平成27年5月28日(木)熊本県警察本部公安委員会室 平成27年第15回公安委員会定例会議概要 第1 定例会議 各部からの報告 1 第13回「安全安心な県都の実現に向けた熊本市・熊本県警察連絡会議」の 開催結果について 【報告の要旨】 平成27年5月21日午後3時30分から午後5時までの間、警察本部10 階多目的ホールにおいて、第13回「安全安心な県都の実現に向けた熊本市・ 熊本県警察連絡会議」が行われた。 出席者は、警察側が、本部長、熊本市警察部長(警務部長)、各部長、熊本 市管轄警察署長、熊本市警察部庶務課長(警務部参事官)の12人、熊本市側 が市長、副市長、局長(市民局、健康福祉子ども局、環境局、観光文化交流局、 都市建設局、消防局)、各区長、市民局次長の15人であった。 会議では、熊本市・熊本県警察連携施策紹介の後、 ○ 熊本市内における平成26年中及び平成27年(1~3月)の犯罪情勢・ 交通情勢【警察】 ○ 消防署管轄区域の拡大と変更【熊本市】 ○ ごみの持ち去りパトロールに対する協力依頼【熊本市】 の報告がそれぞれなされた。 また、協議事項についてはそれぞれ以下のとおりであった。 ○ 女性・子供の安全確保【警察】 女性と子供の安全確保を図るため、DV事案及び児童虐待事案に対する 警察の措置と課題について協議するとともに、性暴力被害者のためのワン ストップ支援センターの運用開始に伴う市民への周知等について警察から 協力を依頼した。 ○ 海フェスタくまもと(7/18~8/2)及び種保存会議(11/6~11/7)の開催 【熊本市】 警備上の課題と対応について協議し、相互に連携協力して警備に万全を 期すこととした。 ○ 熊本駅周辺整備及び桜町地区の再開発における暴力団員等の排除 【熊本市】 熊本駅周辺整備について熊本市から情報提供がなされるとともに、桜町 地区再開発事業において、熊本市・県警・事業者の三者で暴力団排除のた めの更なる連携を推進することとした。 ○ 江津湖花火大会【熊本市】 熊本市で企画検討中の江津湖花火大会に関し、警察側から雑踏警備、 交通規制等について十分な協議等の実施と、市民に対する事前説明・理解 の確保に向けた取組の強化について申し入れを行った。 【委員からの質問及び警察からの説明等】 委員から、「江津湖の花火大会については、見物人の安全確保や現場の交通 対策などのほか、開催に当たっての住民の理解が大事だと思うので、熊本市と - 1/4 - 連携した諸対策を進めていただきたい。」旨の提言がなされ、警察から、「既 に、熊本市と連携し、警備実施計画の策定を含た諸対策について準備を行っ ているところであり、開催に向けて万全を期していく。」旨の説明がなされた。 2 熊本県公安委員会事務専決件数報告について 【報告の要旨】 警務部から、平成27年4月中の熊本県公安委員会事務専決件数についての 報告が行われた。 3 巡回連絡強化月間の実施結果について 【報告の要旨】 平成27年4月1日(水)から4月30日(木)までの間、巡回連絡強化月 間を実施した。 実施世帯数は対象世帯数813,592件のうち、117,496件で、月 間の実施率は14.4%であった。 主な好事例は ○ 高齢者への懇切な防犯指導に対する帰省家族からの謝意(熊本北) ○ 傷病人の救護(熊本北) ○ 子どもが交通事故に遭いやすい場所を把握し早期対応(熊本東) ○ 器物損壊事件を把握し早期対応(多良木) ○ 観光施設での関係者・観光客等へ声かけを実施(熊本北) であった。 今後の方針として ○ 要支援高齢者が居住する世帯への継続的な巡回連絡及び積極的な広報啓 発活動 ○ 受持区の実態に応じ創意工夫を凝らした活動の更なる推進 ○ 巡回連絡の重要性再認識に向けた若手地域警察官に対する指導教養の継 続実施 に取り組む。 【委員からの質問及び警察からの説明等】 委員から、委員不在時の受持警察官による巡回連絡訪問に際し謝辞があった 後、「警察官訪問時の不在世帯に対しては、どのような対応を行っているか。」 旨の質問がなされ、警察から、「巡回連絡は訪問先住民の安全・安心を確保す るために、必要な事項の指導・連絡や意見・要望等の聴取を行うものであるた め、不在世帯の場合には、巡回連絡への理解と今後の協力を得るため、安全・ 安心の為の広報チラシや訪問したことを知らせる専用の名刺等を配布するなど の対応を行っている。」旨の説明がなされた。 4 熊本市内の公園施設における金属盗事件の検挙について 【報告の要旨】 熊本市内の公園施設における金属盗事件につき、平成27年5月25日(月) 午前1時22分、被疑者A(無職、男性、37歳)を緊急逮捕した。 被疑者は、平成27年5月24日(日)午後6時45分ころから同日午後8 時35分ころまでの間、熊本市東区若葉1丁目所在のパチンコ店男子トイレに おいて、同店店長管理にかかるフラッシュバルブ2個(時価合計2万5,000 円相当)を窃取したものである。 