ご参考資料 マーケットフォーカス(欧州市場) 2017年3月号 市場概況・今後の見通し 【 2月の市場概況】 <株式> ドイツDAX指数は3ヵ月連続で上昇、一時2015年4月以来の高値を回復しました。ユーロ 圏の企業景況感の改善やユーロ安傾向が好感されました。 英FTSE100指数は2ヵ月ぶりに上昇しました。月間では米金利上昇による利鞘改善期 待から銀行株が上昇した一方、銅価格の下落が嫌気された鉱業株は下落しました。 2017年3月6日 主要株式市場・為替市場の推移(2012年2月末~2017年2月末) 14,000 DAX(ドイツ) FTSE100(英) 12,000 10,000 8,000 6,000 <為替> ユーロ、英ポンドは対円でともに下落しました。ユーロは、一時ギリシャ債務問題への懸 念が再燃したほか、4月のフランス大統領選挙を巡る不透明感の高まりが重石となりまし た。英ポンドはBOE(英中央銀行)が先行きの利上げを急がない姿勢を示したことや、足 もとの消費関連の景気指標の悪化が売り材料視された模様です。 4,000 12/2 220 13/2 14/2 15/2 16/2 (米ドル) (円) ユーロ/円(左軸) 200 17/2 (年/月) 英ポンド/円(左軸) 2.0 ユーロ/米ドル(右軸) 180 2.2 1.8 160 1.6 【 今後の見通し】 140 1.4 ユーロ圏では、企業景況感の改善が続いており、先行きも緩やかな景気回復が続く見 通しです。 英国では、通貨安による物価上昇を受けて実質所得が伸び悩んでおり、先行きの個人 消費減速が懸念されます。 120 1.2 100 1.0 80 12/2 13/2 14/2 15/2 16/2 0.8 17/2 (年/月) <株式> ユーロ圏、英国とも、通貨安傾向や活発なM&A(合併・買収)を巡る動きが株価の下支 えとなる一方、ユーロ圏では総選挙や大統領選挙を巡る不透明感、英国では先行きの景 気減速懸念などが株価の重石となるため、もみ合い推移が続きそうです。 【 2 月のマーケッ トデータ】 DAX( ドイツ) 1月末 11,834.41 11,535.31 騰落率 最低 最高 2.59% 11,509.84 11,998.59 株式 7,263.44 7,099.15 2.31% 7,107.65 7,302.41 ユーロ/ 円 118.98 121.75 ▲2.28% 118.53 122.01 英ポンド/ 円 139.81 142.43 ▲1.84% 139.26 143.33 FT SE1 0 0 ( 英) <為替> ユーロ/円、英ポンド/円とも、方向観の出にくい状況にあり、もみ合い推移が続く見込 みです。米国の利上げ観測の高まりから円売り圧力がかかりやすい一方、欧州ではユー ロ圏の選挙や英国のEU(欧州連合)離脱問題に対する警戒感がくすぶっており、一時的 にリスク回避の円買いが強まる場面もありそうです。 2月末 為替 ※為替のデータは本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 1/6 欧州経済① ○2016年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率(改定値)は、ユーロ圏が前年同期比+1.7%(前期比+0.4%)。英国は同+2.0%(同+0.7%)。 ○ユーロ圏消費者信頼感指数(2月)は前月比▲1.4の▲6.2、半年ぶりに前月比で低下。景況感指数(2月)は同+0.1の108.0。 実質GDP成長率(前年同期比) (%) 6 欧州委員会マインド指標(ユーロ圏) (2011年10-12月期~2016年10-12月期、四半期) ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2012年2月~2017年2月、月次) 0 130 消費者信頼感指数(左軸) 景況感指数(右軸) 4 -5 120 -10 110 -15 100 -20 90 -25 80 2 0 -2 -4 11/4Q 12/4Q 13/4Q 14/4Q 15/4Q 16/4Q (年/期) ※4Qは10-12月期を意味し、例えば11/4Qは2011年10月から12月の3ヵ月間を示す。 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 -30 12/2 13/2 14/2 15/2 16/2 70 17/2 (年/月) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 2/6 欧州経済② ○鉱工業生産指数は、ユーロ圏(12月)が前月比▲1.6%、3ヵ月ぶりに低下。英国(12月)は前月比+1.1%、2ヵ月連続で上昇。 ○小売売上高指数は、ユーロ圏(1月)が前月比▲0.1%、3ヵ月連続で低下。英国(1月)は前月比▲0.4%、2ヵ月連続で低下。 鉱工業生産指数 小売売上高指数 (2012年1月~2017年1月、月次) (2011年12月~2016年12月、月次) 120 130 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 110 120 100 110 90 100 80 11/12 12/12 13/12 14/12 15/12 16/12 (年/月) ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 90 12/1 ユーロ圏 ドイツ イタリア 英国 13/1 14/1 フランス 15/1 16/1 17/1 (年/月) ※イタリアは2016年12月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 3/6 欧州経済③ ○消費者物価指数は、ユーロ圏(2月、速報値)は前年同月比+2.0%、2013年1月以来の高い伸び。英国(1月)は同+1.8%、2014年6月以来の高い伸び。 ○失業率は、ユーロ圏(1月)は前月と同じ9.6%。英国(2016年10月-12月)は前月発表値(2016年9月-11月)と同じ4.8%。 消費者物価指数(前年同月比) 失業率 (2012年2月~2017年2月、月次) (%) 5 4 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (%) 30 (2012年1月~2017年1月、月次) 25 3 20 2 15 1 10 0 5 -1 -2 12/2 13/2 14/2 15/2 16/2 17/2 (年/月) ※ドイツ、フランス、イタリア、ス ペイン、英国は2017年1月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 0 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 17/1 (年/月) ※英国は2016年10月-12月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース(国際労働機関基準) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 4/6 欧州金利・株式 ○欧州の10年国債利回りは、スペインを除き低下。フランス大統領選挙を巡る不透明感の高まりから、一時フランスとドイツの利回り格差が2012年11月以来となる0.79%まで拡大した。 ○欧州株式は、総じて上昇。米国株式の堅調な推移に影響されたほか、ユーロ圏各国の企業景況感の改善や通貨安傾向が支えとなった。 欧州各国の株価推移 欧州各国の10年国債利回り (%) 40 (2012年2月末~2017年2月末、日次) (2012年2月末~2017年2月末、日次) 200 35 ドイツ ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 ポルトガル フランス 30 25 イタリア スペイン 150 ギリシャ 英国 スイス 20 15 10 100 5 0 -5 12/2 50 13/2 14/2 15/2 16/2 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 17/2 (年/月) 12/2 13/2 14/2 15/2 16/2 17/2 (年/月) ※ドイツ:DAX、フランス:CAC40、イタリア:FTSE MIB、スペイン:IBEX35、 英国:FTSE100、スイス:SMI ※グラフ開始日を100として指数化 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 5/6 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるもの ではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保 護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 6/6
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