平成26年度 1月26日 NO.8 昨年末にオリックスの伊藤光選手に来校していただきました。お正月の箱根駅伝では、 早稲田大学の4区を5年前に本校を卒業した平和真選手が激走しました。本校卒業生の活 躍ぶりに目を見張るばかりです。また 14 日には、東海中の先輩でヴァイオリニストとし て有名な加藤二葉さん、加藤瑞木さん御姉妹のコンサートが名古屋で行われました。お二 人とも学生時代には全国コンクールで1位になられ、現在はアメリカ、東京、名古屋を中 心として演奏活動をされたり、音楽大学等で教えられたりしていらっしゃるそうです。そ の卓越した演奏技術、音色の美しさに心が震えました。本物はやはり凄いと感動するとと もに、東海中の子供たちにも聴かせてあげたいと思いま した。多感な中学生のこの時期に本物に触れることは重 要だと考えるからです。 ところで、学校教育は学習指導要領に基づいて行われ ています。当然、本校の教育活動も「生きる力」を育む ことを理念とした現行学習指導要領を受けて実施してい ます。「生きる力」とは、知・徳・体のバランスのとれた 力と定義されていますが、端的に言えば、これからの時代をよりよく生きていくために必 要な力だと考えられます。具体的には、次の3つの要素があります。 ※「文科省のパンフレットからの抜粋」 ○ 基礎・基本を確実に身に付け、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え主体的に判断 し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力 - 確かな学力 ○ 自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など - 豊かな人間性 ○ たくましく生きるための健康や体力 - 健康・体力 「生きる力」を子供たちに身に付けさせることを意識して、本校教職員は、日々の教育活 動に取り組んでいます。その中で、私は、感性を育てることも重要だと思っています。豊 かな感性を育てることは、 「豊かな人間性」だけでなく「確かな学力」にもつながっていく ものだと考えているからです。感性を育てるためには、一流の人の話を聞く、一流の舞台 を観る、一流の音楽を聴くなど、本物に触れることが一番だと思うのですが、学校教育の 中では、なかなかそうした機会をもつことができません。音楽や美術の授業の充実はもち ろんですが、私は子供たちに感動体験を数多くさせることが有効だと考えています。各種 行事や部活動等への真摯な取り組みを通して、一人一人の子供たちが数多くの感動を経験 できるよう、学校としてこれからも支援していきたいと考えています。 1 月 20 日に3学期の学校開放を行い、保護者の方には子供たちの学校生活の様子、主に 授業の様子を参観していだきました。学校は安全上の理由で常に門扉を閉めていますが、 当日も閉まっており入れなかった方もいらっしゃったようです。配慮に欠けたところあり 申し訳なく思っています。今後は十分気をつけてまいります。 さて、以前にもお知らせしましたが、今年度は、 『教師が一方的に話すばかりではなく、 生徒が主体的に考えたり表現したりする活動を取り入れた授業づくり』に取り組んできま した。知識や技能の習得だけでは「確かな学力」 を育むことはできません。 今求められているのは、 知識や技能を活用して、思考力・判断力・表現力 を伸ばすことです。愛知県では平成29年から公 立高校の入試が大きく変わりますが、入試問題も こうした力を問うものがこれまで以上に重視され ることが予想されます。本校でもこのことを意識 した授業の改善が必要です。 2学期の終わりには、竹内翔教諭が3年生で総合的な学習の研究授業を行い、東海中が 目指す授業の在り方について全教員で考える機会をもちました。 実際の授業は、 「環境保全」 と「開発」の 2 つの視点に立ち、住みやすい未来の東海学区について考えるものでしたが、 子供たちが互いの考えをかかわらせながら自らの学びを深めていく様子が見受けられまし た。授業後の協議では様々な意見が出され、これからの課題も浮かび上がってきました。 これを受け今月の 28 日には、1年生で、鈴木大教諭が体育でサッカーの授業を、また鈴 木大介教諭が理科で火山の授業を行います。こうした授業研究の機会を通して、これから も 「確かな学力」 を育むための授業改善に全教職員で取り組んでいきたいと考えています。 市の教育文化賞の受賞に続き、岡崎城南ロータリーク ラブから本校自然科学部が環境教育賞をいただくことが できました。20 日に行われたロータリークラブの例会で は、顧問の近藤浩之教諭が活動内容のプレゼンテーショ ンを行い、大きな拍手をいただきました。 去る 1 月 18 日に岡崎市民駅伝大会が行われました。駅伝部に とって最後の大会でした。目標としていた結果ではなかったかも しれませんが、それぞれが東海中の誇りをもって力一杯走りきっ てくれました。これまでの練習に取り組む姿、そして当日の頑張 りを心から讃えたいと思います。 男子A-11位 男子B-39位 女子A- 7位 女子B-17位 今年度は、応援も全校体制で行いました。部活動ごとに先発隊、後発隊に分かれて応援 にでかけました。大きな声援に選手は気持ちが奮い立ったそうです。今後もこうした取り 組みを東海中の伝統として続けて行きたいと思っています。 (文責 校長 中村公治)
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