平成27年4月2日(木)熊本県警察本部公安委員会室 平成27年第10回公安委員会定例会議概要 第1 全体会議 各部からの報告 1 通信指令技能検定の結果とその効果等について 【報告の要旨】 通信指令技能検定(初級・上級)を、平成27年1月14日(水)から同年2 月26日(木)までの間、学科試験(初級受検者のみ)を警察本部501会議室 で、また、実技試験を同OA研修室及び通信指令課内で実施した。 (1) 検定内容及び合格基準 ア 初級検定 合格基準を100点満点中60点以上とし、学科試験及び実技試験を実施 した。(実施試験の資格は、学科試験合格者のみ) イ 上級検定 実技試験のみ、合格基準を100点満点中80点以上として実施した。 (2) 実技試験内容 実技試験は、強盗、ひき逃げ等の事件想定を15想定作成し、ランダムに実 施した。 ア 受理技能試験 通報者の立場に立った適切な対応、優先順位を考慮した必要事項の聴取、 事案の重要性・緊急性の判断等について採点した。 イ 指令技能試験 受理した事案の概要を簡潔明瞭に熊本本部やPC等に伝達するとともに、 事案に応じた被害の拡大防止、受傷事故防止の注意喚起や避難誘導、具体的 任務付与等について採点した。 (3) 実施結果 実施結果は、初級検定が受験者数333人、うち学科試験合格者264人で 実技試験までの最終合格者は151人、合格率45.3%であった。 上級検定は、受験者数7人、合格者は4人、合格率57.1%であった。 (4) 効果 ○ 通信指令課勤務員の受理・指令技能の向上 ・ 3月14日山鹿警察署管内で発生した「銃刀法違反事件」の検挙 ・ 3月25日熊本東警察署管内で発生した「死亡ひき逃げ事件」の検挙 ○ 署通信指令、署当直員等への初動警察活動の重要性と情報共有の重要性の 浸透 ・ 昨年5月15日熊本北警察署管内で発生した少年鑑別所からの逃走事案 ・ 3月24日福岡県警で発生した「DV加害者による逮捕・監禁」事案 【委員からの質問及び警察からの説明等】 委員から、「通信指令業務は警察の初動対応に必要不可欠であると認識してい るが、これまでの通信指令技能検定の現状を踏まえ、人材育成強化の面からどの ように取組んでいくのか」との質問がなされ、警察から「通信指令技能検定は、 これまで5回実施しており、全警察官の約20%が合格している。階級的に下位 - 1 - の者の合格率が悪い傾向にあり、原因としては知識や経験不足などが上げられ る。今後、各署に対する実戦的教養を更に強化し、本部で実施していた同検定 を各署で実施することにより、各署の業務負担の軽減と初動対応に必要な通信 指令に係る全体的なレベルアップを図っていく。 」旨の説明がなされた。 2 地域交通安全活動推進委員の委嘱について 【報告の要旨】 (1) 地域交通安全活動推進委員制度の概要 地域交通安全活動推進委員制度の概要は以下のとおりである。 ア 制度の趣旨 地域において交通安全活動を行うボランティアに法律上の資格を付与しそ の活動の促進を図る目的で平成3年に発足した。 イ 根拠法規 道路交通法第108条の29 ウ 委嘱要件 社会的信望、熱意と時間的余裕、生活の安定及び健康で活動的であること。 エ 委嘱方法 警察署の管轄区域ごとに署長の推薦を受けた者を公安委員会が委嘱する。 (任期2年で再任可) オ 推進委員の活動事例 ○ 飲食店対象の飲酒運転防止活動(御船警察署) ○ 三世代交流交通安全教室(熊本東警察署) ○ アーケードにおける自転車指導(天草警察署) (2) 委嘱状交付式 ア 日時:平成27年4月1日(水)午後2時から イ 場所:警察本部10階 多目的ホール ウ 被委嘱者:23地区合計270人 エ 委員の構成 ○ 委嘱期別~新規52人(19%)、2期49人(18%)、3期39人 (14%)、4期以上130人(48%) ○ 男女別~男性241人(89%)、女性29人(11%) ○ 年齢別~20歳代が1人(0.4%)、30歳代が5人(2%)、40 歳から59歳が55人(20%)、60歳代が129人(48%)、70 歳以上が80人(30%) 3 平成27年度熊本県警察職員任命式及び初任科入校式について 【報告の要旨】 平成27年度熊本県警察職員任命式及び初任科入校式が、平成27年4月6日 (月)午前10時30分から午前11時30分まで、熊本県警察学校で行われる。 出席者は ○ 入校生 104人 ・ 初任科第304期短期課程生 60人(うち女性9人) ・ 初任科第304期長期課程生 35人(うち女性6人) ・ 一般職員初任科第30期生 9人(うち女性6人) ○ 来賓 4人 ・ 熊本県知事(代理) - 2 - ・ ・ ・ 熊本県議会議長(代理) 熊本地方検察庁検事正 熊本県警察官友の会会長(代理) ○ 警察関係 19人 熊本県公安委員会委員長、熊本県警察本部長、各部長、熊本市内3警察 署長、教養課長、熊本県警察学校長ほか ○ 入校生家族 176人 である。 入校生は、4月1日に入校(寮)し、4月6日の入校式まで、入校式の訓練 と生活指導を実施する。 入校後は、組織人たる自覚を促し、集団行動・生活への早期順応を図るため 従来通り概ね1か月間の特別指導期間を設定し、原則として外出禁止の上、重 点的、集中的教養を実施する。 【委員からの質問及び警察からの説明等】 委員から、「入校生の教養に関し、今年度、特に力を注いでいく教養カリキュ ラムはあるのか。 」との質問がなされ、警察から、「教養のカリキュラムについて は、例年、警察庁から必要な知識・技能等の習得を中心に示されている。そのな かで、職務倫理教養の一環として部外講師による講話をカリキュラムに組み込ん でいるが、今年度、新たに数名の方に講話をお願いしている。」 旨の説明がなされた。 第2 その他の委員会活動 1 報告・決裁等 (1) 任期満了に伴う熊本県留置施設視察委員会委員の推薦依頼の発出についての 決裁 留置管理課長から、任期満了に伴う熊本県留置施設視察委員会委員の推薦依 頼の発出についての説明があり、決裁が行われた。 (2) 熊本県道路交通規則の一部改正についての決裁 交通規制課次席から、熊本県道路交通規則の一部改正についての説明があり、 決裁が行われた。 (3) 平成27年第9回定例会会議録についての決裁 公安委員会事務室から、第9回定例会会議録について報告があり、決裁が行 われた。 (4) 審査請求にかかる実施機関からの説明聴取依頼(提出書類作成)についての 回答の決裁 公安委員会事務室から、審査請求にかかる実施機関からの説明聴取依頼の報 告があり、提出書類についての説明のあと、決裁が行われた。 2 事務連絡等 公安委員会事務室から、当面の行事予定についての事務連絡等が行われた。 - 3 -
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