Qは2009年10月から12月の3ヵ月間を示す。 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 -35 10/2 11/2 12/2 13/2 14/2 0 15/2 (年/月) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 2/6 ご参考資料 欧州経済② ○鉱工業生産指数は、ユーロ圏(12月)が前月比横ばいと4ヵ月ぶりに伸びが止まった。英国(12月)は前月比▲0.2%。 ○小売売上高指数は、ユーロ圏(1月)が前月比+1.1%と2013年5月以来の高い伸び率。英国(1月)は前月比▲0.9%と4ヵ月ぶりの低下となった。 鉱工業生産指数 小売売上高指数 (2009年12月~2014年12月、月次) 120 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2010年1月~2015年1月、月次) 120 110 110 100 100 90 90 80 80 09/12 10/12 11/12 12/12 13/12 14/12 (年/月) ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 70 10/1 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 (年/月) ※イタリア、スペインは2014年12月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 3/6 ご参考資料 欧州経済③ ○消費者物価上昇率は、ユーロ圏(2月、速報値)は前年同月比▲0.3%と3ヵ月連続のマイナス。英国(1月)は同+0.3%と現行統計で過去最低の伸び。 ○失業率は、ユーロ圏(1月)は11.2%と前月比で3ヵ月連続の改善。英国(2014年10-12月)は5.7%、9-11月から0.1%の改善となった。 消費者物価上昇率(前年同月比) 失業率 (2010年2月~2015年2月、月次) (%) 6 5 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2010年1月~2015年1月、月次) (%) 30 25 4 20 3 2 15 1 10 0 5 -1 -2 10/2 11/2 12/2 13/2 14/2 15/2 (年/月) ※ドイツ、フランス、イタリア、ス ペイン、英国は2015年1月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 0 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 (年/月) ※英国は2014年12月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース(国際労働機関基準) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 4/6 ご参考資料 欧州金利・株式 ○10年国債利回りは、EUによるギリシャ金融支援の延長合意を受けて債務国は総じて低下。一方、ドイツ・フランスではリスク回避姿勢の後退から上昇した。 ○欧州株式は、ほぼ全面高の展開。ドイツDAX指数は連日で史上最高値を更新。英FTSE100指数も一時1999年12月30日以来の最高値を更新した。 欧州各国の株価推移 欧州各国の10年国債利回り (%) 40 35 30 25 (2010年2月末~2015年2月末、日次) (2010年2月末~2015年2月末、日次) 250 ドイツ ドイツ フランス フランス イタリア イタリア スペイン スペイン 200 英国 英国 ポルトガル スイス ギリシャ 150 20 15 100 10 5 0 10/2 50 11/2 12/2 13/2 14/2 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 15/2 (年/月) 10/2 11/2 12/2 13/2 14/2 15/2 (年/月) ※ドイツ:DAX、フランス:CAC40、イタリア:FTSE MIB、スペイン:IBEX35、 英国:FTSE100、スイス:SMI ※グラフ開始日を100として指数化 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 5/6 ご参考資料 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるもの ではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保 護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 6/6
© Copyright 2024 ExpyDoc