平成27年第19回公安委員会定例会議概要 - 県警察本部

平成27年第19回公安委員会定例会議概要
開 催 日
平成27年7月9日(木)
開催場所
熊本県警察本部公安委員会室
第1
意見の聴取及び決裁
運転免許課長から、聴聞6件、意見の聴取30件について説明があり、決裁
が行われた。
第2 定例会議
各部からの報告
1 平成27年6月定例県議会の結果について
【報告の要旨】
熊本県議会の定例県議会が、平成27年6月16日(火)から7月6日(月)ま
での21日間開催された。
警察関係提出議案等は
(1) 専決処分の報告及び承認について(監察課~交通指導取締時の車両損
壊事案の和解)
(2) 専決処分の報告について(監察課~公用車事故13件の和解)
(3) 追加議案(山本隆生公安委員会委員の任命に関する同意(総務常任委
員会))
であった。
また、警察関係質問は
本会議では
(1) 交通安全施設等の整備について(要望)
(2) 政令市熊本市の警察署の名称について
(3) サイバー犯罪対策について
特別委員会(高速交通ネットワーク整備推進特別委員会)では
(1) 高齢者の事故防止対策(免許証の自主返納)について
教育警察常任委員会では、平成27年度主要事業等の説明が行われたあと
(1) 警察官採用試験の改正等について
(2) 運転免許証の自主返納制度について
(3) 特殊詐欺の現状等について
(4) DV対策について
(5) 信号機の設置基準等について
(6) 警察官一人当たりの負担人口について
(7) ゆっぴー安心メールについて
(8) 警察官の制帽着用について
の質問があり、それぞれ適切に答弁した。
2 性暴力被害者のためのサポートセンター「ゆあさいどくまもと」の業務開始
1か月の状況について
【報告の要旨】
「ゆあさいどくまもと」の相談体制は、相談員28人が交替で24時間の電
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話・メール相談、付添等の直接的支援に対応している。
6月末現在での相談等取扱い状況は、電話・メールでの相談が34件(性暴
力に関するもの19件、その他15件)、面接相談が3件(性暴力に関するも
の3件)、直接相談が1件(弁護士相談への支援)であった。
相談受理の時間帯は、
○ 午前0時から午前6時 1件
○ 午前6時から午後12時 5件
○ 午後12時から午後6時 20件
○ 午後6時から午前0時 8件
であった。
「ゆあさいどくまもと」周知のための広報活動等については
○ ポスター、リーフレット等作成、配布
・ ポスター 2,500枚 ・リーフレット 14万枚
・ カード 4万枚
・ 行政機関、学校、スーパー・コンビニ等商業施設、警察署等に配布
○ 機関誌、ホームページ等
・ 県広報誌「県からのたより」…全県下配布
・ 県警ゆっぴー安心メール
・ 県・県警・被害者支援センターホームページ等
○ マスコミを活用した広報
・ ラジオ放送…2社、事前広報
・ 新聞報道…業務開始式報道県内5社
ゆあさいど特集1社
・ テレビ報道…業務開始報道5社
○ その他
・ 「命の大切さを学ぶ教室」における広報啓発活動
・ 各種イベント等を活用した広報啓発活動
を実施した。
【委員からの質問及び警察からの説明等】
委員から、「「ゆあさいどくまもと」の運用においては、きめ細かな職員の
配置や広報活動を積極的に行っているが、今後増えていくであろう相談に関し、
受理時間帯における相談体制の効果的な運用や病院等との情報交換を更に進め
ていただきたい。」旨の提言があり、警察から、「相談員の勤務環境の改善や
相談の少ない時間帯の電話転送対応など様々な問題に関し、予算とのバランス
も考慮しながら効果的な運用を検討して行く。また、現在、16の協力病院が
あるが、更なるネットワークの拡充や病院での患者に対する広報・周知の徹底
などのほか、多様且つ幅広い意見・知恵をくみ取りながら、病院等との情報交
換の推進など更なる連携を図っていく。」旨の説明がなされた。
3 平成27年九州管区警察局警察部外協力者表彰受賞者の決定について
【報告の要旨】
警務部から、平成27年九州管区警察局警察部外協力者表彰受賞者の決定に
