ブラジルの金融市場動向 Weekly Report

2016年2月8日
ブラジルの金融市場動向 Weekly Report
【2016年1月30日~2016年2月5日の推移】
【1】為替動向
先週のブラジル・レアルは対米ドルでは上昇しましたが、
対円では下落しました。米国のISM(全米供給管理協会)
景況指数の下振れなどによる米国経済の頭打ち感と
FRB(米国連邦準備制度理事会)の利上げペースの低下
観測が強まる中、米ドルが全面安となりました。市場では
リスク回避姿勢が強まり、円高が進行しました。ブラジル
国内の材料では、レアル安により貿易収支が改善傾向に
ありますが、内需の低迷と高インフレは継続しており、財
政状況もかんばしくありません。
今週のブラジルは8日と9日(現地、以下同様)がカーニ
バルで休場となりますが、その後は年末年始で休会中
だった国会が本格化します。ルセフ大統領はバルボザ新
財務相とともに財政再建のために、年金給付の抑制と銀
行小切手税の導入を目指しており、議会運営や法案の
進捗に注目が集まります。
【ブラジル・レアル 為替推移】 (2016年1月8日~2016年2月5日)
36
(円/レアル)
(レアル/米ドル)
円/レアル(左軸)
34
2.00
レアル
2.50
レアル/米ドル(右軸、上下反転)
29.94
32
3.00
30
3.50
28
4.00
26
4.50
高
安
3.90
24
5.00
1/8
1/15
1/22
1/29
2/5
※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。
【2】金利動向
先週のブラジル債券市場は金利上昇となりました。1月
20日のCopom(金融政策委員会)でブラジル中央銀行は
政策金利の据え置きを決定しました。市場予想外の決定
に加え、現地では今年後半の利下げ転換観測も浮上し
たため、Copom以降の債券市場は金利低下の動きで反
応しましたが、先週はその動きが一服しました。
今週はカーニバルのため、10日から取引が再開します。
国会もカーニバル明けから本格化するため、市場の関心
は財政再建法案の進捗になると思われます。また、米国
経済の減速懸念や、日銀のマイナス金利の影響、原油
価格動向など、外部環境にも引き続き注意が必要です。
なお、中国は春節のため今週一杯休場となります。
【ブラジル 金利推移】
17.0
(2016年1月8日~2016年2月5日)
(%)
16.5
16.0
15.5
2年国債
15.24
15.0
14.5
1/8
1/15
1/22
1/29
2/5
【3】主要経済指標
発表日
2/2
2/5
2/16
2/17
発表頻度
期間
毎月
2016年1月
毎月
2016年1月
毎月
2015年12月
毎月
2015年12月
指標名
貿易収支(百万米ドル)
インフレ率(前年同月比)
小売売上高(前年同月比)
経済活動指数(前年同月比)
データ
923
10.71%
---
(参考)前回
6,240
10.67%
-7.8%
-6.14%
(出所:ブルームバーグより大和投資信託作成)
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