マーケットフォーカス(欧州市場) - 三井住友トラスト・アセットマネジメント

ご参考資料
マーケットフォーカス(欧州市場) 2016年8月号
市場概況・今後の見通し
【 7月の市場概況】
<株式>
ドイツDAX指数は、英国のEU(欧州連合)離脱問題による欧州経済への悪影響が懸念
され一時下落したものの、中国での販売好調を受けた自動車株や好決算となった大手ソ
フトウェア株が上昇し、反発しました。
英FTSE100指数は、続伸しました。新首相選出により国内の政局不透明感が和らいだ
ほか、英ポンド安によりグローバルに事業展開する企業の株価が底堅く推移しました。
<為替>
ユーロ/円は、英国のEU離脱問題への懸念から下落したものの、英国の政局不透明感
の後退を受けて反発し、月間では円安・ユーロ高となりました。
英ポンド/円は、EU離脱問題を背景に英国からの資金流出懸念が高まり、下落しました。
新首相の選出や英中央銀行による利上げ見送りを受けて一時反発したものの、月間で
は円高・英ポンド安となりました。
2016年8月4日
主要株式市場・為替市場の推移(2011年7月末~2016年7月末)
14,000
DAX(ドイツ)
FTSE100(英)
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
11/7
(円)
220
12/7
13/7
ユーロ/円(左軸)
200
14/7
15/7
(米ドル)
2.2
英ポンド/円(左軸)
2.0
ユーロ/米ドル(右軸)
180
16/7
(年/月)
1.8
160
1.6
【 今後の見通し】
140
1.4
ユーロ圏では、緩やかな景気回復が続くものの、今後は英国のEU離脱問題による欧州
経済への悪影響の顕在化が懸念され、先行き不透明感が高まっています。
英国では、EU離脱問題を背景に企業景況感や消費者心理が急速に悪化しており、英
ポンド安が輸出にプラスとなるものの、先行きは景気減速が続く見込みです。
120
1.2
100
1.0
<株式>
欧州市場は、通貨安や金融緩和が下支えとなる一方、各国の政局不安や銀行の不良
債権問題への懸念から、まちまちの動きが見込まれます。
<為替>
ユーロ/円は、米国の早期利上げ観測の後退とECB(欧州中央銀行)の追加金融緩和
期待が拮抗し、もみ合い推移が見込まれます。
英ポンド/円は、EU離脱問題の先行き不透明感や英国の景気減速懸念は根強いもの
の、6月以降に急速かつ大幅な英ポンド安が進行したことから、当面はもみ合い推移とな
りそうです。
80
11/7
12/7
【 7 月のマーケッ トデータ】
13/7
7月末
14/7
6月末
15/7
騰落率
最低
0.8
16/7
(年/月)
最高
10,337.50
9,680.09
6.79%
9,373.26 10,337.50
6,724.43
6,504.33
3.38%
6,463.59
6,750.43
ユーロ/ 円
115.67
114.39
1.12%
111.22
118.07
英ポンド/ 円
137.53
138.41
▲0.64%
130.39
141.94
DAX( ドイツ)
株式
FT SE1 0 0 ( 英)
為替
※為替のデータは本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
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欧州経済①
○2016年4-6月期の実質GDP(国内総生産)成長率(速報値)は、ユーロ圏が前年同期比+1.6%(前期比+0.3%)。英国は同+2.2%(同+0.6%)。
○ユーロ圏消費者信頼感指数(7月)は前月比▲0.7の▲7.9、2ヵ月連続の低下。景況感指数(7月)は同+0.2の104.6、2ヵ月ぶりに上昇。
実質GDP成長率(前年同期比)
(%)
6
欧州委員会マインド指標(ユーロ圏)
(2011年4-6月期~2016年4-6月期、四半期)
ユーロ圏
ドイツ
フランス
イタリア
スペイン
英国
(2011年7月~2016年7月、月次)
0
130
消費者信頼感指数(左軸)
景況感指数(右軸)
4
-5
120
-10
110
-15
100
-20
90
-25
80
2
0
-2
-4
11/2Q
12/2Q
13/2Q
14/2Q
15/2Q
16/2Q
(年/期)
※ドイツ、フランス、イタリア、ス ペインは16/1Qまでのデータを使用
※2Qは4-6月期を意味し、例えば11/2Qは2011年4月から6月の3ヵ月間を示す。
※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
-30
11/7
12/7
13/7
14/7
15/7
70
16/7
(年/月)
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
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欧州経済②
○鉱工業生産指数は、ユーロ圏(5月)が前月比▲1.2%、2ヵ月ぶりに低下。英国(5月)は前月比▲0.5%、3ヵ月ぶりに低下。
○小売売上高指数は、ユーロ圏(6月)が前月比横ばい。英国(6月)は前月比▲0.8%、6ヵ月ぶりの大幅低下。
鉱工業生産指数
小売売上高指数
(2011年5月~2016年5月、月次)
120
ユーロ圏
ドイツ
フランス
イタリア
スペイン
英国
(2011年6月~2016年6月、月次)
120
110
110
100
100
90
90
80
80
11/5
12/5
13/5
14/5
15/5
16/5
(年/月)
※Eurostat公表ベース
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
70
11/6
ユーロ圏
ドイツ
フランス
イタリア
スペイン
英国
12/6
13/6
14/6
15/6
16/6
(年/月)
※イタリアは2016年5月までのデータを使用
※Eurostat公表ベース
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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欧州経済③
○消費者物価指数は、ユーロ圏(7月、速報値)は前年同月比+0.2%と2ヵ月連続で上昇。英国(6月)は同+0.5%、8ヵ月連続で上昇。
○失業率は、ユーロ圏(6月)は前月から横ばいの10.1%。英国(2016年3月-5月)は前月発表値(2016年2月-4月)から0.1%改善の4.9%。
消費者物価指数(前年同月比)
失業率
(2011年7月~2016年7月、月次)
(%)
6
5
ユーロ圏
ドイツ
フランス
イタリア
スペイン
英国
(2011年6月~2016年6月、月次)
(%)
30
25
4
20
3
2
15
1
10
0
-1
5
-2
11/7
0
12/7
13/7
14/7
15/7
16/7
(年/月)
※ドイツ、フランス、イタリア、ス ペイン、英国は2016年6月までのデータを使用
※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
11/6
ユーロ圏
ドイツ
フランス
イタリア
スペイン
英国
12/6
13/6
14/6
15/6
16/6
(年/月)
※英国は2016年5月までのデータを使用
※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース(国際労働機関基準)
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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欧州金利・株式
○欧州の10年国債利回りは、ドイツを除いて総じて低下。英国やユーロ圏での金融緩和強化への期待が下支えとなった。
○欧州株式は、総じて上昇。イタリアの銀行不良債権問題などへの懸念で売りが先行したものの、その後の米国株式上昇や英国・ユーロ圏での金融緩和期待から持ち直した。
欧州各国の株価推移
欧州各国の10年国債利回り
(%)
40
(2011年7月末~2016年7月末、日次)
35
(2011年7月末~2016年7月末、日次)
200
ドイツ
ドイツ
フランス
イタリア
スペイン
英国
ポルトガル
フランス
30
25
イタリア
スペイン
150
ギリシャ
英国
スイス
20
15
100
10
5
0
-5
11/7
50
12/7
13/7
14/7
15/7
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
16/7
(年/月)
11/7
12/7
13/7
14/7
15/7
16/7
(年/月)
※ドイツ:DAX、フランス:CAC40、イタリア:FTSE MIB、スペイン:IBEX35、
英国:FTSE100、スイス:SMI
※グラフ開始日を100として指数化
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