2016年2月15日 ブラジルの金融市場動向 Weekly Report 【2016年2月6日~2016年2月12日の推移】 【1】為替動向 先週のブラジル・レアルは下落しました。カーニバルの ため10日(現地、以下同様)からの取引再開となりました が、世界的な株式市場の下落や原油をはじめとする商品 価格の下落により世界的にリスク回避的な動きとなり、資 源国通貨であるレアルは売られました。イエレンFRB(米 国連邦準備制度理事会)議長の議会証言により米国の 利上げペースの緩和観測が強まり、円高が進行しました。 今週は、投資環境が好転するかに注目が集まります。 特に春節のため先週休場となっていた中国株式市場の 動向には注目が集まります。また、ルセフ大統領はバル ボザ新財務相とともに財政再建のために、年金給付の抑 制と銀行小切手税の導入を目指しており、財政緊縮策の 進捗にも注目が集まります。 【ブラジル・レアル 為替推移】 (2016年1月15日~2016年2月12日) 36 (円/レアル) (レアル/米ドル) 円/レアル(左軸) 34 28.28 2.50 30 3.00 28 3.50 26 4.00 24 4.00 22 1/15 1/22 レアル 2.00 レアル/米ドル(右軸、上下反転) 32 1.50 1/29 2/5 高 安 4.50 5.00 2/12 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【2】金利動向 先週のブラジル債券市場は年限により異なる動きとなり ました。カーニバルのため10日から取引再開となりました が、リスク回避的な動きとなり、金利リスクの小さい短期の 金利は低下したものの、金利リスクの大きい長期の金利 は上昇しました。 今週は、中国や米国の経済減速懸念、日銀のマイナス 金利の影響、原油価格の動向など、外部環境に注意を 要します。外部環境が落ち着けば、市場の関心は財政 再建法案の進捗に向かうと思われます。政府は、12日に 予定していた今年度の歳出削減案の発表を、広範な財 政調整を兼ねた歳出削減案を作成するため3月に延期し ています。また、今年度の財政黒字目標はGDP(国内総 生産)の0.5%以下に引き下げられる見込みとなっていま す。 【ブラジル 金利推移】 17.0 (2016年1月15日~2016年2月12日) (%) 16.5 16.0 15.5 2年国債 15.15 15.0 14.5 1/15 1/22 1/29 2/5 2/12 【3】主要経済指標 発表日 2/16 2/17 2/19 発表頻度 期間 毎月 2015年12月 毎月 2015年12月 毎月 2015年11月 指標名 小売売上高(前年同月比) 経済活動指数(前年同月比) 全国失業率 データ ---- (参考)前回 -7.8% -6.14% 9.0% (出所:ブルームバーグより大和投資信託作成) 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。 ■当資料は、各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。 ■当資料の中で記載されている内容、数値、図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更される ことがあります。 ■当資料中における運用実績等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託 フリーダイヤル 0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
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