熊本市内では、平成27年4月29日(木)から同年5月24日(日)まで - 2/4 - の間、24箇所の公園に設置されたトイレ施設等から、合計約80点(被害総 額約35万円)の真鍮部品(フラッシュバルブ、蛇口等)が連続的に窃取され ていたもので、被疑者は一連の犯行を自認している。 5 自転車運転者講習制度の実施について 【報告の要旨】 平成27年6月1日から、危険行為を反復した自転車運転者に対して、講習 を実施し、自転車の安全運転の大切さについての「気づき」を促し、将来にわ たる自転車事故の未然防止を図る目的で、自転車運転者講習制度(自転車の運 転による交通の危険を防止するための講習)が実施される。 自転車関連事故は、全交通事故の約2割を占めており、また、交通事故に関 与した自転車運転者の6割以上に法令違反があるなど、自転車対策の必要性か ら、道路交通法の一部が改正されるものである。 制度の概要は、信号無視、通行禁止違反、酒酔い運転などの14種の危険行 為を「3年以内に2回以上」行った自転車運転者に対して、公安委員会が受講 命令を行い、自転車運転者講習を受講させるものである。受講命令に従わなか った者は、5万円以下の罰金となる。 講習時間は3時間で、講習手数料は5,700円、講習場所は警察本部、 運転免許センターのほか、受講者の負担等を勘案し、警察署等で実施する。 講習内容は ○ 交通ルール等に係る理解度チェック(2回実施) ○ 視聴覚教材の活用による交通事故の危険性の疑似体験 ○ ディスカッション などである。 【委員からの質問及び警察からの説明等】 委員から、「自転車運転の高校生など、学生の多くが携帯電話を使用してい るのを見かけるが、歩行者からすれば大変危険である。交通関係の講習会等の 際には、自転車の正しい乗り方等について指導していただきたい。」旨の提言 がなされ、警察から、「これまでも、自転車運転中に携帯電話を使用している 者に対しては、指導・警告を行うとともに、悪質な者については検挙するなど により対応しているところである。引き続き、学校等における講習会の場での 指導を含め、道路交通の安全・確保に向けた諸対策を講じてまいりたい。」旨 の説明がなされた。 6 暴走族取締強化月間の実施について 【報告の要旨】 平成27年6月1日(月)から6月30日(火)までの1か月、暴走族及び 違法行為を敢行する旧車會員(以下「暴走族等」という。)の活動が活発化す る時期を前に、暴走族等の暴走行為や大規模集団走行、各種違法行為等の封じ 込めを行い、先制的に取締り等の諸対策を強化し、安全安心な交通社会の実現 を図るため、本部と警察署が一体となった暴走族取締強化月間を実施する。 実施重点は ○ 暴走族等による不法事案の封じ込めを主眼とした取締りの強化 ○ 検挙・補導した暴走族等に対する離脱・立ち直り支援等の推進 ○ 関係機関・団体との連携による暴走族追放気運の高揚 である。 - 3/4 - 実施上の留意事項は ○ 取締要領等に関する指導教養の徹底 ○ 受傷事故防止対策の徹底 平成26年中の共同危険行為等の禁止違反の検挙状況は ○ 検挙件数252件(前年比+102件) ○ 検挙人員285人(前年比+99人) ○ 逮捕人員 28人(前年比-23人) である。 第2 報告・決裁等 1 意見の聴取等についての決裁 運転免許課長から、聴聞7件、意見の聴取22件、弁明1件について説明が あり、決裁が行われた。 2 仮免許試験の委託に伴う認定基準についての決裁 運転免許試験課長から、仮免許試験の委託に伴う認定基準について説明があ り、決裁が行われた。 3 ストーカー規制法に基づく聴聞についての報告 人身安全関連事案対策室長から、ストーカー規制法に基づく聴聞についての 報告が行われた。 4 犯罪被害者等早期援助団体に係る事業規定の変更承認申請についての決裁 広報県民課長から、犯罪被害者等早期援助団体に係る事業規定の変更承認申 請についての説明があり、決裁が行われた。 5 自転車運転者講習に関する事務取扱規則の制定他3件についての決裁 交通部参事官から (1) 自転車運転者講習に関する事務取扱規則の制定て (2) 熊本県道路交通規則の一部改正 (3) 熊本県公安委員会事務専決規則の一部改正 (4) 自転車運転者講習に係る処分基準の制定 についての説明があり、決裁が行われた。 6 平成27年第14回定例会会議録についての決裁 公安委員会事務室から、平成27年第14回定例会会議録についての説明が あり、決裁が行われた。 7 苦情(H27No4)の回答に関する決裁 公安委員会事務室から、苦情(H27No4)の回答に関する説明があり、 決裁が行われた。 8 個人情報の部分開示決定に係る理由説明書の提出依頼の決裁(依頼文書受 理の決裁) 公安委員会事務室から、個人情報の部分開示決定に係る理由説明書の提出依 頼についての説明があり、決裁が行われた。 第3 事務連絡等 公安委員会事務室から、当面の行事予定についての事務連絡等が行われた。 - 4/4 -
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