2章における実習テーマ、ローレンツ曲線とジニ係数

[2章における実習テーマ]
2015年度 春学期 金曜4限

ローレンツ曲線、ジニ係数
・・・ 不平等度を測る尺度のひとつ

応用計量経済分析 A
寄与度と寄与率
・・・ 変化率・成長率の要因分解
例:実質GDP成長率の要因分解
第9回

ラスパイレス指数、パーシェ指数、フィッシャー指数
2015.6.12
・・・ 多数の集計対象項目に基づく統計指数、指数の理論
担 当: 石 川 達 哉
([email protected])
例:消費者物価指数、鉱工業生産指数、実質GDP
教育用ホームページはhttp://www1.meijigakuin.ac.jp/~ishikawa
明治学院大学 2015年度 春学期
[例題におけるジニ係数算出のステップ]
[集中度、不平等度の尺度:ジニ係数]
課税前年収と課税後所得のローレンツ曲線(2002年、標準世帯)
[ローレンツ曲線]
世帯を所得の低い順に並べ、
世帯数の累積比率を横軸に、所
得額の累積比率を縦軸にとって
描いた曲線。
所得が完全に均等に分配され
ていれば原点を通る傾斜45度の
直線(均等分布線)に一致し、不
均等であればあるほどその直線
から遠ざかる。
100%
90%
累
積
所
得
比
率
80%
70%
課税前年収
課税後所得
60%
50%
完全平等の場合 →
40%
30%
20%
10%
0%
累積世帯数比率
0
20%
40%
60%
80%
明治学院大学 2015年度 春学期
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[ジニ係数]
ローレンツ曲線と均等分布線
とで囲まれた面積の均等分布線
より下の三角形の面積に対する
比率によって、分配の不平等度
100% を表す。
0に近いほど平等、1に近いほ
ど不平等となる。
3
第1ステップ:パーセント表示を小数点表示に変換(変換しなくても計算上
可能だが、パーセント表示と小数点表示が混在していると誤りをしやすい)
第2ステップ:ローレンツ曲線の導出:

累積世帯比率(当該階級までの世帯の累積数が総世帯数に占めるシェ
ア)の計算

累積所得比率(当該階級までの世帯における所得合計が社会全体の所
得に占めるシェア)の計算
第3ステップ:ジニ係数の導出:ローレンツ曲線の下の部分の面積の計算

各階級に対応する三角形と台形の面積の計算

「完全平等性と横軸、縦軸で囲まれた面積=1/2」から「各階級に対応す
る三角形と台形の面積の合計」を控除
明治学院大学 2015年度 春学期
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