ご参考資料 マーケットフォーカス(欧州市場) 2016年3月号 市場概況・今後の見通し 【 2月の市場概況】 <株式> ドイツDAX指数は、世界景気減速懸念や大手銀行の信用不安を背景に一時約1年4ヵ 月ぶり安値をつけました。その後は信用不安や原油安の一服で反発し、下落幅を縮小し ました。 英FTSE100指数は、銀行株の下落で一時約3年7ヵ月ぶりの安値をつけたものの、銅価 格の反発などで鉱業株が大幅高となり、月間で小幅上昇しました。 <為替> ユーロ/円は、原油安や欧州での信用不安の高まりから低リスク通貨とされる円への買 いが強まり、下落しました。英国のEU(欧州連合)離脱を巡る不透明感の高まりもユーロ 売り材料となりました。 英ポンド/円は、英国の早期利上げ観測の後退やEU離脱を巡る不透明感の高まりを背 景に大幅下落となりました。 2016年3月4日 主要株式市場・為替市場の推移(2011年2月末~2016年2月末) 14,000 DAX(ドイツ) FTSE100(英) 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 (円) 200 (米ドル) 2.0 ユーロ/円(左軸) 180 英ポンド/円(左軸) 1.8 ユーロ/米ドル(右軸) 160 1.6 140 1.4 【 今後の見通し】 120 1.2 ユーロ圏では、原油安・ユーロ安を背景に企業、消費者のマインドが底堅いこと、政府 支出の拡大が続くこと、ECB(欧州中央銀行)の追加金融緩和が下支えとなるこから、加 速感は乏しいものの緩やかな景気回復が続く見込みです。 英国では、実質所得の改善や住宅市場の回復を背景として、内需主導による緩やかな 景気回復が続く見込みです。 100 1.0 80 11/2 12/2 【 2 月のマーケッ トデータ】 <株式> 欧州市場は、ECBの追加金融緩和が下支え要因となる一方、信用不安や資源価格の 低迷による業績悪化懸念がくすぶることから、値動きの荒い展開が続く見込みです。 <為替> ユーロ/円は、信用不安への警戒感やECBの追加金融緩和などユーロ安要因がある一 方、米国の利上げ先送り観測からユーロが買い戻される局面も想定され、一進一退の推 移を見込みます。 英ポンド/円は、英国の早期利上げ観測の後退やEU離脱リスクを背景に上値の重い展 開が続く見込みです。 13/2 14/2 15/2 騰落率 最低 0.8 16/2 (年/月) 2月末 1月末 最高 DAX( ドイツ) 9,495.40 9,798.11 ▲3.09% 8,752.87 9,757.88 FT SE1 0 0 ( 英) 6,097.09 6,083.79 0.22% 5,536.97 6,097.09 ユーロ/ 円 124.11 132.17 ▲6.10% 123.30 131.70 英ポンド/ 円 157.52 173.57 ▲9.25% 156.16 174.34 株式 為替 ※為替のデータは本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 1/6 ご参考資料 欧州経済① ○実質GDP(国内総生産)成長率は、ユーロ圏(2015年10-12月期、速報値)が前年同期比+1.5%(前期比+0.3%)。英国(2015年10-12月期、改定値)は同+1.9%(同+0.5%)。 ○ユーロ圏消費者信頼感指数(2月)は前月比▲2.5の▲8.8。景況感指数(2月)は前月から▲1.3の103.8、8ヵ月ぶりの低水準。 実質GDP成長率(前年同期比) (%) 8 欧州委員会マインド指標(ユーロ圏) (2010年10-12月期~2015年10-12月期、四半期) 6 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2011年2月~2016年2月、月次) 0 130 消費者信頼感指数(左軸) 景況感指数(右軸) -5 120 4 -10 110 2 -15 100 0 -20 90 -2 -25 80 -4 10/4Q 11/4Q 12/4Q 13/4Q 14/4Q 15/4Q (年/期) ※4Qは10-12月期を意味し、例えば10/4Qは2010年10月から12月の3ヵ月間を示す。 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 -30 11/2 12/2 13/2 14/2 15/2 70 16/2 (年/月) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 2/6 ご参考資料 欧州経済② ○鉱工業生産指数は、ユーロ圏(12月)が前月比▲1.0%、2ヵ月連続で低下。英国(12月)も前月比▲1.1%、2012年9月以来の大幅な低下。 ○小売売上高指数は、ユーロ圏(1月)が前月比+0.4%、3ヵ月連続で上昇。英国(1月)は前月比+1.9%、2ヵ月ぶりに上昇。 鉱工業生産指数 小売売上高指数 (2010年12月~2015年12月、月次) 120 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2011年1月~2016年1月、月次) 120 110 110 100 100 90 90 80 80 10/12 11/12 12/12 13/12 14/12 15/12 (年/月) ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 70 11/1 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 (年/月) ※スペインは2015年7月、イタリアは2015年12月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 3/6 ご参考資料 欧州経済③ ○消費者物価指数は、ユーロ圏(2月、速報値)は前年同月比▲0.2%、5ヵ月ぶりに低下。英国(1月)は同+0.3%、3ヵ月連続で上昇。 ○失業率は、ユーロ圏(1月)は前月から0.1%改善の10.3%。英国(2015年10月-12月)は5.1%、前期(2015年9月-11月)から横ばい。 消費者物価指数(前年同月比) 失業率 (2011年2月~2016年2月、月次) (%) 6 5 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2011年1月~2016年1月、月次) (%) 30 25 4 20 3 2 15 1 10 0 5 -1 -2 11/2 12/2 13/2 14/2 15/2 16/2 (年/月) ※ドイツ、フランス、イタリア、ス ペイン、英国は2016年1月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 0 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 (年/月) ※英国は2015年12月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース(国際労働機関基準) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 4/6 ご参考資料 欧州金利・株式 ○欧州の10年国債利回りは、まちまち。ドイツ、フランスの利回りは金融緩和期待で低下。一方、ギリシャ、スペイン、イタリアなど重債務国は上昇。 ○欧州株式は、英国を除いた主要国では下落。欧州での信用不安の高まりなどを背景に投資家のリスク回避姿勢が強まった。 欧州各国の株価推移 欧州各国の10年国債利回り (%) 40 (2011年2月末~2016年2月末、日次) 35 30 (2011年2月末~2016年2月末、日次) 200 ドイツ ドイツ フランス フランス イタリア イタリア スペイン スペイン 英国 25 英国 150 ポルトガル スイス ギリシャ 20 15 100 10 5 0 11/2 50 12/2 13/2 14/2 15/2 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 16/2 (年/月) 11/2 12/2 13/2 14/2 15/2 16/2 (年/月) ※ドイツ:DAX、フランス:CAC40、イタリア:FTSE MIB、スペイン:IBEX35、 英国:FTSE100、スイス:SMI ※グラフ開始日を100として指数化 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 5/6 ご参考資料 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるもの ではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保 護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 6/6
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