長谷川 望 - 愛知東邦大学

教員の自己点検・自己評価報告書
所属学部
人間学部
所属学科
職 位
人間健康学科
准教授
最終学歴
中京大学大学院体育学研究科
博士後期課程単位取得後退学
学 位
修士(スポー
ツ健康科学)
氏
名
長谷川 望
専門分野
スポーツ心理学
Ⅰ 教育活動
○目標・計画
(目標)講義や課外活動において、基本的な知識を理解させるとともに、学内外での指導実践や体験活
動を取り入れ、学生が自ら考え行動できるようになるよう、指導力を高めることを目標とする。
(計画) 学んだ内容や実践を活かし、学内外において学生スタッフとして指導の場を提供することで、
学生が姿勢を見直す機会を提供するとともに実践力を高める。また、課外活動においては、競技力向
上を図りながら、さまざまな社会体験をさせることによって上記の目標に向け取り組む。
○担当科目(前期・後期)
(前期)健康スポーツ心理学、スポーツ心理学、保健体育教育法Ⅰ、基礎演習Ⅰ、専門演習Ⅰ、専門演
習Ⅲ、総合野外活動実習Ⅲ
(後期)専門スポーツ実習(球技)、メンタルトレーニング演習、教職実践演習、基礎演習Ⅱ、専門演習
Ⅱ、専門演習Ⅳ、
○教育方法の実践
実践を繰り返し、振り返ることで教育効果が高まった。また、実際の教育現場での体験により教育
効果を高めることができた。最新のスポーツの話題を授業に最初に取入れることで学生の興味関心を
引くことができた。
○作成した教科書・教材
講義科目においては、毎回の授業のレポートをキーワードで書き込めるようにオリジナルで作成し
た。指導実践や模擬授業においては、マイクロティーチングを用いて相互評価できるようにした。
○自己評価
昨年度より始まった教職実践演習においては、現場に足を運んだことで、学生の意欲が高まり、現
場での体験、質疑応答により非常に良い展開となった。しかし、模擬授業においては、今年度あまり、
良い評価とは言えない。教育実習後であること、教職1本でない学生も多くいることを踏まえて検討
が必要である。課外活動においては、全国大会出場、愛知県選手権優勝、東海リーグ一部昇格を果た
すことができた。また、社会体験と、地域貢献として知的障害者、高齢者、小学生、幼児、児童との
交流ができたことは評価できる。
Ⅱ 研究活動
○研究課題
スポーツ運動イメージ中の脳の活動領域に関する研究 女子サッカーに関する研究
○目標・計画
(目標)スポーツ運動イメージ中の脳の活動領域についてfMRI を用いて明らかにする
(計画)被験者数を増やすため実験に取り組む。そして、脳画像の分析を行いまとめる。
○過去 6 年間の研究業績(特許等を含む)
(著書)
・
「スポーツ心理学事典」7スポーツメンタルトレーニング (2)心理的スキルトレーニング法 ④イメ
ージトレーニング,(5)競技種目別メンタルトレーニング ⑤サッカー 2008 年 12 月
・
「新しい体育の授業づくり」第 3 章 体育の内容と新しい授業づくり,第 5 節 球技 9サッカー 『大
日本図書』2012 年 3 月
・
「学生の力をのばす大学教育‐その試みと葛藤」
第 1 部 大学における人材育成を考える 第 2 章 「人
材育成としての野外教育」, 第 2 部 学生の「社会人力」育成の試み 第 8 章スポーツイベントの企
画・運営の実践‐名古屋オーシャンズの観客動員プロジェクトを中心に『唯学書房』2014 年 11 月
1
(学術論文)
・
「fMRI によるハンマー投げイメージの評価:トレーニング効果の検討」
『中京大学体育研究所紀要』
2010 年,4 月,第 24 号,pp.77-81.
・
「大学サッカー選手への三角形イメージ体験法の応用に関する基礎的研究 -三角形イメージの出現形
態の変化に着目して」
『防衛大学校紀要』(社会科学分冊)2011 年 3 月,第 102 輯, pp.9-19.
・
「fMRI によるハンマー投げイメージの評価:個人差の検討」
『中京大学体育研究所紀要』2011 年,3
月,第 25 号,pp.27-31.
・
「単科大学の学生アスリートのスポーツに関する学習観の構造」
『防衛大学校紀要』(社会科学分冊)2012
年 3 月,第 104 輯, pp.1-15.
・
「実践力を養うための授業実践の検討」
『東邦学誌』2012 年,12 月,pp81-88.
・
「大学フットボール選手の指定イメージ評価尺度の作成-三角形イメージと円イメージの評価-」
『神奈
川体育研究』2013 年 3 月,第 46 号,pp.4-12.
・
「体験型教育プログラムとしての「野外活動実習」が大学生の自己概念に及ぼす影響」
『東邦学誌』2013
年 12 月,第 42 巻,第 2 号,pp.143-149.