ついて報告が行われた。
本表彰は、長期にわたって警察に協力し、警察活動上顕著な功労があると認
められる警察部外の者又は団体に対して九州管区警察局長が表彰を行うもので
本年度は、熊本市在住の75歳の歯科医師と八代市在住の77歳の会社役員の
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2名が受賞され、7月16日(木)、警察本部において警察本部長から表彰伝
達を行う予定である。
功労の概要は、
(1) 熊本市在住の75歳の歯科医師は、歯科医師として勤務する傍ら、熊
本大学法医学教室研究員となり、解剖死体の歯牙鑑定を行い、身元不明
死体の身元確認業務などに多大な貢献をなされた。 研究員退官後も、
現在に至るまで法医解剖時の歯牙所見を依頼されている。
(2) 八代市在住の77歳の会社役員は、警察業務の重要性を深く理解し、
八代警察署沿岸警備協力会が発足した平成3年から理事、平成12年か
ら会長に就任し、現在まで同会の中心人物として、加入している38法
人・1行政機関を取りまとめ、会の運営に尽力された。
また、平成15年から警察官友の会八代支部副支部長や平成17年か
ら地区自家用自動車協会会長(現熊本県自家用自動車協会理事・八代支
部長)に就任し、交通事故防止をはじめ、警察行政全般の活動に対する
協力を行われている。
等多大な功労が評価されたものである。
なお、今回の表彰では、個人10人(福岡2人、佐賀1人、長崎1人、熊本
2人、大分1人、宮崎2人、鹿児島1人)が受賞する。
4 学校等警察連絡協議会の取組状況について
【報告の要旨】
学校等警察連絡協議会は、学校等教育機関と警察が一体となって、児童生徒
の非行等に関する情報交換、非行防止、健全育成及び児童生徒の安全と精神的
被害を含む被害回復に向けた継続的な指導支援活動を効果的に推進することを
目的とし、平成14年、各警察署単位に学校、市町村教育委員会、教育事務所
等関係機関と警察との連絡協議会(地区学校等連絡協議会)が設立され、平成
15年6月、地区学校等連絡協議会の県レベルの組織である熊本県学校等警察
連絡協議会が設立された。
平成26年度の主な活動は
○ 学校・警察相互連絡制度の運用
・ 警察から学校への連絡 1,066人
・ 学校から警察への連絡
161件
○ 児童生徒の規範意識の向上
・ 非行防止教室
235回
・ 薬物乱用防止教室
156回
・ 保護者教室
237回
○ 街頭補導の日への参加
276回
○ スクールサポーターの学校訪問 3,157回
である。
学校等警察連絡協議会活動の効果的事例として、A中学校を事務局とした広
域学校警察等連絡協議会(通称「広域学警連」)の結成と活動が挙げられる。
その活動内容は、A中学校に怠学等の不良生徒が集まるようになったことか
ら、同中学校を事務局とした「広域学警連」を結成し、スクールサポーターを
中心に不良生徒が籍を置く学校関係者、教育委員会、管轄警察署で情報を共有
し、各学校への立ち寄り警戒、随時の会議、不良生徒宅への家庭訪問等を行う
など、不良生徒の立ち直りに向けたものである。なお、本活動は現在も継続対
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応中である。
平成27年度の活動計画は
○ 児童生徒の非行防止に関すること
○ 児童生徒の健全育成に関すること
○ 児童生徒の安全(交通安全を含む。)に関すること
○ その他の事業
である。
【委員からの質問及び警察からの説明等】
委員から、
「「広域学警連」については、他地区においても結成できるのか。」
旨の質問があり、警察から、「県レベルの学警連規約があり、今後、他地区で
広域的な学警連の結成の動きが出れば、その規約に基づき対応していくことと
なる。」旨の説明がなされた。さらに、委員から、「学校・警察相互連絡制度
の運用の中で、警察から学校への連絡件数が多いが、学校側からの連絡につい
ては、どのような状況にあるのか。」旨の質問があり、警察から、「学校から
の連絡件数は、ここ数年、微増ではあるが増加している。その他、スクールサ
