教員の自己点検・自己評価報告書(2014 年度) 所属学部 人間学部 所属学科 職 位 人間健康学科 教 授 最終学歴 日本福祉大学大学院社会福祉学研究科福祉マネジメン ト専攻修了、厚生省看護研修研究センター幹部看護教 員養成課程修了 氏 名 澤田 節子 学 位 修士(福祉マネジメ ント) 専門分野 看護学 Ⅰ 教育活動 ○目標・計画 (目標)人間学部の教育目的である健康・福祉・心理の各種指導者に必要な健康科学の基礎となる「保 健医療」に関する知識・技術を理解し、健康づくり分野で活躍できる人材を育成する。 (計画)授業アンケートの結果から、学生の理解度を高めるためにも「わかりやすい授業」を心がけ、 演習課題については教材を作成する。 ○担当科目(前期・後期) (前期)人間と健康、環境保健論、基礎演習Ⅰ、専門演習Ⅰ、 専門演習Ⅲ (後期)救急処置法、基礎演習Ⅱ、専門演習Ⅱ、専門演習Ⅳ ○教育方法の実践 講義科目は、視聴覚機器、模型、器具などの教材を積極的に導入し、学習効果が上がるように工夫 した。各演習では学生間の討議を重視し、コミュニケーション能力の育成に努めた。 ○作成した教科書・教材 講義科目の教材として毎回配布する独自の資料を作成した。各演習は「ゼミ手帳」を作成した。 ○自己評価 講義科目は、毎時間小レポートを課し解説を加えた。各演習では、レポートを基に意見交換を行い 主体的な学習ができるようにした。その結果、概ね目標が達成できた。 Ⅱ 研究活動 ○研究課題 保健医療・看護に関する実証的研究 ○目標・計画 (目標)保健医療の教育分野に貢献することを目指し、健康教育に関する研究・開発を行う。 (計画)江戸時代の健康法である「養生」について文献研究を行い、現代日本人の健康・健康観を探る。 研究成果は、学会発表や学術論文として公刊し広く社会に発信する。 ○過去7年間の研究業績(特許等を含む) (著書) 共著: 『 「子育ち」環境を創りだす』唯学書房、2008 年 10 月. 共著: 『江戸時代の教育を現代に生かす』唯学書房、2012 年1月. 共著: 『ならぬことはならぬー江戸時代後期の教育を中心にー』唯学書房、2014 年3月. (学術論文) ・ 「地域は子どもたちにどうかかわるか」 『東邦学誌』2008 年 6 月、第 36 巻、第1号、pp.53~75. 古市久子、澤田節子、橘 廣、成松美枝 ・ 「樹木画のイメージから学生のこころを探る」 『東邦学誌』2008 年 12 月、第 37 巻、第2号、pp.69 ~87.古市久子、澤田節子 ・ 「大学生における睡眠の自覚と生活習慣との関連」 『愛知県看護教育研究学会誌』2009 年 3 月、第 12 号, pp.13~17. 榊原千佐子、須賀京子、澤田節子 ・ 「卒業生の看護実践における『看護過程』の学習効果」 『愛知県看護教育研究学会誌』2009 年 3 月、 第 12 号、p.34~44. 三輪ひとみ、澤田節子、今井範子、都築三幸、内村かよ子 ・ 「幼児が知っている『からだ』 」 『東邦学誌』2009 年 12 月、第 38 巻、第2号、pp.69~89.澤田節子、 1 古市久子、八幡博繁、加藤敦子、山崎明日香 ・ 「子どもに健康を語れるかー絵本にみる排泄教育―」 『東邦学誌』2010 年6月、第 39 巻、第1号、 pp.85~100. 澤田節子 ・ 「大学生の就職活動に関する意識調査-2009 年度就職合宿を実施してー」 『東邦学誌』2010 年 12 月、 第 39 巻、第2号、pp.65~80. 肥田幸子、澤田節子 ・ 「貝原益軒の『養生訓』にみる健康術-セルフケアをめぐって-」 『東邦学誌』2011 年6月、第 40 巻、第1号、pp.87~100. 澤田節子 ・ 「大学生の就業意識形成プロセスに関する研究-2010 年度就職合宿を実施してー」 『東邦学誌』2011 年6月、第 40 巻、第1号、pp.153~170. 肥田幸子、澤田節子 ・ 「大学生の進路選択行動に影響を与える要素」 『東邦学誌』2012 年6月、第 41 巻、第1号、pp.147 ~161.肥田幸子、澤田節子 ・ 「平野重誠『病家須知』から学ぶ看病の知恵」 『東邦学誌』2012 年 12 月、第 41 巻、第3号、 pp.105 ~119. 澤田節子、榊原千佐子 ・ 「再実習になった学生の指導場面からみえてきたこと」 『看護展望』2013 年 2 月、Vol.38、No. 3、pp.80~86. 