ご参考資料マーケットフォーカス（欧州市場） 2016年10月号市場概況･今後の見通し【 9月の市場概況】＜株式＞ドイツDAX指数は、ECB（欧州中央銀行）による量的金融緩和の延長見送り、米国の早期利上げ観測、ドイツ大手銀行の経営不安の再燃などを背景に3ヵ月ぶりに下落しました。英FTSE100指数は、4ヵ月連続で上昇しました。一部の銀行株が大幅安となったものの、鉱業株や石油株の上昇が指数を牽引しました。 2016年10月6日主要株式市場・為替市場の推移（2011年9月末～2016年9月末） 14,000 DAX（ドイツ） FTSE100（英） 12,000 10,000 8,000 6,000 ＜為替＞日銀が金融政策の枠組みを変更した一方、金融緩和を強化する具体策が打ち出されなかったことから、月末にかけて対ユーロ、対英ポンドとも円高傾向がやや強まりました。特に英ポンド/円は、EU（欧州連合）離脱問題を背景に英経済の先行きを警戒するムードがあらためて広がったことから、下落幅が大きくなりました。 4,000 11/9 220 12/9 13/9 14/9 15/9 （米ドル）（円）ユーロ/円（左軸） 200 16/9 （年/月）英ポンド/円（左軸） 2.0 ユーロ/米ドル（右軸） 180 2.2 1.8 160 1.6 【今後の見通し】 140 1.4 欧州では緩やかな景気回復の継続が見込まれるものの、回復の加速感は乏しい状況が続きそうです。こうした中、ECBによる金融緩和の継続に加えて、各国の財政支出拡大へ向けた動きが期待されています。一方、各国で与党の支持率低下が続いており、政治リスクの高まりには注意が必要となりそうです。 120 1.2 100 1.0 80 11/9 12/9 13/9 14/9 15/9 0.8 16/9 （年/月）＜株式＞ユーロ圏では金融緩和の継続が株価の下支えとなる一方、経済低成長に加えて規制強化やマイナス金利への対応に苦しむ銀行セクターが重石となりそうです。英国は通貨ポンド安による企業業績の回復期待から底堅い推移を見込みます。【 9 月のマーケットデータ】 DAX（ドイツ） 8月末 10,511.02 10,592.69 騰落率最低最高 ▲0.77％ 10,276.17 10,752.98 株式 6,899.33 6,781.51 1.74％ 6,665.63 6,919.42 ユーロ/ 円 113.36 114.95 ▲1.38％ 112.69 115.98 英ポンド/ 円 131.00 134.90 ▲2.89％ 129.97 138.15 FT SE1 0 0 （英）＜為替＞ユーロ/円は日銀、ECBの政策動向をにらみつつ、当面はもみ合い推移が続きそうです。英ポンド/円は英首相が来年3月末までのEU離脱通告を明言したことで先行きの英経済への警戒感が高まっており、上値の重い展開が見込まれます。 9月末為替 ※為替のデータは本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス（▲）は円高（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/6 ご参考資料欧州経済① ○2016年4-6月期の実質GDP（国内総生産）成長率（確報値）は、ユーロ圏が前年同期比+1.6％（前期比+0.3％）、英国は同+2.1％（同+0.7％）となった。 ○ユーロ圏消費者信頼感指数（9月）は前月比+0.3の▲8.2、4ヵ月ぶりの上昇。景況感指数（9月）は同+1.4の104.9、8ヵ月ぶりの高水準。実質GDP成長率（前年同期比）（％） 6 欧州委員会マインド指標（ユーロ圏）（2011年4-6月期～2016年4-6月期、四半期）ユーロ圏ドイツフランスイタリアスペイン英国（2011年9月～2016年9月、月次） 0 130 消費者信頼感指数（左軸）景況感指数（右軸） 4 -5 120 -10 110 -15 100 -20 90 -25 80 2 0 -2 -4 11/2Q 12/2Q 13/2Q 14/2Q 15/2Q 16/2Q （年/期） ※2Qは4-6月期を意味し、例えば11/2Qは2011年4月から6月の3ヵ月間を示す。 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース ※季節調整済み（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 -30 11/9 12/9 13/9 14/9 15/9 70 16/9 (年/月) ※季節調整済み（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 2/6 ご参考資料欧州経済② ○鉱工業生産指数は、ユーロ圏（7月）が前月比▲1.1％、2ヵ月ぶりに低下。英国（7月）は前月比+0.1％、一方英国の製造業生産（7月）は同▲0.9％と低調。 ○小売売上高指数は、ユーロ圏（8月）が前月比▲0.1％、5ヵ月ぶりに低下。英国（8月）は前月比▲0.3％、7月は同+1.8％と上方修正された。鉱工業生産指数小売売上高指数（2011年8月～2016年8月、月次）（2011年7月～2016年7月、月次） 120 120 ユーロ圏ドイツフランスイタリアスペイン英国 110 110 100 100 90 90 80 80 11/7 12/7 13/7 14/7 15/7 16/7 (年/月) ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 70 11/8 12/8 ユーロ圏ドイツフランスイタリアスペイン英国 13/8 14/8 15/8 16/8 (年/月) ※イタリアは2016年7月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 3/6 ご参考資料欧州経済③ ○消費者物価指数は、ユーロ圏（9月、速報値）は前年同月比+0.4％、2014年10月以来の高い伸び。英国（8月）は同+0.6％、前月と変わらず。 ○失業率は、ユーロ圏（8月）は10.1％、5ヵ月連続で横ばい。英国（2016年5月-7月）も前月発表値（2016年4月-6月）から変わらずの4.9％。消費者物価指数（前年同月比）失業率（2011年9月～2016年9月、月次）（％） 6 5 ユーロ圏ドイツフランスイタリアスペイン英国（2011年8月～2016年8月、月次）（％） 30 25 4 20 3 15 2 1 10 0 5 -1 -2 11/9 ユーロ圏ドイツフランスイタリアスペイン英国 0 12/9 13/9 14/9 15/9 16/9 （年/月) ※ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、英国は2016年8月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 11/8 12/8 13/8 14/8 15/8 16/8 （年/月) ※英国は2016年7月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース（国際労働機関基準） ※季節調整済み（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 4/6 ご参考資料欧州金利・株式 ○欧州の10年国債利回りは、まちまちの動き。ドイツ、スペインが低下した一方、信用格付引き下げの懸念がくすぶるポルトガル、景況感指標が急回復した英国は上昇。 ○欧州株式は、まちまちの動き。英国、フランス、スペインが上昇。大手銀行の経営不安が再燃したドイツ、銀行の不良債権問題がくすぶるイタリアなどが下落。欧州各国の株価推移欧州各国の10年国債利回り（％） 40 （2011年9月末～2016年9月末、日次） 35 （2011年9月末～2016年9月末、日次） 250 ドイツドイツフランスイタリアスペイン英国ポルトガルフランス 30 25 イタリア 200 スペインギリシャ英国スイス 20 150 15 10 100 5 0 -5 11/9 50 12/9 13/9 14/9 15/9 （出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 16/9 （年/月） 11/9 12/9 13/9 14/9 15/9 16/9 （年/月） ※ドイツ：DAX、フランス：CAC40、イタリア：FTSE MIB、スペイン：IBEX35、英国：FTSE100、スイス：SMI ※グラフ開始日を100として指数化（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 5/6 ご参考資料【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書（交付目論見書）の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等（外貨建資産には為替変動リスクを伴います。）に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 6/6