・
「fMRI によるイメージトレーニングの有効性に関する検討」
『中京大学体育研究所紀要』2014 年,
第 28 号,3 月,pp21-24.
・
「体育科教育における体つくり運動への理解と実施状況」
『愛知大学紀要』2015 年 3 月, 27-38
・Physical characteristics of collegiate women’s football players 「Football Science」2014 Vol1 投
稿中
(学会発表)
・
「大学女子サッカー部のチームビルディングの実践」第 10 回スポーツ動機づけ研究会 RTD 動機づ
け研究の成果を現場に活かす-介入実践の課題を考える- 2012 年 12 月
・
「The Effect of Mental Training in Collegiate Women’s Football Players. : An Examination of
Psychological Competitive Ability.」18th annual Congress of the EUROPEAN COLLEGE OF
SPORT SCIENCE
・
「ビデオ映像の視聴がイメージ想起及びモチベーションに及ぼす影響」日本イメージ心理学会第 14 回
大会 2013 年 11 月
・
「メンタルトレーニングが大学女子サッカー選手の「自信」に及ぼす影響」日本フットボール学会第
11 回大会 2013 年 12 月
・
「大学におけるサッカーを通じた地域活性化への取組み~地元 J クラブとの連携に向けて~」地域活
性学会 第 6 回研究大会(於東京農業大学オホーツクキャンパス) 2014 年 7 月
(特許)なし
(その他)なし
○科学研究費補助金等への申請状況、交付状況(学内外)なし
○所属学会
日本体育学会、日本スポーツ心理学会、日本イメージ心理学会、日本フットボール学会、日本コーチ
ング学会、European College of Sport Science
○自己評価
研究活動については、実践研究を成果として発表、投稿できたことは評価できる。また、現在まで
の研究結果をまとめて論文にしたことは評価できる。また、投稿中論文が採択され、最終段階に入っ
たことは評価できる。イメージ研究としては、fMRI に限らず、多角的に且つ実践的な研究と合わせ
て取組んでいくことが課題である。
Ⅲ 大学運営
○目標・計画
(目標)積極的に取り組み、より良い体制が出来るよう努力する。
(計画)他大学の状況なども調査し、足りない部分を少しずつ整備していく。
2
○学内委員等
地域国際交流委員 中高教職課程委員会委員 地域創造研究所運営委員
○自己評価
地域国際委員会では、初めて平和が丘学区の地域の祭りに女子サッカー部の学生が参加して盛上げ
ることができた。ただ、1クラブの活動としてという形なので大学全体での地域への祭りへ参加とい
う形にはなっていない。組織的な取り組みにつなげていくことが課題としてあげられる。また、教職
課程委員会の努力だけでは決してないが、今年度も教員採用試験の合格者が出たことは評価と捉える
ことができる。
Ⅳ 社会貢献
○目標・計画
(目標)本学の特色が地域で認知されるよう種々のイベント開催、運営、協力に努める。
(計画) TOHO サッカーフェスティバル、東尾張女子サッカー活性化プロジェクトを開催し子どもた
ちにスポーツの楽しさを伝えることで地域貢献を図る。協会等が主催するイベントなどにも積極的に
協力をする。
○学会活動等
日本イメージ心理学会運営委員として大会運営、論文査読等、学会運営に努めた。学会や指導者研
修会に積極的に参加し最新の情報、指導法を学ぶように努めた。また、地域との連携に関する学会に
参加し、積極的に学会発表を行った。
○地域連携・社会貢献等
愛知県サッカー協会女子委員会や東尾張サッカー協会と連携し、東尾張女子サッカー活性化プロジ
ェクト、シニア&なでしこコラボフェスティバルを開催した。また、半田市子育て支援部の事業とし
て子供たちへサッカー教室を開催した。
特定非営利活動法人 日本総合スポーツ&セキュリティー支援協会 JASS スタッフ
愛知東邦大学教員免許更新講習会、高大連携授業、高校生対象模擬授業、出前授業等を担当した。
○自己評価
学生と共に、外部の様々なイベントの企画、運営、協力をすることで、地域連携・社会貢献ができ
た。外部からの評価も一定あり、今後も継続していきたいと考えている。また、様々な講座で講師を
務めることで社会貢献ができた。
Ⅴ その他の特記事項(学外研究、受賞歴、国際学術交流等)
中京大学体育研究所準研究員として研究活動に取り組んだ。
Ⅵ 総括
教育活動においては、実際の現場での体験を通して実践的な学びを提供できたことは評価できる。
しかし、学生同士での指導実践においては今後の課題である。地域連携・社会貢献においては、正課
内外の活動を通して実施できただけでなく学生の育ちを実感している。研究活動においては、実践研
究を発表、投稿し、採択されたことは評価できる。女子サッカーについては、心理面についてもさら
なる研究が必要である。イメージ研究についても、論文としてまとめることができた。しかし、今後
は、fMRI]に限らず、多角的に且つ実践的な研究を論文としてまとめていくことが課題である。
3