ご参考資料 マーケットフォーカス(欧州市場) 2016年9月号 市場概況・今後の見通し 【 8月の市場概況】 <株式> ドイツDAX指数は、一時年初来高値を更新するなど2ヵ月連続で上昇しました。大手銀 行株が急反発したほか、好決算を発表したシ ーメンス、ヘンケル、ミュンヘン再保険など が指数を牽引しました。 英FTSE100指数は、一時約1年2ヵ月ぶり高値をつけるなど3ヵ月連続で上昇しました。 BOE(英中央銀行)による大規模な金融緩和策による英金利の低下や英ポンド安の進行 が株価を後押ししました。 2016年9月6日 主要株式市場・為替市場の推移(2011年8月末~2016年8月末) 14,000 DAX(ドイツ) FTSE100(英) 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 <為替> 日銀が7月末に決定した追加金融緩和の内容が市場の期待を下回ったこと、日銀の金 融政策の「総括的再検証」を巡り先行きの不透明感が高まったことから円買いの動きが 強まり、月間で円高・ユーロ安、円高・英ポンド安となりました。英ポンドはBOEによる大規 模な金融緩和策を受けて、下落幅が大きくなりました。 11/8 220 12/8 13/8 14/8 15/8 (米ドル) (円) ユーロ/円(左軸) 200 16/8 (年/月) 英ポンド/円(左軸) 2.0 ユーロ/米ドル(右軸) 180 2.2 1.8 160 1.6 【 今後の見通し】 140 1.4 欧州では緩やかな景気回復が続いているものの、今後は英国のEU(欧州連合)離脱問 題による悪影響が徐々に顕在化していくと見られます。英国の景気・インフレ指標の動向 や、英政府内で先行きの離脱交渉の準備へ向けた具体的な動きに進展があるのか注目 されます。 120 1.2 100 1.0 80 11/8 12/8 13/8 14/8 15/8 0.8 16/8 (年/月) <株式> ユーロ圏、英国ともに金融緩和や通貨安が株価の下支えとなるものの、先行きの欧州 企業の業績は前年同期比での減益幅拡大が見込まれており、上値の重い展開が続きそ うです。 【 8 月のマーケッ トデータ】 DAX( ドイツ) 7月末 10,592.69 10,337.50 騰落率 最低 最高 2.47% 10,144.34 10,742.84 株式 6,781.51 6,724.43 0.85% 6,634.40 6,941.19 ユーロ/ 円 114.95 115.67 ▲0.62% 112.71 114.95 英ポンド/ 円 134.90 137.53 ▲1.91% 130.23 135.56 FT SE1 0 0 ( 英) <為替> ユーロ/円、英ポンド/円とも、欧州固有の要因よりも日米の金融政策の行方に左右さ れ易い状況が見込まれます。9月後半の日銀金融政策決定会合やFOMC(米連邦公開 市場委員会)を控えて、もみ合い推移が続きそうです。 8月末 為替 ※為替のデータは本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 1/6 ご参考資料 欧州経済① ○2016年4-6月期の実質GDP(国内総生産)成長率(改定値)は、ユーロ圏が前年同期比+1.6%(前期比+0.3%)。英国は同+2.2%(同+0.6%)。 ○ユーロ圏消費者信頼感指数(8月)は前月比▲0.6の▲8.5、3ヵ月連続の低下。景況感指数(8月)は同▲1.0の103.5、5ヵ月ぶりの低水準。 実質GDP成長率(前年同期比) (%) 6 欧州委員会マインド指標(ユーロ圏) (2011年4-6月期~2016年4-6月期、四半期) ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2011年8月~2016年8月、月次) 0 130 消費者信頼感指数(左軸) 景況感指数(右軸) 4 -5 120 -10 110 -15 100 -20 90 -25 80 2 0 -2 -4 11/2Q 12/2Q 13/2Q 14/2Q 15/2Q 16/2Q (年/期) ※2Qは4-6月期を意味し、例えば11/2Qは2011年4月から6月の3ヵ月間を示す。 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 -30 11/8 12/8 13/8 14/8 15/8 70 16/8 (年/月) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 2/6 ご参考資料 欧州経済② ○鉱工業生産指数は、ユーロ圏(6月)が前月比+0.6%、2ヵ月ぶりに上昇。英国(6月)は前月比+0.1%、2ヵ月ぶりに上昇。 ○小売売上高指数は、ユーロ圏(7月)が前月比+1.1%、2014年8月以来の大幅な伸びとなった。英国(7月)は前月比+1.3%、英ポンド安が観光客などによる高額品の購入に寄与。 鉱工業生産指数 小売売上高指数 (2011年6月~2016年6月、月次) 120 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2011年7月~2016年7月、月次) 130 120 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 110 110 100 100 90 90 80 80 11/6 12/6 13/6 14/6 15/6 16/6 (年/月) ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 70 11/7 12/7 13/7 14/7 15/7 16/7 (年/月) ※イタリアは2016年6月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 3/6 ご参考資料 欧州経済③ ○消費者物価指数は、ユーロ圏(8月、速報値)は前年同月比+0.2%、前月と変わらず。英国(7月)は同+0.6%、2014年11月以来の高い伸び。 ○失業率は、ユーロ圏(7月)は10.1%、4ヵ月連続で横ばい。英国(2016年4月-6月)も前月発表値(2016年3月-5月)から変わらずの4.9%。 消費者物価指数(前年同月比) 失業率 (2011年8月~2016年8月、月次) (%) 6 5 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2011年7月~2016年7月、月次) (%) 30 25 4 20 3 2 15 1 10 0 -1 5 -2 11/8 0 12/8 13/8 14/8 15/8 16/8 (年/月) ※ドイツ、フランス、イタリア、ス ペイン、英国は2016年7月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 11/7 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 12/7 13/7 14/7 15/7 16/7 (年/月) ※英国は2016年6月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース(国際労働機関基準) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 4/6 ご参考資料 欧州金利・株式 ○欧州の10年国債利回りは、まちまちの動き。英国は量的金融緩和による国債購入の再開を受けて、一時過去最低利回りを更新した。 ○欧州株式は、小幅安となったフランスを除いて総じて上昇。好決算銘柄が買われたほか、銀行など金融株が持ち直した。 欧州各国の株価推移 欧州各国の10年国債利回り (%) 40 (2011年8月末~2016年8月末、日次) 35 ドイツ フランス イタリア スペイン (2011年8月末~2016年8月末、日次) 250 ドイツ フランス 30 英国 25 イタリア ポルトガル 200 スペイン ギリシャ 英国 スイス 20 150 15 10 100 5 0 -5 11/8 50 12/8 13/8 14/8 15/8 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 16/8 (年/月) 11/8 12/8 13/8 14/8 15/8 16/8 (年/月) ※ドイツ:DAX、フランス:CAC40、イタリア:FTSE MIB、スペイン:IBEX35、 英国:FTSE100、スイス:SMI ※グラフ開始日を100として指数化 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 5/6 ご参考資料 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるもの ではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保 護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 6/6
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