ポーターが学校を訪問した際に情報交換を行ったものなど、統計上は表れない
ものが相当ある。」旨の説明がなされた。
5 繁華街総合対策現地本部業務推進状況(第2四半期)について
【報告の要旨】
平成27年第2四半期の繁華街総合対策現地本部業務推進状況については、
以下のとおりであった。
[生活安全関係]
○ 風俗環境対策
・ 繁華街環境浄化パトロール
7回
117人
・ 3A作戦(第2四半期中)
指導警告等 782件
・ 風俗営業店舗等立入り
1回・指示処分等2件
・ 客引き取締り
4回・検挙5件
・ 防犯キャンペーン等
4回 約110人参加
○ 検挙状況
第2四半期は8件10人検挙(うち暴力団委員0人)
・ 熊本県迷惑行為等防止条例違反事件
3件3人
・ 軽犯罪法違反事件
1件1人
・ 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律違反事件 1件1人
・ 少年事件
3件5人
[刑事関係]
○ 暴力団対策
・ 標章掲示促進活動
※ 累計1,715店舗、掲示率85.8%
※ 申請店舗83店舗、掲示店舗80店舗
・ 暴力団事務所警戒活動継続実施中
○ 検挙状況
第2四半期は77件93人検挙(うち暴力団員1人)
・ 暴行事件
6件
6人
・ 傷害事件
15件 22人
・ 出店荒し事件
5件
5人
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・ 万引き事件
12件 13人
・ すり事件
5件
5人
・ 置引き事件
6件
6人
・ その他の窃盗事件
12件 14人
・ 詐欺事件
5件
6人
・ その他の知能犯事件
1件
2人
・ 強制わいせつ事件
2件
2人
・ 公然わいせつ事件
1件
1人
・ 器物損壊事件
4件
4人
・ その他事件
2件
4人
[交通関係]
○ 交通対策
・ タクシー乗り場の運用状況点検
28回
56人参加
・ 城まちタクシーパトロール隊の活動強化 19回 104人参加
・ 飲酒運転事故防止キャンペーン
1回
21人参加
・ 飲酒運転取締り
10回
6件検挙
・ 自転車の指導取締り
12件検挙28件指導
・ 「押しチャリロード」周知キャンペーン
8人参加
○ 検挙状況
第2四半期は384件(警告74件)
・ タクシーの駐車違反
33件(警告31件)
・ 代行車両の駐車違反
14件(警告24件)
・ その他の違反
337件(警告19件)
6 熊本市北区龍田7丁目におけるコンビニ強盗未遂事件の検挙について
【報告の要旨】
平成27年6月24日(水)、熊本市北区龍田7丁目所在のコンビニエンス
ストアで発生した強盗未遂事件につき、同年7月4日、被疑者A(派遣社員、
男性、20歳)を建造物侵入・強盗未遂罪で通常逮捕した。
被疑者は、平成27年6月24日(水)午前3時56分、前記場所において、
店舗出入口から侵入し、レジで対応した同店店長に対し、包丁を突き付け「金
を出せ。」旨申し向けて脅迫したが、別の店員が警察に通報しようとしたため、
何も盗らずに侵入口から徒歩で逃走したものである。
7 暴走族取締強化月間の実施結果について
【報告の要旨】
期間中における暴走族等の状況は、暴走族による暴走行為等が6回(前同期
間比+1回)、旧車會員による暴走行為等が6回(同-4回)であった。暴走
族等に関する110番通報件数は、暴走族に関する110番通報が7件(前同
期間比-5件)、旧車會員に関する110番通報が16件(同+6件)であっ
た。
また、月間中の暴走族等の検挙件数は19件(19人)、逮捕者は4人であった。
なお、暴走行為を未然に防ぐ対策として、中学校8校(1,938人)、高校
2校(1,374人)に対し、暴走族加入阻止教室を開催した。
【委員からの質問及び警察からの説明等】
委員から、「人が蝟集するイベント地区や観光地などにおける暴走行為につ
いては、当然、基本的スタンスとして取締りを行うことになると思うがどう
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か。」旨の質問があり、警察から、「暴走族等については当然取締りの対象で
