流体力学 1 11 月 7 日 2.8 浮力 物体の重量を W,流体の密度を ρ,重力加速度を g,物体の液面より下の体積(排除体積)を V とする と,浮力 F は次式で得られる. W F gV ―――アルキメデスの原理 浮力は物体が排除した流体体積の重心(浮力の中心)に働く. 〔例題〕比重計の重量は 22mN であり,上端のステムは直径 2.8mm であ る.比重計を比重 0.85 のアルコールと比重 0.80 の油に浮かべた 時,上端の差 h はどれくらいになるか. 【解】比重計をアルコールに入れたときの排除体積を V とすると, W=F =22×10-3=0.85×103×9.81×V より, V=2.64×10-6m3 となる.油に入れたときの排除体積を V’とすると, W=F =22×10-3=0.80×103×9.81×V’ であるから, V’=2.80×10-6m3 両者の差から 2.80×10-6-2.64×10-6=π/4×(2.8×10-3)2×h h=2.60×10-2m となる.
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