平成27年度 校内研究計画 海老名市立海老名小学校 <学校教育目標> 心理を愛し生命を尊び、創造と協力の喜びを知る、心身ともに健康で調和のとれた児童に育てる 明るく思いやりのある子ども 強くたくましい子ども 深く考える子ども 本校の児童の実態 教師の願い これまでの研究 学習指導要領 「生きる力」を育む教育 ・確かな学力 ・豊かな人間性 ・たくましく生きるための健康と体力 海老名市 ひびきあう教育の視点 研究主題 進んで考え 共に学び合う子どもをめざして ~自ら問い続ける算数科学習~ 1 2 3 4 <算数科においてめざす子どもの姿> 自ら問題意識を持って、進んで問題に関わろうとする。 既習事項や既有経験を活用して、自分の考えを言葉や数、式、図、 表などを用いて表す。 友だちの考えを読み取り、自分の考えと比べたことや気が付いたこ となどを見付け伝える。互いの考えのよさを認め合う。 友だちと共に算数のよさを追求し、よりよく問題を解決したり、新 しいことを作り出そうとしたりする。 <研究の仮説> 自ら問い続けるような、算数科授業の展開を工夫し、友だちと学び合う ことによって、進んで問題を解決しようと考える力が育つであろう。 「問い」を持たせ る問題提示の方法 の検討 算数的活動の充実 <学び合い作りの取り組み> ・育てたい学び合いの姿の明確化 ・多様な考えが出やすい課題を開発し、出てき た一つひとつの考えが生きるように、追求す る場を意図的に構成する。 ・ペア、グループ学習など学習形態の工夫 Ⅰ- 1 算数の「よさ」を イメージした授業 作り 数学的な考え方 (方法と内容)の 価値付け <日常的な活動> ・朝読書や読書記録、スピーチ などの言語活動 ・算数コーナーの活用 ・ジャマイカの活用 1.研究主題・副題 「進んで考え 共に学び合う子どもをめざして ~自ら問い続ける算数科学習~ 」 2.主題・副題設定の理由 (1)学習指導要領のねらいから 今後一層の激しい変化が予想されるこれからの社会においては、社会の現実と向き合い問題の解 決に立ち向かうとともに、個性を発揮し、主体的、創造的に生きていくための力、『生きる力』を 子どもたちに身に付けさせることが求められている。生きる力を育むためには、基礎的・基本的な 知識及び技能を習得するだけでなく、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断 力・表現力等を育成することが大切である。 『生きる力』とは、「確かな学力」「豊かな人間性」「たくましく生きるための健康と体力」の3 つからなる力である。 平成19年度 文科省発行 『文部科学白書』より 「確かな学力」とは、知識や技能はもちろんのこと、これに加えて、学ぶ意欲や、自分で課題 を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力等 まで含めたものである。 「豊かな人間性」には、他人を思いやる心、感動する心、互いを認めて共に生きている態度、 目標をもち実現をめざす態度などがある。 これらは、「進んで考え と考える。 共に学び合う子どもをめざす」指導によって育つ資質・能力と重なる (2)学校教育目標から 本校の学校教育目標は、『真理を愛し生命を尊び、創造と協力の喜びを知る、心身ともに健康で 調和のとれた児童に育てる。』であり、めざす児童像は ① 明るく思いやりのある子ども ② 強くたくましい子ども ③ 深く考える子ども である。また、学校経営方針には、「学習指導の充実を図ること」として、「毎日の学習活動で、自 分で課題を見つけ、自ら学び考え、判断する自己学習能力を身に付けさせる指導を重視しする」こ とを挙げている。つまり、毎日の学習の中で「進んで考える子ども」を育てていくことを目指して いるのであり、更に「共に学び合う」ことで、考えは深まり、互いに認め合い他人を思いやる心が 育つと考える。 Ⅰ- 2 (3)ひびきあう教育の視点から 海老名市の教育の理念である『ひびきあう教育』とは、子どもにとって、自分自身が深まる喜び、 人と支え合う喜び、そして生きる喜びを実感できる教育である。 本校校内研究では、ひびきあう教育で示されている「子どもと教師がひびきあう」の視点のうち の、「学習の場で参画・感動・納得を実感できる学習環境づくり」に向けて、 「子どもと子どものひ びきあい」=”学び合い”をつくることを軸に、「子どもと教師のひびきあい」=学び合いをつく る場作り・支援はどうあるべきか、「子どもと教材のひびきあい」=学び合うにたる教材作りとそ の出合わせ方、などについて研究を進め、授業づくりを考えていく。 3.研究主題・副題のとらえ方 進んで考え ・問題について考え、つかむ。見通しを持つ。 ・自分の考えを持ち、伝え方がわかる。 ・「学び合い」の中で、自分の考えや友だちの考えについて考える。 ・新しく分かったことや学んだことをまとめる。 共に学び合う ・自分の考えや思いを友だちに伝える。 ・友だちの考えや思いを、自分の考えや思いと比べながら興味を持って聞き、共通点、相 違点、よいところなどを見つけ出す。 ・友だちの考えや思いに関連させて、自分の考えや思いを伝えたり、質問したりする。 ・友だちの考えや思いから学んだことをもとに、自分の考えをよりよいものにする。 問い続ける 「問い」 ・教師が出す「問題」の問いではなく、子どもがなぜだろう、解いてみたい、と思う気持ち のことである。 ・子どもたちが学習課題や算数的事象に出会ったとき、問題意識をもって自分から何かに働 きかけようとする方向性をもったもの。 ・数学的な態度や考え方が数学的な考えの表し方で表出されており、その「問い」を解決す るために、知識・技能や数学的な態度・考え方が活用されていく。 ・児童が「問い」を持っているとは、ある算数的な内容を含む場面を自分自身の課題として とらえ、その課題に関わりたいという意識が存在しているということである。 「問い」続ける ・「あれ?」 「おもしろそう!」 「できるところまでやってみよう!」という考え(最初の問い) から、効果的な学び合いや数学的な考え方・表し方を通して、「なるほど!こういうこと か!」「おもしろい!だったら・・・!」という考え(質の高い問い)に変わる状態ととら える。 他にも使える かな? 質の高い問い 算数的活動 共に学び合う なぜ!? 進んで考える 最初の問い 数学的な 考え方 学習課題 おもしろ そう! Ⅰ- 3 4.研究内容 ○問いを持たせるための指導の工夫を検討する。 ○学び合いづくりの取り組みを検討する。 ○学び合いの姿を検討する。 ○算数科においてめざす子どもの姿を検討する。 5.研究教科 算数科 6.研究方法 ○授業研究を基本に進めていく。 ・授業公開による提案を各学年とも1回行い、全職員が参観する。 ・授業後、研究協議会を開き、学年からの提案を柱に協議する。グループ協議を取り入れると共 に、付箋を活用して考えを分かりやすくする。 ・事前、事後授業も公開を原則とする。最初の事前授業の前までに、日程を載せた本時指導案 を全職員に配布する。 (指導案と違うところをやっても可) ○必要に応じ講師を招き、研究を進めるための指導・助言を受ける。 ○児童の実態を把握し、変容をつかむために、アンケート調査を行う。 ○学校の掲示板に算数コーナーを作り、興味関心を持たせる。 Ⅰ- 4
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