ある。ただし、旧車會員の中には、真に古い車・バイクが好きで、法規や交通
環境等に配意しながら、整然と走行するものがあり、これらは取締りの対象と
はしていない。今後も、安全・安心な交通社会の実現に向け、指導と取締りの
両面から暴走族等に対処していく。」旨の説明がなされた。
8 秋篠宮同妃両殿下のお成りに伴う警衛実施概要について
【報告の要旨】
警備部から、秋篠宮同妃両殿下のお成りに伴う警衛実施概要についての説明
が行われた。
9 当面の行事予定について
【報告の要旨】
警察学校から当面の警察学校の行事予定について、以下の通り報告がなされ
た。
(1) 制服による実務研修(熊本市内3警察署)
ア 研修期間
平成27年7月13日(月)から17日(金)までの5日間
イ 研修場所
熊本市内3警察署の各交番等(手取本町交番、花畑交番等)
ウ 研修生
初任科第304期短期課程生 52人(うち女性8人)
エ 研修内容等
各交番等における2交替制勤務(2当務・1日勤)による地域警察活動
要領の見学研修(警ら、巡回連絡、地理教示、電話応対、勤務日誌作成要
領等)
(2) 水難救助訓練
ア 日時
平成27年7月21日(火)から23日(木)までの3、4限目
初任科短期課程生2学級、長期課程生にそれぞれ分かれて1日を受講する。
イ 場所
機動隊潜水訓練槽
ウ 内容
着衣泳法及び溺水者救助要領
(3) 熊本・宮崎・鹿児島県警察学校対抗柔道・剣道親善試合
ア 日時
平成27年8月5日(水)10:00~15:45
イ 場所
鹿児島県警察学校
ウ 試合方法
柔道、剣道共に、1試合3分間の18人(女警3人・男警15人)によ
る団体戦
(4) 県立第一高校生インターンシップの受け入れについて
ア 日時 平成27年8月6日(木)
イ 対象 熊本県立第一高校2年生
ウ 内容 授業の見学・体験
(5) 初任科生の家族を対象とした授業参観~絆プログラム
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ア
日時
平成27年8月7日(金)の3~5時限目
イ 実施要領
授業参観の後に、家族の希望に応じ、別途担任教官との個別面談を実施
予定。
【委員からの質問及び警察からの説明等】
委員から、「学校教育カリキュラムの中に、県民への奉仕精神を醸成するた
めのボランティア活動などは取り入れているのか。」旨の質問があり、警察か
ら、「学生の奉仕精神の醸成や情操教育の一環として、学校近くの川の清掃
活動を地域住民と一緒になって行うボランティア活動などを計画している。」
旨の説明がなされた。また、委員から、「認知症講義の受講など、非常に良い
カリキュラムがあったが、今後も、ボランティア活動のほか、仕事に必要な
コミュニケーション能力を養う取組みも行っていただきたい。」旨の提言がな
された。
第3 報告・決裁等
1 監察業務関係の報告について
首席監察官から、監察業務の報告が行われた。
2 熊本県道路交通規則の一部改正について
交通部参事官から、熊本県道路交通規則の一部改正についての説明があり、
決裁が行われた。
3 平成27年第18回定例会会議録についての決裁
公安委員会事務室から、第18回定例会会議録について報告があり、決裁が
行われた。
4 全国公安委員会連絡会議議題説明について
公安委員会事務室から、全国公安委員会連絡会議議題についての説明が行わ
れた。
5 熊本県公安委員会における特定秘密の保護に関する規則の制定についての決裁
公安委員会事務室から、熊本県公安委員会における特定秘密の保護に関する
規則の制定についての説明がなされ、決裁が行われた。
6 熊本県情報公開条例第23条第4項に基づく資料の提出についての決裁
公安委員会事務室から、熊本県情報公開条例第23条第4項に基づく資料の
提出についての説明がなされ、決裁が行われた。
7 苦情の回答及び同受理についての決裁
公安委員会事務室から、苦情(平成27年№7.8.9)の回答についての
報告があり、決裁が行われた。
第4 事務連絡等
公安委員会事務室から、当面の行事予定について事務連絡等が行われた。
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