(欧州市場) 2017年1月号 2017年1月10日

ご参考資料
マーケットフォーカス(欧州市場) 2017年1月号
市場概況・今後の見通し
【 12月の市場概況】
<株式>
ドイツDAX指数は、大幅上昇となり約1年5ヵ月ぶりの高値で引けました。ECB(欧州中央
銀行)による量的金融緩和策の延長が好感され、大手自動車株や銀行株の上昇が指数
を牽引しました。
英FTSE100指数は、月末にかけて3日連続で史上最高値を更新しました。英ポンド安を
背景に輸出企業の業績改善が意識されたほか、月間では石油株や一部の銀行株の上
昇が目立ちました。
<為替>
FOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて先行きの米利上げペースが加速するとの見
方が強まったほか、日米株式の上昇でリスク選好の動きが加速し、米ドル高が進行する
なか、ユーロや英ポンドは対米ドルでは下落したものの、対円では上昇しました。
2017年1月10日
主要株式市場・為替市場の推移(2011年12月末~2016年12月末)
14,000
DAX(ドイツ)
FTSE100(英)
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
11/12
220
12/12
13/12
14/12
15/12
(米ドル)
(円)
ユーロ/円(左軸)
200
16/12
(年/月)
英ポンド/円(左軸)
2.0
ユーロ/米ドル(右軸)
180
2.2
1.8
160
1.6
【 今後の見通し】
140
1.4
ユーロ圏では、企業景況感の改善が続いており、先行きも緩やかな景気回復の継続が
見込まれます。
英国は、足もとの景気は底堅い一方、先行きは英ポンド安による物価上昇やEU(欧州
連合)離脱問題を巡る不透明感の高まりによる悪影響が懸念されます。
120
1.2
100
1.0
80
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
0.8
16/12
(年/月)
<株式>
ユーロ圏、英国とも、景気が底堅く推移する中、対米ドルでの通貨安や原油高が株価
の下支えとなる一方、イタリアの銀行不良債権問題や英国のEU離脱通告など政治面で
の不透明要因がくすぶることから、もみ合い推移が見込まれます。
【 1 2 月のマーケッ トデータ】
DAX( ドイツ)
11月末
11,481.06 10,640.30
騰落率
最低
最高
7.90% 10,513.35 11,481.06
株式
7,142.83
6,783.79
5.29%
6,730.72
7,142.83
ユーロ/ 円
122.70
119.70
2.51%
120.27
123.46
英ポンド/ 円
143.00
140.46
1.81%
142.92
147.44
FT SE1 0 0 ( 英)
<為替>
ユーロ/円、英ポンド/円とも、日欧の金利差や金融政策方針の差異から底堅い展開が
見込まれます。ただし、昨年11月の米大統領選挙以降、円安進行のピッチが速いことか
ら、トランプ米次期大統領の発言などきっかけに一時的に利益確定目的の円買いが強ま
る場面もありそうです。
12 月末
為替
※為替のデータは本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
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欧州経済①
○2016年7-9月期の実質GDP(国内総生産)成長率(確報値)は、ユーロ圏が前年同期比+1.7%(前期比+0.3%)。英国は同+2.2%(同+0.6%)。
○ユーロ圏消費者信頼感指数(12月)は前月比+1.1の▲5.1、1年8ヵ月ぶりの高水準。景況感指数(12月)は同+1.2の107.8、4ヵ月連続で上昇。
実質GDP成長率(前年同期比)
(%)
6
欧州委員会マインド指標(ユーロ圏)
(2011年7-9月期~2016年7-9月期、四半期)
ユーロ圏
ドイツ
フランス
イタリア
スペイン
英国
(2011年12月~2016年12月、月次)
0
130
消費者信頼感指数(左軸)
景況感指数(右軸)
4
-5
120
-10
110
-15
100
-20
90
-25
80
2
0
-2
-4
11/3Q
12/3Q
13/3Q
14/3Q
15/3Q
16/3Q
(年/期)
※3Qは7-9月期を意味し、例えば11/3Qは2011年7月から9月の3ヵ月間を示す。
※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
-30
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
70
16/12
(年/月)
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
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欧州経済②
○鉱工業生産指数は、ユーロ圏(10月)が前月比▲0.1%、2ヵ月連続で低下。英国(10月)は前月比▲1.3%、3ヵ月連続で低下。
○小売売上高指数は、ユーロ圏(11月)が前月比▲0.4%、2ヵ月ぶりに低下。英国(11月)は前月比+0.5%、5ヵ月連続で上昇。
鉱工業生産指数
小売売上高指数
(2011年11月~2016年11月、月次)
(2011年10月~2016年10月、月次)
120
130
ユーロ圏
ドイツ
フランス
イタリア
スペイン
英国
120
110
110
100
100
90
90
80
80
11/10
12/10
13/10
14/10
15/10
16/10
(年/月)
※Eurostat公表ベース
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
70
11/11
12/11
ユーロ圏
ドイツ
フランス
イタリア
スペイン
英国
13/11
14/11
15/11
16/11
(年/月)
※イタリアは2016年10月までのデータを使用
※Eurostat公表ベース
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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欧州経済③
○消費者物価指数は、ユーロ圏(12月、速報値)は前年同月比+1.1%、3年3ヵ月ぶりの高い伸び。英国(11月)は同+1.2%、2年1ヵ月ぶりの高い伸び。
○失業率は、ユーロ圏(11月)は前月から横ばいの9.8%。英国(2016年8月-10月)は前月発表値(2016年7月-9月)と同じ4.8%。
消費者物価指数(前年同月比)
失業率
(2011年12月~2016年12月、月次)
(%)
5
4
ユーロ圏
ドイツ
フランス
イタリア
スペイン
英国
(%)
30
(2011年11月~2016年11月、月次)
25
3
20
2
15
1
10
0
5
-1
-2
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
16/12
(年/月)
※ドイツ、フランス、イタリア、ス ペイン、英国は2016年11月までのデータを使用
※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
0
11/11
ユーロ圏
ドイツ
フランス
イタリア
スペイン
英国
12/11
13/11
14/11
15/11
16/11
(年/月)
※英国は2016年8月-10月までのデータを使用
※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース(国際労働機関基準)
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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欧州金利・株式
○欧州の10年国債利回りは、多くの国で低下。イタリア政府が不良債権を抱える銀行に対する公的支援の実施を決定したことが好感された。
○欧州株式は、総じて上昇。ECBによる量的金融緩和策の延長、イタリアの銀行不良債権問題の進展期待、原油高などが株価を牽引した。
欧州各国の株価推移
欧州各国の10年国債利回り
(%)
40
(2011年12月末~2016年12月末、日次)
(2011年12月末~2016年12月末、日次)
250
35
ドイツ
フランス
イタリア
スペイン
ドイツ
フランス
30
英国
25
イタリア
ポルトガル
200
スペイン
ギリシャ
英国
スイス
20
150
15
10
100
5
0
-5
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
16/12
(年/月)
50
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
16/12
(年/月)
※ドイツ:DAX、フランス:CAC40、イタリア:FTSE MIB、スペイン:IBEX35、
英国:FTSE100、スイス:SMI
※グラフ開始日を100として指数化
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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