TechColumn No_144.xlsx

技術コラム144-Macro
ダミーウエハ上の大小のターゲットから仮想原点を求め、カメラウエハの精度を求める理論
innovating measurement technology TM
CyberOptics Semiconductor Inc. 技術コラム No.144
カメラウエハの仮想ターゲットを使った精度確認
測定器の位置精度を確認することはとても大切です。今回は、カメラウエハ
の原点が中央にあるかどうかを確認する方法を紹介します。ポリイミド製(低
アウトガス仕様)のシールを用います。
ベクトルX1
角度A
ベクトルY1
2. 中点を求める式: ダミーウエハのオリエンテーション角度を手で回して調整します。
角度180度(180度±0.1度)の
時の座標(X180,Y180)
角度0度(0度±0.1度)
の時の座標(X0,Y0)
ダミーウエハ
ポリイミド製
シール
座標1=(X1,Y1)
座標2=(X2,Y2)
1. オリエンテーション角度を求める式
(ダミーウエハの仮想原点を求める目的)
ベクトルX1=X2‐X1
ベクトルY1=Y2‐Y1
距離A=ベクトルX1&Y1の二乗平均平方根
角度A=acos(ベクトルX1÷距離1)
※ベクトルY1にて象限の定義を条件文にて行います。
角度270度(270度±0.1度)の
時の座標(X270,Y270)
角度90度(90度±0.1度)
の時の座標(X90,Y90)
中点X=(X0+X90+X180+X270)÷4、 中点Y=(Y0+Y90+Y180+Y270)÷4
座標(X0,Y0)
3. 仮想原点を求める式
0度の座標を基準として、仮想原点ベクトル(角度Bと距離B)を求める。
ベクトルX2=中点X-Xa、ベクトルY2=中点Y-Ya
距離B=ベクトルX2&Y2の二乗平均平方根
角度B
角度B=acos(ベクトルX2÷距離2)
手で貼り付けます。
※ベクトルY1にて象限の定義を条件文にて行います。
角度0度(0度±0.1度)
の時の座標(X0,Y0)
ベクトルY2
直径70mmの赤色シールの中央部に大小
の黒色ターゲットが配置されている。
丁寧に奥に突き当てます。
ベクトルX2
4. 仮想原点からの座標
(カメラウエハ中心位置を確認する目的)
座標X4=X3+距離B×cos((角度B+角度C))
座標Y4=Y3+距離B×sin((角度B+角度C))
上段へ挿入
下段へ挿入
カメラウエハの視野から外れない程度
(±5mm位)にて、シールを貼ります。
仮想原点
座標(X4,Y4)
簡略に説明します。
1.大小ターゲットによる2つの座標からオリエンテーション角度
を定義します。
2.0度、90度、180度、270度のオリエンテーション角度を手
で調整して、その時の大ターゲットからの座標の中点を計算しま
す。
3.0度の座標を基準として、中点を求める。それが仮想原点。
座標(X3,Y3)
キャリアカセット
カメラウエハの精度確認の手順
1.カメラウエハとダミーウエハを挿入。
2.測定マクロを立ち上げます。
ダミーウエハの仮想原点からカメラウエ
ハ中央までのの距離を測定します。(右
にその理論式を説明します)
角度B
角度C
4.仮想原点からの座標を求める。
これによりカメラウエハの中心位置の精度を確認します。
この角度に
なります!
3.カメラウエハを回転させ、丁寧に奥に
突き当て、仮想原点からの座標が常に中
央にあることを確認します。
カメラウエハATS
ダミーウエハ中央(仮想原点)からカメラウエハ中
央までの座標を計算にて求める。
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