2016年1月4日 ブラジルの金融市場動向 Weekly Report 【2015年12月26日~2016年1月1日の推移】 【1】為替動向 先週のブラジル・レアルは対米ドル、対円ともに下落し ました。週初はブラジル中央銀行の週次サーベイで、 2016年末の政策金利見通しが15.25%に上方修正され たことなどを受けて、レアル高になる場面もありましたが、 その後、11月の基礎的財政収支の赤字額が拡大したこと や、原油価格が下落したことなどが嫌気され、レアル安に 転じました。 今週は、12月の貿易収支やインフレ率の発表に加え、 引き続き、財政健全化に向けた議会動向と政治動向が 注目されます。貿易収支の黒字幅拡大や利上げ観測は、 レアルを下支えする要因になる一方、政治的な混乱によ る投資センチメントの悪化には注意する必要があると思 われます。 【2】金利動向 先週のブラジル債券市場は金利上昇となりました。11 月の基礎的財政収支の赤字額が拡大したことに加え、 2016年の最低賃金が11.67%引き上げられると発表され たことから、財政の悪化懸念が強まりました。また、ルセフ 大統領の弾劾をめぐる思惑も金利の上昇圧力となりまし た。 今週は、11月の鉱工業生産と12月のインフレ率に注目 が集まります。景気が低迷しているものの、インフレ率の 加速が続けば、1月のCopom(金融政策委員会)で追加 利上げの可能性が高まります。さらに、景気悪化や最低 賃金の引き上げなどにより財政悪化への懸念が強まれば、 金利は高止まりすると予想されます。 【ブラジル・レアル 為替推移】 (2015年12月3日~2015年12月31日) 38 (円/レアル) (レアル/米ドル) 円/レアル(左軸) 36 1.50 レアル 2.00 レアル/米ドル(右軸、上下反転) 34 2.50 高 30.37 32 3.00 30 3.50 28 4.00 安 3.96 26 12/3 12/10 12/17 12/24 4.50 12/31 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 ※2016年1月1日のブラジル金融市場が休場だったため 2015年12月31日の終値を表示。 【ブラジル 金利推移】 18.0 (2015年12月3日~2015年12月31日) (%) 2年国債 17.5 17.0 16.5 16.48 16.0 15.5 15.0 12/3 12/10 12/17 12/24 12/31 ※2016年1月1日のブラジル金融市場は休場でした。 【3】先週と今週発表の主要経済指標 発表日 12/29 12/29 1/5 1/7 1/8 発表頻度 毎月 毎月 毎月 毎月 毎月 期間 2015年11月 2015年11月 2015年12月 2015年11月 2015年12月 指標名 基礎的財政収支(億ブラジル・レアル) 純債務対GDP比 貿易収支(百万米ドル) 鉱工業生産(前年同月比) インフレ率(前年同月比) データ -196 34.3% ---- (参考)前回 -115 33.6% 1,197 -11.2% 10.48% (出所:ブルームバーグより大和投資信託作成) 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。 ■当資料は、各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。 ■当資料の中で記載されている内容、数値、図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更される ことがあります。 ■当資料中における運用実績等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託 フリーダイヤル 0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
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