教員の自己点検・自己評価報告書 所属学部 経営学部 所属学科 職 位 地域ビジネス学科 准教授 最終学歴 名古屋市立大学大学院人間文化研究科 博士後期課程修了 学 位 博士 (人間文化) 氏 名 宮本 佳範 専門分野 観光学 Ⅰ 教育活動 ○目標・計画 (目標)観光や街づくりに対する知的好奇心と考える力をはぐくみ、観光分野だけではなく、幅広く社 会で活躍できる人材を育成する。 (計画)わかりやすい講義を心がけ、また、具体例を多く紹介し、現実に即した理解ができるように工 夫して講義を行う。 ○担当科目(前期・後期) (前期)観光学基礎、国内観光地理、地域観光論、総合演習Ⅰ、専門演習Ⅰ、専門演習Ⅲ、専門演習Ⅳ、 地域ビジネス論(2 回) (後期)観光・サービス入門Ⅰ、観光ビジネス論、海外観光地理、現代観光論、総合演習Ⅱ、専門演習 Ⅱ、専門演習Ⅳ ○教育方法の実践 専門演習では、前期には『海外卒業旅行企画コンテスト 2014』 (日本旅行業協会主催)に応募す る取組を行った。さらに後期にはその経験を踏まえ、JAL(日本航空)と阪急交通社(旅行会社)と 共に産学連携旅行商品開発プロジェクトに取り組んだ。 講義科目では、毎回まとめを書かせ文章作成能力の向上を図ると共に、視聴覚教材を活用し学生 の関心を高めるよう工夫した。また、海外観光地理では世界遺産検定への取り組みを推奨した。 ○作成した教科書・教材 各種授業で穴埋め形式のプリント教材などを作成した。 ○自己評価 ゼミで行った旅行企画プロジェクトでは、学生の興味を喚起し、積極的に取り組ませることがで きた。講義科目では、学生への発問を増やすなどなるべく双方向的になるように工夫したことで、 学生の集中力を高めることができた。学生による授業評価アンケートの結果からも一定の評価を受 けており、全体として、当初の目標を達することができたと考えている。 Ⅱ 研究活動 ○研究課題 持続可能な観光の実現に向けた研究 ○目標・計画 (目標) 持続可能な観光の実現に向け、発展途上地域で行われているエスニック・ツーリズムを念頭に 観光者の倫理に関する考察を行う。 (計画)本年度は、科研費による研究の初年度であり、基本的には文献収集および先行文献のなかで本 研究を位置付ける作業を中心に行う。 ○過去の研究業績(特許等を含む) (著書) 宮本佳範「第 10 章 地域と連携した活動の現実的課題-名東区魅力マップ作りに取り組んで-」 愛知東邦大学地域創造研究所編『学生の「力」をのばす大学教育――その試みと葛藤 地域創 造研究叢書 No.22』唯学書房、2014 年 11 月. 宮本佳範「第5章 観光に関わる人権問題」愛知東邦大学地域創造研究所編『人が人らしく生き るために―人権について考える 地域創造研究叢書 No.20』唯学書房、2013 年 7 月. (学術論文) 宮本佳範「少数民族観光に関わる人権問題と観光倫理―タイ・ラオス・ベトナムの事例から―」 『東邦学誌』第 41 巻第 2 号、pp.85-99、2012 年 12 月. 宮本佳範・大塚奈美「ルーマニア北西部における伝統的生活文化観光の現状と課題:観光対象へ のアクセシビリティとオーセンティシティ」 『東邦学誌』第 41 巻第 1 号、pp.29-45、2012 年 6 月. 宮本佳範「観光対象として"持続すべき文化"に関する考察―持続可能なエスニック・ツーリズム への視点―」 『東邦学誌』第 40 巻第1号、pp.19-33、2011 年 6 月. 宮本佳範「 “持続可能な観光”の要件に関する考察―その概念形成における二つの流れを踏まえ て ―」 『東邦学誌』第 38 巻第 2 号、pp.11-22、2009 年 12 月. 宮本佳範「観光配慮行動に向けた思考プロセスにおける自然についての科学的理解と環境倫理の 位置づけについて」 『環境共生』VOL16、pp.34-43、2009 年 4 月. 宮本佳範「観光振興における観光倫理教育の必要性」 『第 14 回観光に関する研究論文 入選論文 集』 、pp.19-35、2008 年 12 月. (学会発表) 宮本佳範「棚田の保全と観光-ベトナム北西部における棚田観光の形態に関する報告と若干の考 察-」 、第 13 回日本環境共生学会 学術大会、ポスター発表、名古屋大学、2010 年 9 月. (特許) なし (その他) なし ○科学研究費補助金等への申請状況、交付状況(学内外) 宮本佳範(研究代表者)平成 26 年度 科学研究費補助金(基盤研究(C))採択:研究課題名「持 続可能な観光の実現に寄与する観光倫理の構築に向けた研究」 (課題番号:26360080) ○所属学会 観光学術学会、総合観光学会、日本山岳文化学会 ○自己評価 科研費を獲得したものの、それを活かした研究成果の発表には至ることができなかった(現在 論文執筆中) 。また、予定していた韓国での資料収集も行うことができなかった。事情はいろい ろあるものの、本年度は予定していた研究を完遂することができなかったため、目標を十分達成 したとは言い難い結果である。 Ⅲ 大学運営 ○目標・計画 (目標)配属された委員会や WG において、その職責を果たし、大学運営に貢献する。 (計画)ミスのない業務を心がけ、積極的な提案を行う。 ○学内委員等 入試委員会副委員長、地域ビジネス学科カリキュラム検討 WG ○自己評価 入試委員会副委員長として、入試の円滑な実施に一定の貢献をすることができた。WG においても 積極的にアイデアを出し、一定の貢献ができたと考えている。 Ⅳ 社会貢献 ○目標・計画 (目標)自らの専門知識を社会に還元するよう心がける。 (計画)高大連携の機会等を通じて、大学生以外に研究内容を伝えるようにする。 ○学会活動等 なし ○地域連携・社会貢献等 インターカレッジコープ愛知理事 愛知観光人材育成勉強会会員 2 ○自己評価 東邦高等学校での高大連携授業を担当し、高校生に大学での観光を学びについて紹介した。また、 愛知観光人材育成勉強会にて発表を行った(タイトル「名東区魅力マッププロジェクトと PBL の 意義に関する考察」 ) 。インターカレッジコープ愛知理事として、間接的にではあるが、学生、教職 員の大学における環境改善に貢献できた。全体として、少ないながら社会貢献をすることができた と考えている。 Ⅴ その他の特記事項(学外研究、受賞歴、国際学術交流等) なし Ⅵ 総括 教育面では、講義内容等の見直しを実施し、改善することができた。ただし、まだまだ改善点は 残っており今後も努力が必要である。一方、研究活動については、研究を行う時間を十分に確保す ることができず、満足な成果を挙げることができなかった。委員会業務、その他学内業務について は十分に職責を果たすことができたと考えている。 3
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