尾張旭市立旭中学校3年生 文化発表会特集 第16号 2015年11月9日 この通信は生徒と保 護者の皆様に向け て、編集・発行してい ます。 その4(最終) 私は三年間、指揮者として文化発表会に出ました。しかし、1,2年と指揮をやったことがあっても「信じる」は難しくて、まったく上手に指 揮を振ることができませんでした。「このままだと皆に迷惑をかけてしまう。」とすごく不安になりました。それでも伴奏者の陽香さんと一緒にど こを指揮で止めるかとか話して決めたり、歌う人にどうするともっと歌いやすくなるか聞いたり、クラスの人たちに助けられて文化発表会をむか えることができました。本番のときは不思議と緊張はしませんでした。今思うとそれはみんなの顔を見たとき、一人一人とってもいい表情をして いてみんなを「信じる」ことができたからだと思います。この文化発表会は中学校生活の忘れられない思い出の一つとなりました。クラスのみん なに感謝です。 E組 M.S 文化発表会おつかれさまでした。とても良い演奏ができてよかったです。伴奏を担当することが決まって、夏休みからずっと練習してきました。 この曲はとても難しくて、歌とピアノのリズムが合わせにくい曲になっています。最初はとても弾けなくて曲になるのかとても不安で、歌の初め の練習の時に伴奏が最後で追いつけなくてみんなでアカペラで歌ってもらいました。その悔しさからピアノの先生にやり方を教えてもらい、必死 に練習しました。だんだん慣れていって、次の歌の練習の時、少し間違えながらも合わせることができました。その達成感を受け止め、毎回何度 もスムーズにできるように頑張りました。体育館の初めての練習では緊張から始めの決める所もぐちゃぐちゃになってしまい、音を半音上げてし まい、失敗しました。教室の練習でみんなの歌声を聴いててこの曲を本番に弾き終えることはできるのかと不安になり、一時期ピアノに手をつけ なかったときもありました。しかしみんなのメッセージに感動して本番の前では手汗が止まらなくてとても怖かったです。みんなに「がんばれ」 と応援の言葉をもらいながら上田先生のハンカチとともに舞台に上がりました。始まって緊張がほぐれていってあっという間に終わってしまいま した。そのあっという間にたった時間はとても心の中に大切な時間として受け止めています。とても楽しかったです。ありがとうございました。 G組 S.T 最初はみんな声が出ていなくて正直「大丈夫かなぁ~」と思っていたけど、みんな積極的に練習をして一日一日うまくなっていくのが分かりま した。それに眞木先生からもいろいろなアドバイスをもらってさらに歌に迫力が出てよくなっていきました。文化発表会当日、最初みんな緊張し ていてあまり声が出ていなかったけど、歌い始めてしばらくするといつも通り大きな声を出してみんな楽しく思いっきり歌っているのを見て感動 しました。今回は中学校生活最後の文化発表会だったけど、3年間の中で一番いい文化発表会だったと思います。このクラスのみんなと「いつま でも」を歌えてとてもうれしかったし、楽しかったです。 C組 K.W 最初は「蒼鷺」やりたくなくてみんなもやる気なかったと思います。「みみげじゃーん」、とか「むなげだー」っていってふざけてたし、はずか しいのか知らないけど声が全然でてなくて大丈夫かなと思ってました。音楽の授業でもうるさいし男子なんか歌い終わったとたんに座り込んじゃ うし、全然歌わない人もいるし…。昼放課もなかなか集まらないし、集まったとしてもすぐに始められない状況だったり。でもそれでもれおなと かもんちゃんとかが話し合いみたいなのをやってくれて、そこからはどんどんいい雰囲気になっていきました。パート練習でもうまくハモるよう になってきたし、何より男子!!眞木先生とピアノを使って歌ってるときの声が大きくなりうまくなってすごくびっくりしました。本番ではピア ノを間違えてみんなに迷惑かけたり、歌とずれたりしたけど、みんながフォローしてくれてつくづくいいクラスだなって感じました。「蒼鷺」は A組にしか歌えなかったと思います。最後までずっと努力してきたA組だからこそこんな歌にできたのだろうし、A組らしく全員が全力で歌えた から3Aの「蒼鷺」になったと思いました。 A組 Y.N パートごとで練習しているときにできていたところや皆で合わせて歌うとわからなくなってしまうところや強弱や歌詞をはっきりいうなどいろ いろ大変なところもあったけど、練習をしていくうちに強弱や歌詞のことを気にかけられるようになり、ただ歌うだけじゃなく、とても気持ちが 入った合唱になったと思いました。シーラカンスのところをすごく大きな声で歌えて良かった!終わった後に「シーラカンスのところが大きかっ たよ」と友達に言われたとき、すごくうれしかったです。みんなで楽しく歌えてよかったです。 H組 S.M 旭フェス 私たちは文化発表会午後の部、旭フェスの有志発表にて発表しました。実はこの有志発表、参加希望者が多く、事前にオーディションを行い、 参加者をしぼっての発表でした。当然何組かはおちてしまうわけで、3年生内でそういったグループがありました。ですから発表者はいい加減な 発表などできるはずがなく、全員が全力で臨んでいたと思います。そのせいもあってか、学年をこえ学校が一つになった最高の旭フェスをつくれ たと思います。最後に個人的な話になってしまいますが、私たちの発表中、ちょっとした事故がおきてしまいました。幸いケガはなくよかったの ですが、この場を借りて改めて謝りたいと思います。安全面に注意を払う大切さを学びました。このことを含めてよい経験でした。協力者の皆さ ん、当日盛り上げてくれた皆さん、すべての人に感謝です。 D組 F.K 文化発表会・合唱コンクール・合唱祭…呼び方はいろいろありますが、「合唱」はとても思い出深いものですね。当日を迎えるまでには、本気 で取り組めばこその苦難やドラマがあり、それを乗り越えてこその成長がありました。自分も遠い日のことを昨日のことのように思い出します。 本番の前日にクラスで大喧嘩をして、指揮者だった自分が練習をボイコットして帰ってしまったこと、心配したクラスメートが電話をくれたこと、 担任の先生が「そうか、そうか、そんなに頭にきたのか」と言ってなだめてくれたこと、ほとんど眠れずに不安な気持ちで当日を迎えたこと、指 揮台の上で足がガクガク震えっぱなしだったこと、歌いだしたらみんなが一致団結して最高のハーモニーが出せたこと、準優勝の結果にみんなで 跳び上がって喜んだこと、などなど。当時の担任の先生は定年を数年後にひかえた超ベテランの先生でした。だるまさんのような体型で毎朝○ー パーカブというバイクに乗って、自転車と同じくらいの速さで学校に現れました。先生が出される手書きの学級通信には私たち生徒を叱咤激励す るメッセージが込められ、知らず知らずのうちにやる気をだしていたものでした。合唱コンクール前日のトラブルのときは、おそらくここがクラ スの絆を深めるチャンスとみたのでしょう。私たちの言い分を「うん、うん」と言って聞いてくれました。先生が陰に日向に私たち生徒を見守り 鍛えていただいたおかげで、今の自分があると思っています。そして、忘れられない思い出をつくっていただきました。 今回の合唱も体育館でやったときは、正直「大丈夫か」と思いましたが、少ない時間に集中して練習に取り組み、どんどんうまくなりました。 生徒たちの作文を読むと、当日を迎えるまでの苦労が書かれていました。当日の素晴らしい合唱の影にはクラスの中でのドラマがあったことでし ょう。きっといくつになっても昨日のことのように思い出深い行事になったと思います。 宮田 -1-
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