ご参考資料 マーケットフォーカス(欧州市場) 2015年4月号 市場概況・今後の見通し 【 3月の市場概況】 <株式> ドイツDAX指数は、ECB(欧州中央銀行)が量的金融緩和策を開始するなか、ユーロ安 進行で輸出関連株が買われ、連日史上最高値を更新し堅調に推移しました。 英FTSE100指数は、一時史上最高値を更新したものの、鉄鉱石など商品市況低迷や原 油先物の反落で鉱山株・石油株が軟調に推移し下落しました。 <為替> ユーロ/円は、ECBの量的金融緩和策がマイナス金利の債券も購入対象とする積極的 なものとなり、ユーロ売りの動きが加速し一時127円台まで下落するなど、軟調に推移し ました。 英ポンド/円は、BOE(英中央銀行)総裁が通貨ポンド高や海外の低インフレを考慮する と発言したことで利上げ観測が後退し、下落しました。 2015年4月6日 主要株式市場・為替市場の推移(2010年3月末~2015年3月末) 14,000 12,000 DAX(ドイツ) FTSE100(英) 10,000 8,000 6,000 4,000 (円) 200 180 160 (米ドル) 2.0 ユーロ/円(左軸) 英ポンド/円(左軸) 1.8 ユーロ/米ドル(右軸) 1.6 140 1.4 【 今後の見通し】 120 1.2 ユーロ圏ではギリシャ問題などの不透明要因が残る一方、低金利やユーロ安が引き続 き景気を下支えし、域内全体として緩やかな持ち直しが続く見込みです。 英国ではインフレ率の鈍化や緩やかな賃金上昇による実質所得の改善が消費を下支 えし、景気は底堅い推移が続く見込みです。 100 1.0 <株式> 欧州株式市場は、ギ リシャ問題などの不透明要因が残る一方、原油安・ユーロ安によ る景気持ち直しやECBの量的金融緩和策を背景に底堅い推移を見込みます。 80 10/3 11/3 【 3 月のマーケッ トデータ】 DAX( ドイツ) 12/3 3月末 13/3 2月末 11,966.17 11,401.66 14/3 騰落率 最低 0.8 15/3 (年/月) 最高 4.95% 11,280.36 12,167.72 株式 <為替> ユーロ/円は、ユーロ圏の景気回復の兆しの強まりや高水準の経常黒字が下支えとな るものの、ECBの量的金融緩和策が重石となり、もみ合い推移を見込みます。 英ポンド/円は、英景気は底堅い推移が続くものの、インフレ率の鈍化や英国の利上げ 観測の後退を背景として揉み合い推移が続く見込みです。 6,773.04 6,946.66 ▲2.50% 6,702.84 7,037.67 ユーロ/ 円 130.32 133.65 ▲2.49% 127.41 134.25 英ポンド/ 円 178.07 183.95 ▲3.20% 177.16 184.71 FT SE1 0 0 ( 英) 為替 ※為替のデータは本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 1/6 ご参考資料 欧州経済① ○実質GDP(国内総生産)成長率は、ユーロ圏(2014年10-12月期、改定値)が前年同期比+0.9%(前期比+0.3%)、英国(2014年10-12月期、確報値)では同+3.0%となった。 ○ユーロ圏消費者信頼感指数(3月)は前月比+3.0ポイントの▲3.7と4ヵ月連続の改善。景況感指数(3月)は同+1.6ポイントの103.9に上昇した。 実質GDP成長率(前年同期比) (%) 8 欧州委員会マインド指標(ユーロ圏) (2009年10-12月期~2014年10-12月期、四半期) 6 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2010年3月~2015年3月、月次) 0 140 -5 120 -10 100 -15 80 -20 60 -25 40 4 2 0 -2 -30 20 消費者信頼感指数(左軸) 景況感指数(右軸) -4 09/4Q 10/4Q 11/4Q 12/4Q 13/4Q 14/4Q (年/期) ※4Qは10-12月期を意味し、例えば09/4Qは2009年10月から12月の3ヵ月間を示す。 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 -35 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 0 15/3 (年/月) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 2/6 ご参考資料 欧州経済② ○鉱工業生産指数は、ユーロ圏(1月)が前月比▲0.1%と5ヵ月ぶりに低下した。英国(1月)は前月比▲0.1%、2ヵ月連続の低下となった。 ○小売売上高指数は、ユーロ圏(1月)が前月比+1.1%と4ヵ月連続で上昇。英国(2月)は前月比+0.8%、2ヵ月ぶりの上昇。 鉱工業生産指数 小売売上高指数 (2010年1月~2015年1月、月次) 120 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2010年2月~2015年2月、月次) 120 110 110 100 100 90 90 80 80 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 (年/月) ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 70 10/2 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 11/2 12/2 13/2 14/2 15/2 (年/月) ※ユーロ圏、イタリアは2015年1月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 3/6 ご参考資料 欧州経済③ ○消費者物価上昇率は、ユーロ圏(3月、速報値)は前年同月比▲0.1%と4ヵ月連続で下落。英国(2月)は同0.0%、統計開始来初の伸び率ゼロとなった。 ○失業率は、ユーロ圏(2月)は前月から▲0.1%の11.3%。英国(2014年11月-15年1月)は5.7%、前期(2014年10-12月)と変わらず。 消費者物価上昇率(前年同月比) 失業率 (2010年3月~2015年3月、月次) (%) 6 5 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2010年2月~2015年2月、月次) (%) 30 25 4 20 3 2 15 1 10 0 5 -1 -2 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 (年/月) ※ドイツ、フランス、イタリア、ス ペイン、英国は2015年2月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 0 10/2 11/2 12/2 13/2 14/2 15/2 (年/月) ※英国は2015年1月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース(国際労働機関基準) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 4/6 ご参考資料 欧州金利・株式 ○10年国債利回りは、ECBの量的金融緩和策開始を受けて低下、多くの国で一時史上最低利回りを更新した。一方、ギリシャは債務問題への懸念などから大幅上昇した。 ○欧州株式は、ECBの量的金融緩和策やユーロ安の進行を背景に英国を除き上昇。英FTSE100指数は、鉱山株・石油株の下落が重石となり、下落した。 欧州各国の株価推移 欧州各国の10年国債利回り (%) 40 35 30 25 (2010年3月末~2015年3月末、日次) (2010年3月末~2015年3月末、日次) 250 ドイツ ドイツ フランス フランス イタリア イタリア スペイン スペイン 200 英国 英国 ポルトガル スイス ギリシャ 150 20 15 100 10 5 0 10/3 50 11/3 12/3 13/3 14/3 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 15/3 (年/月) 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 (年/月) ※ドイツ:DAX、フランス:CAC40、イタリア:FTSE MIB、スペイン:IBEX35、 英国:FTSE100、スイス:SMI ※グラフ開始日を100として指数化 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 5/6 ご参考資料 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるもの ではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保 護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 6/6
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