甲斐春代、澤田節子、植村章子、三上和恵、加藤幸恵 ・ 「 『病家須知』に学ぶ子どもの養育」 『東邦学誌』2013 年 12 月、第 42 巻、第2号、pp.107~120. 澤田節子、榊原千佐子 ・ 「平野重誠著『病家須知』から学ぶ健康習慣と看護の知恵」 『愛知県看護教育研究学会誌』2014 年 3 月、第 17 号、pp.68~74. 榊原千佐子、澤田節子 ・ 「本学学生の意識調査から授業改善を目指してーアクティブ・ラーニングは効果的な学習の救世主と なりうるかー」 『東邦学誌』2014 年 12 月、第 43 巻、第2号、pp.141~159. 澤田節子、古市 久子、葛原憲治、寺島雅隆、高間佐知子 (学会発表) ・ 「看護学生が実習中に遭遇したジレンマの分析」 、日本看護学教育学会第 18 回学術集会、つくば国際 会議場、2008 年 8 月. 加藤幸恵、甲斐春代、澤田節子 ・ 「グループワーク学習と社会的スキルの関連について」 、第 18 回 愛知県看護教育研究学会、名古屋 市立大学、2009 年 11 月. 榊原千佐子、須賀京子、澤田節子 ・「大学生の進路選択行動を支える大学の支援」第 54 回日本教育心理学会、琉球大学千原キァン パス、2012 年 11 月. 肥田幸子、澤田節子 ○科学研究費補助金等への申請状況、交付状況(学内外) 特になし ○所属学会 日本看護学教育学会、日本社会福祉学会、愛知県看護教育研究学会 ○自己評価 江戸時代の健康・健康観に関する文献研究の途上であり、目標が達成できていないので、次年度も 継続して研究に取り組む予定である。今年度は、学内の共同研究として「アクティブ・ラーニングに 関する研究」を行い、論文としてまとめることができた。 Ⅲ 大学運営 ○目標・計画 (目標)全学協議会、全学委員会、中高教職課程委員会などに関わり、大学運営に貢献する。 (計画)人間学部人間健康学科においては民主的な教育運営を行い、他学部との調整をする。中高教職 課程委員会委員長、教務委員会委員の一員として活動する。 ○学内委員等 評議委員、人間学部学部長、教務委員会委員、中高教職課程委員会委員長 ○自己評価:人間学部長として学部の事業計画にそって教育運営を行った。人間健康学科の学生個々の 課題に対し、十分に学生支援ができなかった。各種委員会では、事業に参加し役割を果たした。 2 教員の自己点検・自己評価報告書(2014 年度) Ⅳ 社会貢献 (目標) )地域創造研究所の研究活動をとおして、地域における教育の向上に貢献する。 (計画) ) 「地域の健康づくり研究会」の活動として、市内にある名東福祉会館、名東社会福祉協議会な どで健康教室を開催し「ふまねっと運動」を実践する。 ○学会活動等 所属学会の企画・運営に参加し、監事の役割を果す。 保健医療関係の学会・研究会などに参加し、最新の研究情報を教育や研究に活かす。 ○地域連携・社会貢献等 地域創造研究所の研究活動の一環として、一般高齢者を対象とした健康教室(ふまねっと運動)を毎 月 1 回(90 分)実施することができた。同時に調査を行い資料収集することができた。 ○自己評価 高齢者の心身の健康を目指した健康づくり運動の一つとして健康教室を開催した。この教室が地域社 会での活動として定着するのか否か模索しながら始めた。次年度も継続することになり、 「ふまねっと 運動」がボランティア活動として地域に芽吹き始めた。 Ⅴ その他特記事項(学外研究、受賞歴、国際学術交流等) 特になし Ⅵ 総括 教育活動においては、健康科学の基礎が理解できるようレディネスを十分に把握し、授業内容・方 法を工夫する必要がある。 研究活動では、 今年度目標とした調査活動が十分にできなかったことから、 次年度は計画的に取り組む予定である。大学運営にあっては、就業力育成と大学改革を打ち出したま とめの年でもあり、人間学部の教育目標にそって事業ができるよう努力した。中高教職課程委員会で は、教職登録者に対する教育支援をさらに充実させていきたい。社会貢献においては、ボランティア 活動として健康教室を開催することができ、社会貢献することができた。次年度は、健康教室をさら に深化させ研究に繋げられるよう努力したい。 3
© Copyright 2024 ExpyDoc